『ONE PIECE』と任侠映画、そして「冒険」
私が漫画については門外漢であることを承知で言うのなら、あまりにも素晴らしい漫画作品である「ワンピース」の尾田栄一郎さんの絵柄やレイアウトでは、逆に「任侠的な生死」は描けないと思う。
2010-04-02 07:59:19「ワンピースは任侠を超えた何かだ」という論旨には大いに乗るけれども、「ワンピースは現代の任侠だ」という見方は浅薄だと思います。また、ジャンプ漫画の枠組を任侠映画の幾つかの変奏とする見方も、わが国の映画史的な観点から見れば、ムリがあり過ぎる。
2010-04-02 08:08:59ルフィーを殺さないのは、作者が深作だからではなく、少年漫画だからだよー!とか、フォローされてないので、小声で言ってみる。そういったルール(広義では道徳)に自覚的であるから、尾田っちは国民的漫画家になりえているんじゃないのかなぁ。あ、反論じゃないよ。感想です。
2010-04-02 08:00:04そういや、実家帰って、知り合いと呑みながら、ニューヤクザ物を何本か見てみた。これまでは、ワケ分からんジャンルだったので、敬遠していたのだ。
2010-04-04 22:42:38ちなみに、言うまでもないが、ワンピースは確かにヤクザ映画「も」射程に入れているけど、ワンピ=任侠物のオンリー視点は筋悪よね。この辺、現代における神話的な構造については、「南回帰船」辺りと殴り合ったら、面白いんじゃないかな。とか思ってたり。どうケンカするかは思案のしどころだけど。
2010-04-04 23:04:20@ZEROWORKSのこのtweetは、まあ、上から目線の割に全然納得できないんだけど、ワンピと仁義なきは対比はハナから成立していないし、そもそもワンピが何に包括されるか、というジャンル的な視点からは見た話じゃないよね?
2010-04-04 23:12:37あと、セックスと左翼の扱いっていうけど、だから、ワンピ=ヤクザはそれ単体で見ると、筋悪だっつーの。後、セクシャルな話でいうと、、ナミの洒脱さはルパン三世の不二子だとも言えるしね。で、モンキーパンチのお下品さが、アニメルパンでどーなってるよ、つーのは本職なら分かりそうなもんだがね。
2010-04-04 23:20:06任侠物と左翼は正直、何が言いたいかさっぱり分からん。笠原和夫で左翼っていうと、彼の脚本のスタイルというのは多分にジャーナリスティックであり、「昭和の劇」なんかを読むと、その視点を左翼と捉えることもあるだろうけど、その脚本家の思想とワンピとはあまり関連があるようには感じないな。
2010-04-04 23:25:42後、任侠物って言って、「仁義なき戦い」を挙げてくる人は違うからね。偉そうに言うなら、実録と任侠ぐらいの区別つけて喋ってね。でないと、話の精度が違うからさ。@ZEROWORKSの物言いにカチンときたのは、この区別をつけてないのにちょう上から目線だったから、久々に怒っちゃった。
2010-04-04 23:31:55別にどう読もうがいーじゃんね。ジャンル的仕分けで、楽しく見られるなら。神話も文学も小説も漫画も映画もTVドラマも、それだけでは平等に無価値なわけで。
2010-04-04 23:35:48@y2k000 さんの過去発言を読んでてなるほど、と思ったのは、世界観の起点であるゴールドロジャーはヤクザでもなく「冒険者」なんですよね。ルフィはいまのところ番長キャラだけど、なろうとしているものはやっぱり冒険者。「白ひげは冒険者になれなかったヤクザ」と整理してもスッキリする
2010-04-05 10:23:04一部分の構造に目をとらわれすぎると、こういう「起点」の大事さを見失ってしまう。構造は確かに大事だよ。でも物語の方向性を支配するのはスタート地点なんだ。河の水質が、源泉が変われば全部変わるのと似ている
2010-04-05 10:27:25そこで、「ヤクザ的な海賊のかっこよさ」ではなく、「冒険者としての海賊のロマン」の下地を作ったものとして、尾田栄一郎が持つ松本零士リスペクトが注目されるべきなんだが……。冒険=ドラゴンボールという背景については当たり前すぎるので当面忘れることにしよう
2010-04-05 10:31:18ガリバーなどの“冒険紀行文学”のアングルからワンピを見た場合、旅行記の「記」を担うキャラがいてもよさそうだけどぱっと目立つのがいないな。ああ、学者のニコ・ロビンかな?
2010-04-05 20:15:53