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o-ken @o_k_e_n_
ヘナがデトックスに効果がある、しかも論文で証明されている!ということがネットで幅広く(主にヘナ業者の宣伝文句として)吹聴されています。 (「ヘナ チャンダヌビーケー」で検索するとたくさんヒットします) これを検証してみます。
o-ken @o_k_e_n_
そういう宣伝文句の内容をまとめると、 ・B.チャンダヌビーケー氏が1990年に発表した論文 ・ヘナに含まれる成分(ローソニア・アルバ)が肝臓の毒素を取り除くのに有効である ・睡眠が深くなる のだそうです。
o-ken @o_k_e_n_
その「論文」とは、これと思われます。 thieme-connect.com/DOI/DOI?10.105…
o-ken @o_k_e_n_
ちなみにこの論文、PubMedでは見つからず、Google Scholarで検索してやっと見つけた…と言うと、どういう論文なのか分かる人には分かるでしょうねw
o-ken @o_k_e_n_
論文の著者はB. K. Chandan氏他。 (最初に「チャンダヌビーケー」ってカタカナ書きしたの誰だよ…) 初出は”Planta Medica”1992年号のようなので(論文アクセプトは91年)、90年発表というのも正確じゃないですね。
o-ken @o_k_e_n_
さて、この論文、購入して全文を読もうとすると54ドル!もかかる。 54ドル分のお金があったらもっと有効に使いたいので、公開されてるアブストラクトと論文の1ページ目のみを読んで考察することとします。 それだけでも分かることはいろいろあるので。
o-ken @o_k_e_n_
ちなみにワタシはこういう医療関連の専門家でも何でもないので、論文の読み方等について勘違い・誤認の類があるかもしれません。 そういうのはもっと詳しい専門家の目でチェック・御指摘いただければありがたいです。
o-ken @o_k_e_n_
まず、アブストと1ページ目を読むと、この論文は「ヘナから水とアルコールを用いて抽出された成分をマウス・ラットに投与して行われた」実験に基づくものだと分かります。 要するに動物実験レベルで、人間にそのまま適用できる内容ではない、ということです。
o-ken @o_k_e_n_
論文の内容について、人間にも効果があるかどうかを判断する基準については以下のブログをどうぞ。 「どんな論文が本当に治療効果を証明しているのか?」 satoru-blog.com/archives/397
o-ken @o_k_e_n_
上の指摘で話は終わってしまう気もしますが、もうちょっと詳しく見ていきましょうか。
o-ken @o_k_e_n_
ローソニア・アルバが肝臓の毒素を取り除くのに有効である、という話。 アブストでは”CCl4-induced liver toxicity”に対して保護活性がある、とされています。 このCCl4とは何ぞ、という話ですね。
o-ken @o_k_e_n_
CCl4とは4塩化炭素のこと。 ja.wikipedia.org/wiki/四塩化炭素 >以前は溶剤のほか、消火剤や冷却材として広く利用されていたが、その毒性の為に既に使用が禁止された。
o-ken @o_k_e_n_
現在においては暴露したり汚染されたりする可能性は低い、と考えていいのでしょうか。そんな物質の「毒素を取り除くのに有効」と言われてもねぇ。 他の化学物質でも同様にデトックスできる!と勝手に拡大解釈しちゃダメですよね。そこは何も証明されていません。
o-ken @o_k_e_n_
睡眠が深くなる、という話はどうでしょうか。 アブストでは”The effects of the extract on hexobarbitone-induced sleep〜indicated its protective role”とあります。 hexobarbitoneとは何ぞ。
o-ken @o_k_e_n_
ヘキソバルビタールという名前で検索すると情報が出てきます。 shiga-med.ac.jp/~koyama/analge… 要するに睡眠薬、睡眠導入剤ですね。 薬物ですから効果も副作用もそれぞれある、と。
o-ken @o_k_e_n_
そして、このヘナ抽出物はその効果・副作用に対して「保護的に作用する」と。 ここから「睡眠が深くなる」という話に繋げるのは話が飛躍しすぎでしょう。 だってその睡眠薬を飲んでいない(普通に眠ろうとしている)人にとっては何の影響も関係もない話なのですから。
o-ken @o_k_e_n_
さて。 大元の論文に遡ると、宣伝文句の内容があらかた否定されてしまうという結果が…(^^;) まあ、そんなことじゃないかと思ってはいましたけどね。
o-ken @o_k_e_n_
というか、自分のような門外漢がわざわざこんなツッコミを入れなくとも、それで商売をし金を取っているヘナ関連業者が自らこの程度のリサーチはしろよ、と。 どこの誰が書いたのかも分からない(著者の名前すら間違ってる)宣伝文句をコピペして良しとしてる場合じゃないだろ、と。
o-ken @o_k_e_n_
都合のいい勝手な解釈で「論文がある、科学で裏付けられてる」と喧伝し、そこを突っ込まれると「科学では解明されてないこともあるんです〜」と逃げを打つのは勘弁してほしいものです。

コメント

denev @_denev_ 2018年8月19日
そもそもデトックスとかいう意味不明な効能を謳ってる時点で
o-ken @o_k_e_n_ 2018年8月19日
あるヘナ業者のサイトでは、(論文の著者は複数いる場合もあることを知らないのか)共同著者名を一つの名前であるかにズラズラ並べて「アーナンダ・K・K・シングル・B・チャンダヌビーケー」と書いてたところもあったから、この論文を見てないわけではない、はずなんだよね。
o-ken @o_k_e_n_ 2018年8月19日
論文の内容を理解できてないのか、それとも、宣伝とは合致しないことを分かっていながら(ワタシのようにマメに遡ってチェックするような人はまずいないとタカを括って)確信犯的に嘘を載せ続けているのか。
ふうか @huurakahuuka 2018年8月20日
そもそもヘナって何?(ググるけどさ
o-ken @o_k_e_n_ 2018年8月20日
そこからですかw 髪染めなんかに使う植物性染料なんですけど、染料としての用途以外に、デトックスだアトピーだ喘息だに効くと称している業者が少なくないんですよ。
o-ken @o_k_e_n_ 2018年8月20日
人間に用いる場合はペースト状のヘナを髪や皮膚に塗布する、というのが通常のやり方なので、「抽出物を直接投与」というこの論文とはいろいろかけ離れています。
o-ken @o_k_e_n_ 2018年8月20日
髪染めの化学染料はアレルギーの原因になる場合もあって、それがアレルギー性アトピーや喘息を引き起こしてることも少なくないんですよね。 だから髪染めをヘナに換えれば、(アレルギーによる)アトピー皮膚炎や喘息が改善するのは当然でもあるけれども、それは「ヘナの効能」ではない(化学染料を止めるだけでも同じ結果になるはず)、ということを業者はごまかしてるわけです。
o-ken @o_k_e_n_ 2018年8月24日
さらに言えば、この論文は約四半世紀前のもの。それ以降の追試や後続研究はないんでしょうか? 本当に「効能が期待できる」のなら、新薬開発に血眼になってる製薬会社が黙ってないと思うんですけどねぇ。
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