描くと言ったな。あれは嘘だ
- perique_zero
- 1621
- 0
- 0
- 0
「ん…んんっ」「くすぐったい?」「ん…大丈夫、です…」耳にかかる息がもどかしいのだろう。かすかに震える肩越しに、乳房の下側から麻縄を回していく。背中で交差させて、もう一週、乳房の上側。次に左右の乳房を分けるように前に交差させてもう一度。
2011-04-25 02:53:05余った縄を後ろ手に縛った手首とつなぎ合わせて、一度様子を見る。菱縄とか亀甲とか、ああいったきちんとした縛り方を勉強してこなかったのが残念でならないのは事実だ。
2011-04-25 02:54:28しかし胸郭を締め付け、呼吸そのものを拘束する縄が戒められているという事実を否応なく彼女に突きつける―そう期待することにした。
2011-04-25 02:56:00ふくらはぎの中程、フトモモの中程あたりで、膝を折ったまま固定するように、縄を通す。ほどよく肉の乗った健康的な脚を強調するように、しかし締めすぎないように、縄をそっと食い込ませる。
2011-04-25 03:03:35「膝、痛くない?」「…大丈夫、です…」「痛かったら言うんだよ」「…はい」 片膝、もう片膝と縛り終えると、そっと布団の上に戻す。「おわり…ですか?」
2011-04-25 03:05:54「股縄も欲しかった?」からかうように尋ねると、彼女はぶんぶんと左右に首を振った。「…そうだよねえ、股縄したらびしょびしょにしちゃうもんねぇ」
2011-04-25 03:07:43顔を赤らめたまま、彼女は答えを返さない。「…もう濡らしちゃった?」「ち、ちがっ…」「確かめてみようか?」胸の内にひたひたと沸く嗜虐心を感じつつ、そっと指の腹で下腹部を撫でる。「…ねぇ?」おへその下と、かすかな繊毛の茂みの間を、触れるか触れないかの強さでなぞる。
2011-04-25 03:12:37かすかな恥毛に覆われたそのわずか下、慎ましやかに閉じられた合わせ目の内側では、きっと熱く柔らかく、情欲がたぎっているのだろう。いまはその空想をもてあそぶだけにしておこう。
2011-04-25 03:16:30「さて、と。とりあえずこれで一段落だけど、大丈夫かな?痛いところとかしびれるところ、感覚の無いところはない?」「…大丈夫…です」「よし、いい子だ」わしゃわしゃと、今度は強めに髪を撫でる。
2011-04-25 03:20:36「さあ、いい子だからちょっと我慢だ」「…え?」名残惜しく、絡めた指を彼女の後ろ髪から引き離す。「まって…どこ…へ…?」「少しの我慢だよ」
2011-04-25 03:24:51「え…」ようやく、そこで彼女は気づいたようだ。じっと息を潜めて、耳を澄ます。「誰?誰かいるの…?」「誰も居ないよ」「嘘…!」「嘘だよ」
2011-04-25 03:26:45