2018年8月27日 #ホラー・アカデミア 第5夜「ホラーとミステリ その境界と融合」まとめ
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研究者の視点から小松氏、谷口氏から戦前、戦後の「ホラー」と「ミステリ」についてのご発表をいただいた後、続きましては実作者としてご活躍中の光原百合氏を交えてのトークです!#ホラー・アカデミア
2018-08-27 18:55:14光原氏がミステリを書くきっかけは?ー昔から好き。また横溝ブームもあり、「ミステリによって人間が描ける!」と思い、そして同時代の方々がミステリでご活躍をされているのに刺激を受けたとのこと。#ホラー・アカデミア
2018-08-27 18:58:06「ミステリ」とは何か?光原氏、物語には「それからどうなった型」と「どうしてそうなった型」がある。ミステリは後者を最も魅力的に描くもの。#ホラー・アカデミア
2018-08-27 19:02:50司会の乾氏より。光原氏は妖怪や幽霊がお好きですか?ー大好きです。幼少期に楽しく読まれていた影響もある。幽霊には積極的には会いたくないが、妖怪や幽霊にはお目にかかりたい。#ホラー・アカデミア
2018-08-27 19:08:54乾氏より。光原氏が実話怪談を書かれるときに意識することは?ー「幽」に掲載された作品は教え子さんからお話を聞き、ロジカルになりすぎないよう、少し突き放すように、「わからないのが怖い」という雰囲気で描いた。#ホラー・アカデミア
2018-08-27 19:14:28#ホラー・アカデミア 「恐怖」について。光原氏「こわがりなので、怖いものは苦手だからこそ、「秩序回復」されるものとしてミステリが好き。
2018-08-27 19:17:00お次は、「おのみち怪談」について。光原氏、街の魅力は物語によって高まる。おのみちの知名度は、おのみちが文学に描かれているからだろう。そういった考えのもと、「ふるさと怪談」をされている東雅夫氏との出会いがあり、尾道を舞台にした「おのみち怪談」が誕生。#ホラー・アカデミア
2018-08-27 19:20:05光原氏の今後のご活動について。光原氏、続編の執筆。そして、「おのみち怪談」を続けていかれるとのことです。 #ホラー・アカデミア
2018-08-27 19:22:04#ホラー・アカデミア 第一部終了です!この後はトークセッション、フロアからの質問タイムに入ります!
2018-08-27 19:22:50#ホラー・アカデミア 第二部開始! 第2部では、第1部で過去について話していただいたので、「現在」「過去」「未来」についてのおはなしです!
2018-08-27 19:34:06#ホラー・アカデミア 谷口氏「最後の夏」の最終章には幽霊が出てくる。この部分がとても好き。ここの部分は、古い芸能からの影響はありますか?」
2018-08-27 19:41:21光原氏「幽霊といっても全てを知っているわけではない。幽霊すら知らないことを生きている者が解き明かし、最後には劇場そのものが仲間になってくれるという構築の仕方をした」#ホラー・アカデミア
2018-08-27 19:41:22小松氏「「それからどうなった」か「どうしてそうなった」はまさに時制の問題。ゴシックの文体は回想録。ミステリもおそらくそのパターンに非常に似ている読み方を読者に強いていく。」#ホラー・アカデミア
2018-08-27 19:45:02光原氏「ミステリは本質的に回想を基盤にしている。」 小松氏「時制のブレがミステリとホラーの越境に関わっているのでは」 #ホラー・アカデミア
2018-08-27 19:45:03小松氏「おのみち怪談をやる時、土地の記憶という「過去」を扱うことになると、因果応報の物語、説明される物語になってしまうのでは?」 光原氏「物語によって分けるべき。はっきりした因果律はない、因果応報ではない土地の記憶としての話が成立するものもある。これからの課題」#ホラー・アカデミア
2018-08-27 19:50:10谷口氏「例えば「何が足を引っ張ったか」という時、河童にするか、怨霊にするかなどが怪談の成立に関わっているのでは。」 #ホラー・アカデミア
2018-08-27 19:50:12フロアからの質問。 土地と自然の関わりをどう描くのか?という時、土地の総意のようなものが怪談に現れる可能性があるが、尾道にはどんな怪談がありますか? 光原氏、寺が多いので、お寺にまつわる怪談が多い。 #ホラー・アカデミア
2018-08-27 19:55:11小松氏、名古屋は動物怪談が少ない。尾張藩の話が多い。 谷口氏、水戸は天狗の話など。 #ホラー・アカデミア
2018-08-27 19:55:13