ナウシカの「あの場面」にみる、宮崎の心意気

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uroak_miku @Uroak_Miku

かつて国鉄だったローカル線の線路にそって帰路を駆けながら、脳内の編集さんに語りかける。「ユパがテトに導かれてナウシカの隠し部屋まで降りていくくだりにこそ宮崎の天才がきらめている」 テトがひとりでどこかに向かう姿に、子どもは「どこにいくの?その先にナウシカがいるわけ?」と集中する。

2018-09-26 23:09:30
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ついていくユパも同じ気持ちなわけだから、つまりあのおっさんが子どもらの代表になるわけです。そしてあの部屋で驚きの声をあげるとき、子どもたちもいっしょに驚きの声をあげるの。「ナウシカ、これはどういうことだ…腐海の植物ではないか!」 もう本当に巧い。

2018-09-26 23:11:18
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そして問答が続く。ユパをとおして、子どもたちは姫姉さまと会話していくわけです。「大丈夫、瘴気は出していません」「毒を出さぬ?たしかにここの空気は正常だが…なぜだ。猛毒のヒソクサリが花を出している」 こうして文字にすると高度な内容なんだけど、ユパになりきった子どもらは理解できる。

2018-09-26 23:14:12
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ここがどんなに高度な演出技法によって支えられているか、わかるものはプロ演出家でもまずいない。 pic.twitter.com/sB5siAyVEC

2018-09-26 23:20:40
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創造の才能とは何か。古色蒼然と思っていた古典に、きらめくような凄腕を見つけ出す眼力を得ること。

2018-09-26 23:22:22