あかり「好きです」結月弟「知ってる」【完結済み】

あかり「好きです好きです好きです〜」の後日談編になります
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ぽんこたつ @reward_5477

-数日後- マキ「…」チラッ ずん子「…」ボーッ マキ「なんか抜け殻みたいなっちゃってるけど大丈夫かな?」ボソッ きりたん「わかりませんよ、あんなずん姉さま見るの初めてなので…」ボソッ きりたん「ただそれなりに喋れるようにはなったんですよね?」

2018-10-31 22:54:07
ぽんこたつ @reward_5477

マキ「喋れるようにはなったけど…ねぇ」チラッ ずん子「…」ピクッ ずん子「どうしたんですかお二人共?」クルッ マキ「あーいやいや、またぼーっとしてるなーって思ってさ」アハハ きりたん「ずん姉さまは今はリハビリに精進してください」グッ ずん子「…」

2018-10-31 22:54:29
ぽんこたつ @reward_5477

ずん子「私は退院したらどこに帰ればいいんでしょうか」ボソッ きりたん「それは、私のとこ…」 ずん子「あの悪魔がいるじゃないですか!!」ガシャンッ!! ずん子「私達はこれからあの悪魔に一生怯えて…っ!?」ブンッ

2018-10-31 22:58:01
ぽんこたつ @reward_5477

ガシッ マキ「ずん子さん、落ち着いて…」ググッ きりたん「…はい…はい、お願いします」 きりたん「ナースコールしました」 ずん子「違う、私は〜〜〜!!」 マキ「だから話を聞いてよずん子さん!」 ドタドタドタ… 〜〜〜

2018-10-31 22:58:26
ぽんこたつ @reward_5477

マキ「…」ポリポリ… きりたん「…」カチカチ… あかり「…」ショボーン ゆかり「で、呼ばれた私が言うのもあれですけどこれは何の集まりですか?」 マキ「ずん子さんとあかりちゃんがどうしたら仲良くなれ…」 ゆかり「いや無理だと思いますけど」 あかり「…」ズーン…

2018-10-31 22:58:43
ぽんこたつ @reward_5477

マキ「ちょ、ちょっとゆかりん!」 ゆかり「えぇ…これ私のせいですか?」 ゆかり「まず前提としてあかりさんはずん子にどうしたいんですか?」 あかり「あかりは…ずん子やきりたんに取り返しのつかない事をしてしまい…それで…」 ゆかり「謝ってすむ問題なんですか?」 あかり「…」

2018-10-31 22:59:12
ぽんこたつ @reward_5477

ゆかり「きりたんに聞きますが今のずん子さんをあなたはどう見ますか?」 きりたん「…あんなに虚ろな姉さま始めてですよ」 きりたん「まぁ私は元々、東北家自体が好きではありませんでしたし、何よりも…」 ゆかり「私情が出てますよ」

2018-10-31 22:59:32
ぽんこたつ @reward_5477

きりたん「すいません、今こうやってあかりさんの隣にいるわけですが何年もやり合ってきた中なんで私はあかりさんをある程度は理解できます」 きりたん「ですがずん姉さまは違います」 ゆかり「違うとは?」 きりたん「…」チラッ あかり「…?」グスン

2018-10-31 23:00:01
ぽんこたつ @reward_5477

きりたん「ずん姉さまにとってあかりさんは…」 “理解できない異物としか見ていません” ゆかり「…」 あかり「…」 ゆかり「ふむ、マキさん…」 マキ「な、何かなゆかりん?」ビクッ ゆかり「いや、そんなびくつかなくても…」

2018-10-31 23:00:43
ぽんこたつ @reward_5477

マキ「いや、単純に空気重いのとまだ少しゆかりんが怖くて…」アハハ ゆかり「あの度は本当に申し訳なかったです…」 ゆかり「私自身もあそこまで自身が愚かだと…」 マキ「あーっストップストップ!!もう許した、はい大丈夫!」 ゆかり「…ほんとですか?」

2018-10-31 23:01:30
ぽんこたつ @reward_5477

マキ「ほんとほんと!」 マキ(というより小一時間また延々と謝られ続けるのは応える…) ゆかり「コホン…それでマキさんから見てあかりさん、ずん子さんの2人の落とし所は何処だと思いますか?」 マキ「? どゆこと?」

2018-10-31 23:02:03
ぽんこたつ @reward_5477

ゆかり「あかりさんはずん子さんに近づけません、ただでさえ今は情緒不安定ですし…」 ゆかり「かといってもあかりさんはずん子さんに罪の意識を持っていて一言謝罪したい」 マキ「うん」

