2018年9月25日

「書物についての書物」がたどりつく“真実”は何か――。「100分de名著」ウンベルト・エーコ「薔薇の名前」。(補足を追加。)

これは解説についての解説だ。ネタバレ注意、当然のことながら。  誤記を修正。補足も追加。
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100分de名著 @nhk_meicho

いよいよ本日9月3日(月)22時25分より、ウンベルト・エーコ「薔薇の名前」がスタート。初のイタリア文学。解説するのは生前のエーコと交流のあった和田忠彦さん。第一回はエーコの意外な素顔のエピソードも。そして「薔薇の名前」は実はある著名な作品のパロディーの側面も? ぜひご覧ください。

2018-09-03 13:17:30
東京創元社 @tokyosogensha

本日9月3日(月)22時25分、NHK Eテレ『100分de名著』から4回にわたって、ウンベルト・エーコ/河島英昭訳『薔薇の名前』が取り上げられます。 ぜひ、ご覧ください。 100分de名著 nhk.or.jp/meicho/famousb… … 薔薇の名前 tsogen.co.jp/np/isbn/978448…pic.twitter.com/Xm6Ii0piiy

2018-09-03 16:02:25
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NHKオンデマンド @nhk_ondemand

人間にとって”知とは何か?””言語とは何か?”…数多くの根源的な問いを投げかけ、全世界で5500万部を超えるベストセラーを記録した小説「 #薔薇の名前 」。記号学者ウンベルト・エーコによって書かれた推理小説を読み解きます。【 #100分de名著#NHKオンデマンド で配信中 nhk-ondemand.jp/goods/G2018090…

2018-09-04 10:20:20
くじらブックス&Zou Cafe @lahdk4u8

★今日のオススメ本★ウンベルト・エーコ「薔薇の名前 上下巻」(東京創元社)今月のNHK<100分de名著>で取り上げている世界的ベストセラー。しかし、物語の構造・歴史的背景・登場人物の多さ等々。その濃厚さ、難解さに「読む勇気が出ない」「積読しっぱなし」という方も多いとのこと。(続 pic.twitter.com/6OSAzOaBJl

2018-09-13 18:08:41
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イヌノオー@ウマシカliberalism @inunohibi

名著80 ウンベルト・エーコ「薔薇の名前」:100分 de 名著 「100分 de 名著」の番組公式サイトです。誰もが一度は読みたいと思いながらも、なかなか手に取ることができない古今東西の「名著」を、25分×4回、つまり100分で読み解く新番組です。 nhk.or.jp/meicho/famousb…

2018-09-03 21:15:30
イヌノオー@ウマシカliberalism @inunohibi

「100分de名著」「薔薇の名前」第1回。世界で5000万分以上のベストセラーになったらしいが、日本では売れたのかな。売れたという話を聞かない。 「薔薇の名前」は難解とされる。されるがゆえに、早わかりしたい人のために解説する意味がある。

2018-09-05 18:09:55
イヌノオー@ウマシカliberalism @inunohibi

「堕落論」や「日本文化私観」だと短すぎた。1か月かけて番組を見るより、読んだ方が早い。

2018-09-05 18:10:17
イヌノオー@ウマシカliberalism @inunohibi

まず「主人公はフランチェスコ会の修道士で、宗派対立を調停するため・・・」といった、日本人にはめんどくさい設定をスルーして、「これはシャーロック・ホームズのパロディーなんだ」というところから入るのは良かった。そういってくれると、がぜん親しみがわくじゃないですか。

2018-09-05 18:11:16
イヌノオー@ウマシカliberalism @inunohibi

「薔薇の名前」は、作者ウンベルト・エーコが、古本屋である中世時代の手記を見つけたという話で始まる。これはもちろんただの設定で、書いたのはエーコ本人。「ワトソンが書いた文章を、コナン・ドイルが出版した」という設定と同じようなものだろう。

2018-09-05 18:12:01
イヌノオー@ウマシカliberalism @inunohibi

しかし中世時代に書かれた手記という形をとったため、その時代特有の遠回しでくどい文章が延々と続く。番組内でも、あまりの長さのためか、朗読の時ところどころ「略」されていた。

