ラブストーリーは突然に

メイン大倉 サブ安田
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はぐ🕊 @516hug

ナミおばさんのとこにお世話になることになって、家族みたいになっていく中で、いろんな話をした。もちろんあの日のことも…、2人の名前は伏せたけど…私にとっての一番に大きな恋愛だったから…。多分だけどナミおばさんは、その相手が忠義くんだって気付いてる。「会わない…」[後悔するよ]

2018-10-13 14:25:04
はぐ🕊 @516hug

[今しかないの。][今がすぎれば、なんとかなることも世の中には沢山あるけど、恋や愛や人の気持ちは、今しかないから、未来で後悔しても、どうにもならないものなんだよ]…叱るように真面目に話すナミおばさんは、きっと大恋愛をしたんだろう。[行ってきな]涙目のおばさんに背中を叩かれ、送り出された

2018-10-13 14:28:50
はぐ🕊 @516hug

ここらで唯一都会っぽい通りにあるサンマルクで忠義くんがいるからって、ナミおばさんに言われた。最初は気が重くてゆっくり歩いてた。でも、おばさんの言葉を思い出すうちに、小走りから、「はぁ、…っは」息が苦しいほどに走ってる私がいた。「忠義くん…、」泣いたっていいじゃない、素直になりたい

2018-10-13 14:33:19
はぐ🕊 @516hug

中に入ると、誰もいないから、場所間違えたかなって戸惑ったけど、店員さんに2階を案内された。…2階の奥、『…〇〇、、』「忠義くん」変装してない忠義くんがいて私は焦った。「みんなにバレたらどうするの、変装もしないで」『…大丈夫。普通のお客さんは2階には上がってこんから』

2018-10-13 14:37:27
はぐ🕊 @516hug

「……忠義くん、話って」『うん』彼の正面に座ると、落ち着いた声で話し始めた。『会いたかった』『探してた』忠義くんの口から吐き出される言葉の数々は、わたしの予想外でもあり、私の求めていた言葉。「……そう言ってくれるだけでも、嬉しい。…本当に。…これ最後にしよ?忠義くん彼女いるよね」

2018-10-13 14:52:41
はぐ🕊 @516hug

『……別れた』「…は……?」『あの子とは、もう、別れた。』ドクッ…と胸が反応する。だって忠義くん、スタッフには手は出さないって言ってたから、ずっと言い続けてきた忠義くんがメイクさんと付き合うって決めたんだから、もうあの人のことホントに本気なんだって、一生を考えてるんだって『〇〇』

2018-10-13 14:56:34
はぐ🕊 @516hug

『…全然、好きになれへんねん』『ほかの子のこと。』「なんで、、」『真面目に付き合ってるつもりやのに、いっっつも付き合ってる相手に対して〇〇を探しててさ、』「うそ」『嘘なら、こんなとこ来てないで』「…でも」『俺やってもっと器用に恋愛できるおもてたよ…』自分に呆れたように笑う彼がいる

2018-10-13 15:02:26
はぐ🕊 @516hug

『心底後悔した』『あの時ほんまは、遠くになんて行ってなくて、近くに隠れてたんとちゃうんかな、って』「え」『踏切でバイバイって言われた時のこと。』…そうだよ、近くで隠れて忠義くんの声が遠くなるの聞いてた。『もっとちゃんと探せば、見つけられてん。』視線をコーヒーに落として、そう呟いた

2018-10-13 15:06:04
はぐ🕊 @516hug

『もう……見逃したくない』「っ、」ぎゅ、と不意に握られた手から、懐かしい温もりが伝わってくる。『安と付き合う?』「え、なんでそれ」『わかるよ、何年も付き合ってきてるメンバーやし、親友やし、』『〇〇に告(い)うたなぁ、って』『ナミさんにも、言われた。ヤスと出かけたって』「おばさん、」

2018-10-13 15:10:33
はぐ🕊 @516hug

「章大…」『…章大、って呼んでるんや』「え、あ、」『ちょっと…ほんまやばいやん俺』私は忠義くんとまた付き合って幸せになれるのだろうか『今、どんなこと考えてる?』「…………私ね、章大の事、ほんとに考えてみたの。」『う、ん』忠義くんってやっぱり強いんだね。逃げずに聞こうとしてくれる。