2018-10-31 23:03:06
ぽんこたつ @reward_5477

ゆかり「ですがずん子さん側から見た私達はあかりさんにたぶらかされた、弱みを握られていると感じているんでしょうね」 マキ「あーなるほど…」 ゆかり「ぶっちゃけると私はお互い干渉しない事が1番いいとおもうんですけど…」 あかり「それは、嫌です」

2018-10-31 23:03:24
ぽんこたつ @reward_5477

ゆかり「あかりちゃんもずん子さんも頑固ですからねぇ…」 きりたん「というより変に真面目ですよねお二人共」 ゆかり「あ、確かにそれは言えてますね、律儀というか…曲げられないものというか」

2018-10-31 23:04:02
ぽんこたつ @reward_5477

マキ「いや普通にこんな感じで話したらよくない?」ケロッ ゆかり「は?」 きりたん「は?」 あかり「え?」 マキ「要はあかりちゃんは申し訳ない気持ちでいっぱいでずん子さんは怖いって気持ちで他のことが考えられないんでしょ?」

2018-10-31 23:04:29
ぽんこたつ @reward_5477

マキ「ずん子さんからしてあかりちゃんは怖くないって感じにしてあげたら話してくれるんじゃないかな?」 ゆかり「いやいやいや、そんな簡単な話じゃ」 マキ「そういう事なら私にドンと任せてよ、あかりちゃん」ポンポン あかり「あぅ…なんですか頭撫でて」ワシャワシャ

2018-10-31 23:05:15
ぽんこたつ @reward_5477

きりたん「この人やっぱ馬鹿なんですね」 ゆかり「ただたまーにこの行き当たりばったりが役に立つので馬鹿にはできないんですよねー」ハァ… 〜〜〜

2018-10-31 23:05:52
ぽんこたつ @reward_5477

マキ「やっほー! さっきは大変だったね!」 ずん子「すいません…また私がご迷惑をかけてしまって…」 マキ「生きてればそんな時期もあるって、ほら元気出してこ?」 ずん子「なんで生きているんでしょうか…いっその事ここから飛び降りたら…」モゾッ マキ「わー!まったまった!」ガシッ

2018-10-31 23:06:35
ぽんこたつ @reward_5477

マキ「ほら、ずん子さんの好きなこととか、趣味とかって何かなー? 私気になるなー?」 ずん子「…ていうかマキさんはベットで寝てなくて…」 マキ「いや、もう元気すっごい元気だからね私!!」 ずん子「…」 マキ「…」 ずん子「…」

2018-10-31 23:07:14
ぽんこたつ @reward_5477

マキ「私もしかしてすべってる…?」アハハ ずん子「そうですね」 マキ「グッさー! うぅ、胸が…いたい…」 ずん子「…」 マキ「リアクションなし…っと」コホン マキ「ちなみにさっきも聞いたけど好きなこと、人や趣味は…」 ずん子「イタコ姉さま、きりちゃん、そしてずんだ餅作りです」

2018-10-31 23:08:50
ぽんこたつ @reward_5477

ずん子「…お料理と家事全般しかできないつまらない女の子ですよ、私なんて」ハハッ マキ「そんな事ないよ」 ずん子「何がですか?」 マキ「ずん子さんの行いで感謝している人はいたんじゃないかな?」 ずん子「…」 マキ「少なくともあの2人はずん子さんにいつも感謝してたと思うけど?」

2018-10-31 23:09:22
ぽんこたつ @reward_5477

マキ「そしてずん子さんがこうやって生きていることに凄く喜びを感じていると思うんだ」 ずん子「…あなたに私の何がわかるんですか?」 マキ「うん、1度顔合わせただけだし、病室で起きてからも録に喋ってないから知らないよ」

2018-10-31 23:09:56
ぽんこたつ @reward_5477

マキ「ただそれはずん子さんから見たあかりちゃんにも言える事だよね?」 ずん子「あれは悪魔です」 マキ「違う、あかりちゃんは私のただの後輩であり、友達」 マキ「そうすることしか選択肢になく、生きる事ができなかった女の子だよ」 ずん子「…違う…そんなの違う」

2018-10-31 23:10:30
ぽんこたつ @reward_5477

マキ「でも今の彼女は今までの行いを受け入れてその罪を精算しようとしてる」 マキ「その上で誰かの手のひらで生きるのではなく自分で道を切り開いて歩もうとしてるんだ」 ずん子「違うっ!!」 マキ「…」 ずん子「…」 マキ「ねぇ教えてよ、ずん子さん」

2018-10-31 23:10:54
ぽんこたつ @reward_5477

マキ「あなたはどんな人なの?」 マキ「どんな人生を歩んできて、何を思って生きてきたの?」 マキ「そしてあなたにとってあかりちゃんは何なの?」 ずん子「…」 マキ「…」 ずん子「…」 ずん子「…なんですかあなたは…」

2018-10-31 23:11:24
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