あかり「好きです」結月弟「知ってる」【完結済み】

あかり「好きです好きです好きです〜」の後日談編になります
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ぽんこたつ @reward_5477

マキ「あかりちゃんともずん子さんとも友達なだけだよ」 マキ「ただ単にお互いが誤解してて辛いなって感じてるだけ」 ずん子「そうですか…」 マキ「うん」 ずん子「…」ハァ

2018-10-31 23:11:52
ぽんこたつ @reward_5477

マキ「…?」 ずん子「…」 ずん子「私は…私はただ単に…」 “認められたかっただけなんです” 〜〜〜

2018-10-31 23:12:12
ぽんこたつ @reward_5477

-過去・東北家- ずん子「お母さまー!言われたことできましたー!」タッタッタッ…ギュッ 母「あら偉いわね」ナデナデ イタコ「お母様、そろそろ出ないと会合に遅れてしまいますわ」 母「そうね…ではずん子はきりちゃんと仲良くお留守番してなさいね」スッ スタスタスタ…

2018-10-31 23:12:40
ぽんこたつ @reward_5477

ボソッボソッ… ずん子「…」チラッ 「流石次の当主様は威厳が違いますわね、それに比べ次女様は…」ボソッ 「…えぇ、もうすぐ中学に上がる頃ですのにまだ甘えん坊のまま…困りますわね」ボソッ ずん子「…」 〜〜〜

2018-10-31 23:13:00
ぽんこたつ @reward_5477

ずん子「きりちゃん、これは何をしているのー?」 きりたん「…ゲームです」 ずん子「面白いの?」 きりたん「えぇ…」 ピピピピ…ピロン きりたん「終わりました」 「素晴らしい、この年で何たる才覚の持ち主だ」パチパチ

2018-10-31 23:13:29
ぽんこたつ @reward_5477

「この子はぜひともうちで〜」 「いや、我らが〜」 きりたん「…」チラッ ずん子「…?」 トコトコトコ… きりたん「…」ギュッ ずん子「ど、どうしたのきりたん?」

2018-10-31 23:14:03
ぽんこたつ @reward_5477

「…」 「…あーそうだな、まだ年半ばも行かない幼児だ」 「姉に甘えたい頃合いだろう」 「ただ姉さえいなければ〜」 「このプロジェクトは〜」 ずん子「…」 きりたん「…」ギュッ 〜〜〜

2018-10-31 23:14:28
ぽんこたつ @reward_5477

「流石はイタコ様! それに引き換え…いえ何でもございません」 「なぜですか!? あ、もしやあの次女が原因なら〜」 「なぜあなたは何の取り柄もないの?」 「東北家の出来損ないでしょ、あの次女は」 「そうそう、いつもいつもずんだ餅を作って」 「脳みそ開いたら一面緑一色なんでしょうか?」

2018-10-31 23:15:04
ぽんこたつ @reward_5477

「こんな事もできないの? だから出来損ないなのよ!」 ずん子「お母様、あの…」ニコニコ 母「どうしたのずん子?」カリカリカリ… ずん子「その、私に何かお手伝いできることは…?」

2018-10-31 23:15:59
ぽんこたつ @reward_5477

母「そうね、あなたのずんだ餅が食べたいわね…」 ずん子「…あの他には?」 母「…?」 ずん子「いえ、なんでもありません…失礼しました」 〜〜〜

2018-10-31 23:16:09
ぽんこたつ @reward_5477

イタコ「ずんちゃ〜ん♪」ダキッ ずん子「わっ!? なんだイタコ姉さまでしたか…」 イタコ「〜♪」スリスリ ずん子「耳かき…します?」 イタコ「ずんちゃんにされる耳かきは極上ですわ〜♪」 きりたん「ずん姉さまに膝枕されながら耳かきされると聞いて」ヒョコ

2018-10-31 23:16:41
ぽんこたつ @reward_5477

ずん子「はいはい、お二人共隅々まで綺麗にしますね♪」フフッ きりたん(天使の笑顔…) イタコ(結婚しよ…) 〜〜〜

2018-10-31 23:17:22
ぽんこたつ @reward_5477

ずん子「私にとって二人は自慢の姉と妹です」 ずん子「ですがあの二人の株が上がれば上がる程私に対して向けられる目は酷くなっていきました」 ずん子「だからいつも笑顔を絶やしませんでした」 ずん子「皆さんに認められたくて少しでも色んな事に挑戦しました」

