「正義」に関する議論が盛んだ。余りに多くの人が、経営者が、政治家が、何が正義かを明らかにするため、それが正義であることを人に説得するため、そして人をその正義に従わせるために、膨大な時間と費用と人間関係を消費しているのだが、その努力には本当に合理性があるのだろうか?
2011-04-23 12:24:13世の中の争い、紛争、戦争の原因は、そのほぼ100%が「正義」によるものだとはいえないだろうか。例えば、鯨漁をする側も、それを妨害する側も、その動機は「正義(正当性)」による。竹島と独島、いずれの呼び方にもその裏側には、それぞれの「正義」がある。
2011-04-23 12:34:08そこが対立の原点“@trinity_inc: 世の中の争い、紛争、戦争の原因は、そのほぼ100%が「正義」によるものだとはいえないだろうか。例えば、鯨漁をする側も、それを妨害する側も、その動機は「正義(正当性)」による。竹島と独島、いずれの呼び方にもその裏側には、それぞれの「正義
2011-04-23 12:45:39サダム・フセインも、ジョージ・ブッシュも、バラク・オバマも、カダフィも、金正日も、恐らくひとり残らず自分の側に正義があると考えている(た)に違いない。ヒトラーでさえも自分が間違ったことをしていたとは思っていなかっただろう。それどころか、何百万人が彼の「正義」を支持した。
2011-04-23 12:38:12逆に、もし「正義」の名の下に人が行動しなければ、世の中の争いは殆ど消滅するのではないか。これを前提とすると、何が正義か?を議論する行為そのものが、社会に争いを生み出す原因の一端であるという考えが成り立つ。私が密かに、サンデル教授の議論が時代遅れではないかと感じている所以だ。
2011-04-23 12:44:08経営者もしかり。従業員に対して「何が正しいか」を延々と説く経営者は、その議論の裏側に、必ず人数分の、自分とは全く異なる「正義が」存在することを理解していない。
2011-04-23 12:47:39メタ正義 RT @trinity_inc: 経営者もしかり。従業員に対して「何が正しいか」を延々と説く経営者は、その議論の裏側に、必ず人数分の、自分とは全く異なる「正義が」存在することを理解していない。
2011-04-23 13:25:32「なぜ、こんなことが理解できないのか?」、と多くの経営者は嘆くが、少なくとも私の経験上、殆どのケースにおいて、従業員は経営者の意図をほぼ100%理解している。経営者の目に、従業員が何も理解していないように見えるのは、従業員には別の正義が存在しているという事実に気が付かないからだ。
2011-04-23 12:50:53経営者でも、行政でも、政治家でも、自分の仕事が、「自分の正義を広めること」であるかのごとく振舞うのは、それこそ良し悪し以前の問題として、科学的合理性が存在しないと思うのだが。
2011-04-23 12:55:00正義や正当性を強く主張するのを聞いていると、吐き気をもよおす。だから、演説ってなかなか受け入れ難いのかも。政治家が一般の人たちに受け入れられて、選挙に興味を持たせるのには、もっと他にいい方法があるのかも。@trinity_inc: 経営者でも、行政でも、政治家でも、自分の仕事が、
2011-04-23 13:07:27ただし、「生きる」ことだけは志向させ、鼓舞しなければならない。 RT @trinity_inc 経営者でも、行政でも、政治家でも、自分の仕事が、「自分の正義を広めること」であるかのごとく振舞うのは、それこそ良し悪し以前の問題として、科学的合理性が存在しないと思うのだが。
2011-04-23 13:09:56@trinity_inc 生きることの価値は必ずしも万人に自明ではなく、「草食化」した若者の中に、「生きる本能の放棄」「緩慢な自殺」を感じることがある。それは組織に受け入れてはならない、と思っている。
2011-04-23 13:14:41経営者の重要な役割は、「機能させること」である。機能させるために、最も重要なことは、自分の「正義」を広める(押し付ける)ことではなく、人の、それも現場の末端にいる、一人ひとりの、それぞれの「正義」を心で理解することである。
2011-04-23 13:00:55なぜならば、ほぼ例外なく、全ての人の「正義」は、(後付の議論は別にして)頭で構築されるものではなく、心(感情)から生まれるものだからだ。
2011-04-23 13:03:10禿げ上がるほど同意 RT @trinity_inc: 経営者の重要な役割は、「機能させること」である。機能させるために、最も重要なことは、自分の「正義」を広める(押し付ける)ことではなく、人の、それも現場の末端にいる、一人ひとりの、それぞれの「正義」を心で理解することである。
2011-04-23 13:30:43ほぼ全ての争いは、他人に対する何らかの「攻撃」を伴うのだが、実は攻撃そのものを好む人間など殆どいない。世界中全ての「攻撃」の動機はディフェンスによるものだ。家族を守る、国を守る、大事なものを守る、地位を守る、信念を守る・・・。全ては何かを守ろうとする心が「正義」の正体だ。
2011-04-23 13:15:33そして、何かを守ろうとする心は、殆どの場合「怖れ」に基づいている。大事なものや人を失うことへの怖れ・・・。人の、それぞれの「正義」を理解するということの意味は、人の怖れに寄り添い、癒し、可能であればそれを解消する手助けをするということなのだ。
2011-04-23 13:20:43人の怖れに寄り添い、怖れる気持ちを取り除くためにできる唯一のことは、愛を灯すことだけだ。愛と怖れは光と影の関係にある。怖れに実体はないが、愛が消えると必ず現れる(ように見える)。影をかき消そうと思っても実体のないものを消すことはできない。明かりを灯せば影は跡形もなく消え去る。
2011-04-23 13:24:27自分の怖れをひとに押し付けるのではなく(自分の「正義」を語るのではなく)、人の怖れを愛によって取り除く(人の「正義」を理解する)一人ひとりの心と行動が、次世代社会を切り開くことになるだろう。それが我々の社会におけるポスト311の羅針盤だ。
2011-04-23 13:27:46