アニメカイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡を巡る旅、F-エフ-24話脚本:「旅立ち」の序曲

まきもgpfb @makimogpfb

カイジが好きで始めた、カイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの歴史を追うシリーズの続きやります。今回は、F-エフ-24話脚本。 前回は、同作23話脚本。 ブログ: makimogpfb2.hatenablog.com/entry/2018/10/… 上記ブログのtogetter版: togetter.com/li/1279105 他: togetter.com/id/makimogpfb

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高屋敷氏脚本F-エフ-24話1 アニメ・F-エフ-は、六田登氏の漫画のアニメ化作品。破天荒だが天才的な運転技術を持つ青年・赤木軍馬が、レーサーとなり成長していく姿を描く。 監督は真下耕一氏で、高屋敷氏はシリーズ構成・全話脚本を務める。今回のコンテ/演出は杉島邦久氏。

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高屋敷氏脚本F-エフ-24話2 詳細は、ブログに書きました: F-エフ-24話脚本:「旅立ち」の序曲 - カイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡 makimogpfb2.hatenablog.com/entry/2018/10/… #はてなブログ F-エフ-の記事一覧: makimogpfb2.hatenablog.com/archive/catego…

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高屋敷氏脚本F-エフ-24話3 今回の話: FJ1600レース(参戦4回目)にて、軍馬は2度目の優勝を飾るが、ライバル・聖のいるF3に一刻も早く上がりたいため、心は晴れない。 そんな折、黒井レーシングチーム代表・黒井から、F3ドライバーとして雇うと言われた軍馬は、その誘いに乗ることにしたのだが…

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高屋敷氏脚本F-エフ-24話4 聖(軍馬のライバル)は、F3から更にF3000に上がる計画を後援者に話す(アニオリ)。 彼は「自分の力でやってみたい」と言うが、高屋敷氏のテーマの一つ「自分の道は自分で決めろ」が出ている。 不治の病を抱える彼は、生きた証としてF1の表彰台に上がって見せると決意。

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高屋敷氏脚本F-エフ-24話5 一方、参戦4度目のFJ1600レースにて、軍馬は見事2度目の優勝を飾る(優勝2回は原作と同じだが、時期や内容は異なる)。 チームの皆の喜ぶ姿が可愛い。これは演出・脚本問わず、高屋敷氏の担当作に表れる特徴。カイジ2期・コボちゃん脚本、監督作忍者マン一平と比較。 pic.twitter.com/sYp6z52vaG

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高屋敷氏脚本F-エフ-24話6 だがしかし、聖のいるF3に早く行きたい軍馬の心は晴れない。 そこへ、黒井レーシングチーム代表・黒井が声をかける。彼は名刺を軍馬に投げて寄越すが(アニオリ)、高屋敷氏が脚本数本とノベライズを担当した、キャッツアイ(名刺投げが有名)を思わせる。 pic.twitter.com/u4lDqaCT6P

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高屋敷氏脚本F-エフ-24話7 黒井は、プロのF3ドライバー(給与あり)として軍馬を迎える用意があるから、いつでも来いと言って去る。 F3という言葉に反応し、軍馬はグローブを落とす。状況や心情と連動する「物」を、高屋敷氏はよく使う。あしたのジョー2・カイジ2期・花田少年史脚本と比較。 pic.twitter.com/8NULDmEjWV

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高屋敷氏脚本F-エフ-24話8 その夜、皆は黒井の誘いについて話し合う。森岡(軍馬の雇用主で、後援者)は、黒井が元F1のテストドライバーだったことに気付く。 それを聞いた軍馬は、腹を決めることに(原作では、しばらく迷う)。 ここも、高屋敷氏的テーマ「自分で自分の道を決めろ」が少し出ている。 pic.twitter.com/f28SXcVGzG

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高屋敷氏脚本F-エフ-24話9 一刻も早くF3に行きたいと、軍馬は皆に語るが、複雑な表情の純子(ヒロインの一人)を見てしまい、少し言い淀む(アニオリ)。 ここは表情作画や関俊彦氏の演技も良く、また、「男の子」と「男」の間で揺れる心情が得意な高屋敷氏の腕が存分に振るわれている。 pic.twitter.com/JDnRlGPw2i

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高屋敷氏脚本F-エフ-24話10 そのまま、軍馬は岸田(軍馬を慕うインテリ青年)を連れて外出。 純子の叔母のさゆり(アパートの大家)は、龍二(F3ドライバーで純子の恋人だったが、事故死)のように、軍馬が純子から離れて行くことを心配する。優しいお婆ちゃんも、高屋敷氏の作品には多い。

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高屋敷氏脚本F-エフ-24話11 純子は自室で悩む(アニオリ)。ここでランプが映るが、意味深なランプのアップ・間は、高屋敷氏の定番の特徴。カイジ2期脚本、空手バカ一代演出/コンテ、ワンナウツ脚本と比較(画像1)。 あと、パジャマ姿で考え込む場面は、エースをねらえ！演出に多かった(画像2)。 pic.twitter.com/1MrALHaKro