2018-10-31 23:17:52
ぽんこたつ @reward_5477

ずん子「ただいつも頑張れば頑張る程に空回りしてしまいます」 ずん子「私はどれだけ努力しても認められません」 ずん子「母も心の中では私に期待していなかったでしょうし…」 マキ「…」 ずん子「ですが結局の所、私にとって東北家は全てでした」

2018-10-31 23:19:13
ぽんこたつ @reward_5477

ずん子「辛いことばかりです、苦しいことばかりです…ですがあの二人の笑顔を見るとそれだけで明日も頑張る勇気が湧いてきます」 ずん子「そしていつかあの人達も認めてくれるとひたむきに努力していたら…一夜にして全てなくなってしまいました」

2018-10-31 23:19:51
ぽんこたつ @reward_5477

ずん子「そして私から生きる意味を奪ったあの方は私の命を助けて私に何をやらすんでしょうかね?」ハハッ… ずん子「こんな何の価値もない私を…」 ヒュッ パチン!! マキ「…」ポロポロ ずん子「え…?」 マキ「…」ギュッ ずん子「な、何ですか急に…?」

2018-10-31 23:20:17
ぽんこたつ @reward_5477

マキ「どうしてそんなに自分をいじめるの?」 マキ「なぜ自分を無価値だと決めつけるの?」 ずん子「あそこでは私はなんの取り柄もない…」 マキ「それが普通だよ!!」 マキ「周りなんて気にせずに自分のために生きればよかったんだよ…ずん子さんはさ…」 ずん子「自分のため…」

2018-10-31 23:21:04
ぽんこたつ @reward_5477

マキ「誰かや周りのためでなく自分自身のためにさ」 マキ「皆からの評価が欲しい、認められたい、尊敬されたい…」 マキ「それは素晴らしいことだと思うし、憧れることだと思う」 ずん子「だったら…」 マキ「でも!!」 マキ「でも…ずん子さんそれはそんなにも苦しむ理由にはならないよ」

2018-10-31 23:21:26
ぽんこたつ @reward_5477

マキ「そしてそれを見せないように笑顔の仮面を貼り付けてさ」 マキ「それはあまりにも辛すぎるよ…」 ずん子「…」ジワッ マキ「多分、誰にも弱音を話せなかったんだよね…」 ずん子「うん…うん…」ポロポロ マキ「ほんとうに、今まで辛かったね…」ナデナデ 〜〜〜

2018-10-31 23:25:01
ぽんこたつ @reward_5477

マキ「あの、そろそろ…」 ずん子「もう少し甘えさせてください」ギュッ マキ「…うーむ、ん?」 ずん子「どうしました?」 マキ「…」 マキ「…いや、多分気のせいかな」 マキ(この病室、幽霊とかいないよね?) ずん子「あの…」 マキ「うん、なにかな?」

2018-10-31 23:25:26
ぽんこたつ @reward_5477

ずん子「確かマキさんは明後日退院するんですよね?」 マキ「…そうだね」 ずん子「…たまにでいいのでこうやって甘えさせてもらえませんか?」 マキ「まぁ私なんかでよかったら、いくらでも?」 ずん子「…そっか」ギュッ マキ「…」ナデナデ ずん子「あともう一つ…」

2018-10-31 23:26:29
ぽんこたつ @reward_5477

ずん子「あの人…あかりさんについて教えてもらえませんか?」 マキ「うん、もちろん」 ずん子「まだ少し、色々不安な事がありますがマキさんと一緒なら大丈夫なきがします…」 マキ「…そっか」ナデナデ ずん子「…」ボソッ マキ「?」 ずん子「い、いえ…はしたないですね、すいません」

2018-10-31 23:27:10
ぽんこたつ @reward_5477

ずん子「こういう気持ちを抱いたのは生まれて初めてでして…」 マキ「そ、そうなの?」 ずん子「あれ、聞こえてませんでした?」 マキ「う、うん」 ずん子「…」 マキ「…」 ずん子「いえ、ならいいです」コホン マキ「え、なになに気になるなー?」

2018-10-31 23:27:49
ぽんこたつ @reward_5477

ずん子「〜〜〜」 マキ「〜〜〜」 イタコ「…」クスッ フワッ… 〜〜〜

2018-10-31 23:28:09
ぽんこたつ @reward_5477

-数日後- セイカ「はーい診察おわり、特に問題なしね」 セイカ「これももう必要ないわね」 ずん子「胸のこれ、取っていいんですか?」 セイカ「そうねー別に身体に違和感はないんでしょ?」 ずん子「ないですね」 セイカ「ならおわりーあとはもうサボって…」 ナース「ダメです」

2018-10-31 23:28:35
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