2018-09-05 18:12:27
イヌノオー@ウマシカliberalism @inunohibi

それでも、最初のページに飾られている一節は面白い。「手記だ、当然のことながら」というのだ。“これはただの××ですよ”と念押しするものに、「ただの何々」であったためしはない。読者はここで、作者エーコから挑発されるわけだ。「この作品の意味を読み取って見せろ」――と。

2018-09-05 18:13:16
イヌノオー@ウマシカliberalism @inunohibi

「薔薇の名前」帯付き表紙画像。スマホの試し撮りをかねて。

2018-09-05 22:28:51
イヌノオー@ウマシカliberalism @inunohibi

ぼやけて見えんが、「手記だ、当然のことながら」のページ。 pic.twitter.com/k770uLGY0O

2018-09-05 22:30:27
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「100分de名著」薔薇の名前、第2回。「異端は作られる」というのは、エーコより一世代前の現代思想、アルチュセールとかフーコーでさんざん聞いたよ、って気もするのだが、それをミステリータッチの小説でやったところにエーコの新しさがあるんだろう。たぶん。

イヌノオー@ウマシカliberalism @inunohibi

「薔薇の名前」は14世紀のお話であるが、異端審問や魔女狩りが最も激しくなったのは、ルターの宗教改革以降で16世紀から17世紀のことらしい。旧秩序の安定期には、何もしなくても安定しているものだが、それが揺らいでくると、番組内でも言われたように、

2018-09-13 14:10:19
イヌノオー@ウマシカliberalism @inunohibi

やれ異端審問だなんだと、締め付けが厳しくなるのだろう。

2018-09-13 14:10:41

最後の第4回。ネタバレ。

イヌノオー@ウマシカliberalism @inunohibi

「100分de名著」エーコ「薔薇の名前」第4回。この第4回は、やや駆け足で、わかりにくいところもあった。そうなる理由は察しが付く。ミステリー(風)小説だけに、事件の犯人や真相を分割して明かすことなく、最後の4回だけできれいに解説を終わりたかったんだろう。

2018-09-25 22:17:08
イヌノオー@ウマシカliberalism @inunohibi

これまでの回で引っ張られてきた、「ヨハネ黙示録になぞらえられた連続殺人」といった見立てはミスリードで、事件の犠牲者は単なる自殺であったり、ホルヘ以外の修道士の行動が加わっていたり、偶然が重なって起きたものだった。

2018-09-25 22:19:28
イヌノオー@ウマシカliberalism @inunohibi

探偵役のウィリアムが真相にたどり着いたのも、幸運な偶然に助けられていた。

2018-09-25 22:19:37
イヌノオー@ウマシカliberalism @inunohibi

事件の後でウィリアムは、人間的な知恵の限界を悟り、探偵小説的な前提、「確かな推理を重ねれば、真実にたどり着ける」という信念に否定的になる。ウィリアムの深刻な反省は、唐突で性急に見える。

2018-09-25 22:20:56
イヌノオー@ウマシカliberalism @inunohibi

ウィリアムがたどり着いた真相は、でっち上げに近い犯人逮捕に満足していた異端審問官ギーより、はるかにマシなものだった。弟子のアドソが懸命にフォローを入れるように、それは少なくとも、ギーたちより誠実に真実を追い求めたからだ。

2018-09-25 22:22:22
イヌノオー@ウマシカliberalism @inunohibi

しかしながら、逆説的な結論だけれども、「人間の推理には限界がある」という謙虚なあきらめこそが、ギーとウィリアムを分けるものなのだ。そうでなければ、人はたちまち見込み捜査や冤罪を作り出してしまうかもしれない。

2018-09-25 22:25:24
イヌノオー@ウマシカliberalism @inunohibi

ここでいくつか思い出すのは、「シャーロック・ホームズ」シリーズが人気沸騰したイギリスで、作者コナン・ドイルならホームズばりの名推理を披露してくれるに違いないと、新聞記者などが世間を騒がした事件の犯人を聞きに行った話だ。

2018-09-25 22:29:32
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コメント

今日が終わりの始まりの日 @__blind_side 2018年9月25日
大学の時、半期かけて映画版の『薔薇の名前』を観ながら進行した中世史の講義あって、1回目(初回のガイダンスを除く)でシャーロック・ホームズのパロディーという話が飛び出していたのを思い出しました。
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