2018-10-13 15:24:48
はぐ🕊 @516hug

「…付き合ってみたい、って思った。章大と。」「でも、忠義くんと会ったら…っ」涙が落ちそうになった時に、グッと腕をひかれて、唇が重なってた。「忠義くん…?」『ヤスやなくて俺を選んで』真剣な目をしたあなたに見つめられると、好きが蘇って怖くなるの…、あんな辛い思いしたくないのに

2018-10-13 15:33:47
はぐ🕊 @516hug

ほんとはずっと決まってる。私の好きな人。ずっと1人しかいない。でもこのまま私だけ勝手にできない。「…章大に、会いたい」『…やっぱ、ヤスなん』あの日私が逃げたから、何年も何年も縛られ続けたんだね。やっとわかった。「待っててくれる…?」『それ、…どういう意味?』『ちゃんと、言って』

2018-10-13 15:39:25
はぐ🕊 @516hug

「……」『言って…』「好きだよ忠義くん。」「だから章大のとこ行かせてほしい」『……ヤスなら、家』「ありがとう。」『帰って、くるやんな..?』不安そうに私の手を離さない忠義くん。「今度は、自分の気持ちに嘘つかないよ」そう言って、章大の家に駆け出した。

2018-10-13 15:46:29
はぐ🕊 @516hug

「章大っ」『……あ~俺もう振られる?』『とりあえず、入って』家の中に入ると、『ミルクいる?砂糖は?』コーヒーをいれてくれる章大。「そんなの、いいよ…あのね、わたし」『待って。』『ちょっとくらい、心の準備させてぇや?…な?』その表情…前と同じだって思って胸がズキっと傷んだ。

2018-10-13 15:57:07
はぐ🕊 @516hug

深めにソファに座り、暖かいコーヒーから湯気たつ中、『……大倉かぁ…』と章大は呟いた。「ごめんね…」『んーん。』「章大とのこと、考えたの、ちゃんと」『…そっか、…それで負けたか~』あはっと笑う彼に対して、私はどんな顔をすればいいのかな。もっと恋愛経験重ねておけばわかったの?

2018-10-13 16:03:57
はぐ🕊 @516hug

「たぶん、ね、私忠義くんと話さなければ章大にいってた」『……』「でもいずれ…忠義くんと話すことになってたと思うの、その時に…章大と付き合ってたら、私は章大を今より傷つけたと思う、の…」『うん、』「誰も傷つかない恋愛は、ないんだなって、情けないけど初めて知った…」

2018-10-13 16:08:13
はぐ🕊 @516hug

「ごめんなさい…章大」『狡いなぁ…』『もうなんも言われへんやん』眉毛下げて笑う章大、見てられないけど、ちゃんと見なきゃいけないとも思うから。『…わかった。』『だから最後にキスしたい』ズルいのは章大も同じだよ…私だって、そんな顔されて、そんなこと言われたら断れないじゃん。

2018-10-13 16:12:26
はぐ🕊 @516hug

優しく押し付けられたソレから、悲しいほどに章大の気持ちが私へと流れ込んできた。…こんな気持ちさえ、初めて経験する私は、やっぱり恋愛経験薄かったんだね、「章大。」『ごめん、もっかい』本当にごめんね、本当にありがとう。『…送る。大倉の所まで』「…そんな、」『いいねん、俺の意地やから』

2018-10-13 16:28:57
はぐ🕊 @516hug

車から降りたら、『ヤス』忠義くんが既に待っていた。『もう同じことせんよな?』『しぃひん』2人の声は、とても落ち着いていたけれど、もっと違う…男同志の約束が交わされてる気がして。『ほんじゃあ帰るわ!…〇〇ちゃんのこと、よろしくな』それだけ言うと、笑って車を走らせて言ってしまった。

2018-10-13 16:35:12
はぐ🕊 @516hug

『〇〇、ありがとう』ぎゅう。と宝物を抱くようにして私を腕の中に閉じ込めた忠義くん。「恋してくれる…?私に」「愛してもいい?忠義くんを、また。」『全部まとめて言うてくんな…。愛してる』恋というから愛に来たってこういうことなのかな。「私も愛してる」今ここから…私たちを始めよう。end.

2018-10-13 16:44:19