- HayakawaYukio
- 9054
- 13
- 0
- 39
学術研究としては、噴火の予知はむずかしいと一般論を述べて予知できなかったことを正当化できようが、行政として実用化されていた噴火予知システムの中で、噴火を予知できなくて多数の死者を出したのなら、まず謝罪があってしかるべきだ。謝罪せずに、予知できなくて当然だと開き直るのはいかがか。
2018-09-13 07:10:482014年9月28日ツイートを再掲する。御嶽山噴火の翌日。 twitter.com/HayakawaYukio/…
2018-09-13 07:13:46気象庁長官は、今回、法律に定められたやるべきことをしなかった。 あるいは できもしないことをできると言って2007年12月に法律を変えた。
2014-09-28 19:58:552007年12月の気象業務法改正がなかった場合(仮定) twitter.com/HayakawaYukio/…
2018-09-13 07:15:012007年12月の気象業務法改正がなかった場合はこうなる。 ・気象庁長官には噴火警報を出す義務なし。 ・噴火はいきなりだったので、市町村長が事前に立入禁止処置するのは不可能だった。 したがって、誰にも落ち度はない。火山のせい。登山者の自己責任。
2014-10-01 20:37:07このときは、気象庁に不履行があったと私は漠然と考えていたが、1日の地震回数が50回を超えた日が2週間前に2日あって(気象庁がみずから公開している)噴火警戒レベル判定基準に照らすとレベル2に上げなければならなかったことが、のちに判明した。
2018-09-13 07:18:14争うべきは、9月27日の噴火が予見できたかどうかではない。法律に基づいて行政に課された義務がそのとき着実に履行されたかどうかだ。地震が50回を超えたのにレベル2に上げなかったのは不履行に当たる。
2018-09-13 07:22:434月に交代した新しい裁判長は、ビール瓶の底のような丸メガネをかけた山城司さん。1330から始まって1356に終了した。26分間。傍聴席には記者以外に一般人が10人ほどいた(1年前は私ひとりだった)。原告側の松村弁護士による名演説を今回も聞けた。
2018-09-13 07:27:07いまの科学技術では御嶽山の2014年9月27日噴火は予知できない。しかし、それとは別に、気象庁は2007年12月に法律を改正して「一般の利用に適合する」噴火警報を出すと国民に約束したが、失敗して63人が死んだ。レベル2に上げる条件を御嶽山は満たしていたのにしなかった。気象庁には責任がある。
2018-09-13 07:41:49今年1月23日の本白根山噴火も予知できなかった。火口から200メートル地点でひとりが死亡した。この種の噴火は、どんなに精緻に観測しても、予知できない。それなのに気象庁は、いま御嶽山をレベル1にして山頂に危険がないかのように広報している。噴火警戒レベルの運用自体が間違っている。
2018-09-13 07:52:31いまの噴火警戒レベルを合理的に維持したいなら、対象火山はレベル1でも山頂火口縁に立てないようにする必要がある。富士山も含む。浅間山ではこれが当初から実行されている。レベル1でも500メートル規制だ。
2018-09-13 07:59:11御嶽山裁判の原告が目指すべき真のゴールは、賠償金獲得ではもちろんないし、中央に火山庁設立でもないし、現地にビジターセンターをつくることでもない。できもしないことをできると騙って運用している噴火警戒レベルの廃止こそが目指すべきゴールだ。御嶽山と同じ無念を繰り返してはならない。
2018-09-13 08:46:21火山への登山を禁止しない限り、登山者が死亡する噴火はこれからも起こるだろう。(御嶽山のように)噴火が予知できることになっていて死ぬのは無念だが、予知できないなら不運だったで納得がいくはずだ。人に死は避けられない。人はかならず死ぬ。問題は、それが納得のいく死かどうかだ。
2018-09-13 08:50:03御嶽山の地殻変動グラフは、毎月発表される火山活動解説資料にある。これは2014年9月発表から転載。 pic.twitter.com/GK4dqljAtU
2018-09-13 09:53:37国が「不合理ではない」と反論|NHK 長野県のニュース www3.nhk.or.jp/lnews/nagano/2… 遺族の無念の気持ちはわかるが、(裁判では)議論が成立してない。NHKの取り上げ方が悪いのではなく、裁判とはどうやらこういうものらしい。裁判長の気持ちをつかまえるゲームみたいだ。
2018-09-13 11:06:051年半、9回やっても、まだ核心に迫れないのか。2度傍聴した私の率直な感想だ。どうやら裁判ではこの問題の確信に迫るのはむずかしいようだ。
2018-09-13 11:08:03裁判では、原告と被告、双方の言い分を文書で出し合う。裁判所で面会して行うのは、裁判長が「これはこれでいいのですね」と聞いて、原告あるいは被告が「そうです」と答えるだけ。儀式みたいなもんだ。あと、次回の日程を決めるだけ。口頭弁論を膨張しているだけでは、双方の言い分はよくわからない。
2018-09-13 11:11:14NHKなどのメディアが裁判の内容を報道できるのは、原告が情報提供しているから。裁判のあと、となりの弁護士会?の建物に移って記者会見した。そこで原告が説明して質問に答える。そこに被告(国)の姿はない。
2018-09-13 11:13:05NHK報道にある「火山の専門家の意見」は、名古屋大学の山岡教授の意見書と、山中准教授の意見書。法廷と記者会見で、その概要が原告から紹介された。お二人は、最後の口頭弁論のとき証人として出廷する可能性があるらしい。
2018-09-13 11:19:02レベル2にしない判断を下した気象庁職員(複数)のなかに火山専門家が皆無だったのではないかの原告指摘は、たぶん当たっている。しかし、火山専門家がいればレベル2にしたはずだの期待は間違っている。地震50回なら噴火が近いとは、いまの火山学で断言できない。噴火しない事例が山のようにある。
2018-09-13 14:16:55火山学とは離れて、地震50回ならレベル2と定めた判定基準がありながらレベル1に留め置いた行政に正当性があったかどうか、その手続きに誤りがなかったかどうかをもっぱら争うのが妥当だ。
2018-09-13 14:19:58実施わずか10年で、レベル1の火山が噴火して人が死ぬ噴火が2回も起きた。このことが、気象庁の噴火警戒レベルシステムが破綻していることを端的に証明してる。この事実を指摘して気象庁の責任を追求する声が私以外にないことが、不思議でならない。
2018-09-13 16:33:26気象庁は、噴火しそうだと思った火山の噴火警戒レベルを上げてるつもりだろうが、レベル上げのあと噴火に至った例は少数だ。過去10年間、レベル上げ42例中、噴火したのは6例だけ。的中率は14%だ。 kipuka.blog70.fc2.com/blog-entry-672… したがって、噴火しそうだったのにレベル2にしなかったの指摘は失当だ。
2018-09-13 18:30:23