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高屋敷氏脚本F-エフ-24話12 更に、飾ってある写真のアップ・間がある。こういった描写も高屋敷氏の担当作に多く出てくる。エースをねらえ！演出、カイジ2期・DAYS脚本と比較。 pic.twitter.com/iQE2EQ1sYD

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高屋敷氏脚本F-エフ-24話13 後日軍馬は、テストランの日を迎える(そうなると、10日以上帰って来れない)。 ここで、「第三の男」のパロディが入る(アニオリ)。だが元ネタとは男女の立場が逆転しており、並木道を歩く役は立ち止まって「荷物」についての話をし、意味深(元ネタは立ち止まらない)。 pic.twitter.com/pGB7h3peil

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高屋敷氏脚本F-エフ-24話14 さて、この「第三の男」のパロディは誰の趣味なのだろうか？アニメスタッフのうちの誰かであるとは思うが、高屋敷氏の好みである可能性もある。「第三の男」的な並木道は、家なき子演出、蒼天航路脚本に出て来ている(画像)。この事は、ちょっと頭の隅に置いておきたい。 pic.twitter.com/m5a4hnPjj9

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高屋敷氏脚本F-エフ-24話15 この「第三の男」パロは、さゆりによって中断される。 ただ、この中には事実もあり、純子が仕事を休んで軍馬の荷作りをしたり、テストコースまで付き合ったりするのは本当(原作通り)。 ミラクル・ガールズや、めぞん一刻脚本にも、境界線の曖昧な妄想シーンが見られる。

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高屋敷氏脚本F-エフ-24話16 出発直前、森岡が軍馬に退職金として餞別をくれる。原作ではギャグ調だが、アニメでは「すまねえな、人手のねえ時に辞めちまってよ」と、軍馬が珍しく気を使う。これは驚きの言動で、「成長」描写が得意な高屋敷氏らしい。 pic.twitter.com/dG75bBnu4z

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高屋敷氏脚本F-エフ-24話17 これからはプロとして頑張れと送り出す森岡に対し、軍馬は「わかってんぜ！」と言う(原作では「わかんねーよ！」)。 ここは、高屋敷氏が構成方針・「青春の終焉と旅立ち」の片鱗が見える。 なんとなく、カイジ2期脚本にて、覚醒カイジを目の前にした遠藤が思い出される。 pic.twitter.com/xhYGavY6aY

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高屋敷氏脚本F-エフ-24話18 軍馬達がテストコースに着くと、60年代のF1マシンに乗った黒井が現れる。彼は様々なGを経験させると言って、なんとマシンに軍馬をくくりつけ走行を開始(画像1)。 このクラシックF1マシンの作画レベルが高い(画像2)。ちなみに、エヴァで有名な鶴巻和哉氏が原画参加している。 pic.twitter.com/RlwBEpzrRT

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高屋敷氏脚本F-エフ-24話19 想像を絶するGを体験して軍馬は悶絶。 それを見守る安田(黒井レーシングのチームマネージャー)は、純子に対し、このテスト後に軍馬が「やめたい」と言ったら、励ましたりしてはいけないと釘を刺す。 鋭い言動は、カイジ(脚本・シリーズ構成)の会長を彷彿とさせる。

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高屋敷氏脚本F-エフ-24話20 安田は、見た目は可愛いおじさん。可愛いおじさん描写は、高屋敷氏の作品には付き物。グラゼニ・チエちゃん奮戦記脚本と比較。 純子は、もし軍馬が「やめたい」と言わなかったら？と安田に問うが、彼は笑顔で「そういう奴見たことないねん」と答える。 pic.twitter.com/ey2aEpjhTv

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高屋敷氏脚本F-エフ-24話21 漸くマシンが止まり、拘束を解かれた軍馬は「人を何だと思ってやがる」と黒井を押し倒す(原作では、放送できない行為もする)。このタフさには一同驚愕するも、彼はそのまま気絶するのだった。 pic.twitter.com/PvodDDpB3d

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高屋敷氏脚本F-エフ-24話22 その後、軍馬はタモツに電話し、F3に上がったことを報告。喜ぶタモツであったが、電話が切れる。テスト後に吐いたからといって、軍馬はラーメンを何杯も食べてしまい、結局吐き気を催してしまったからであった(アニオリ)。高屋敷氏の特徴である、食いしん坊描写が出ている。 pic.twitter.com/sdXXDTb3ep

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高屋敷氏脚本F-エフ-24話23 タモツの方はというと、聖からF3000についての資料を渡される。まるで生き急ぐような聖の行動に、タモツは一抹の不安を覚える(アニオリ)。こちらはこちらで、前回「死ぬまで生きてみせる」という境地に達した聖の変化が描かれている(原作でも、それは描かれる)。