【横山光輝「三国志」講座186「西涼の強兵」】

横山光輝「三国志」を一話ずつ解説してみようというコーナー。第186話「西涼の強兵」の巻。 ※解説はbotさんの個人的見解です。 ※今回の話は、大判・横山光輝「三国志」第11巻に収録されています。
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横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座186「西涼の強兵」01】 第186話です。 家族を殺された恨みを晴らさんと、胸に秘めたる想いを抱く馬超は、出兵準備の様子をじっと見つめています。曹操よ、見てろ、都の軟弱な兵に西涼の強兵の姿を見せてやる、と拳に力が入ります。

2018-10-30 12:38:17
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【横山光輝「三国志」講座186「西涼の強兵」02】 そんな馬超に龐徳が、若大将、と話しかけます。若大将、馬超。龐徳は、韓遂が至急会いたいとやってきたことを告げます。今頃何かな、と考えますが、会ってみないことには用件はわからないので、ともかく参ろうと出かけようとします。

2018-10-30 12:40:18
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【横山光輝「三国志」講座186「西涼の強兵」03】 お供はいらんと、馬超は一人、韓遂邸に向かいます。馬超の愛馬は黒の点々が印象的な馬。シマウマではありません。さて、馬超を迎えた韓遂。早速用件を聞く馬超に、曹操から来たという手紙を見せます。

2018-10-30 12:42:11
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【横山光輝「三国志」講座186「西涼の強兵」04】 馬超を生け捕って都に差し出せば、西涼候に任ずると言っていると。韓遂は馬騰の義兄弟。馬超も久しく世話になっているようで、あなたの手にかかるのならいたしかたございませぬ、都へ差し出してくだされ、と涙を流します。

2018-10-30 12:45:23
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【横山光輝「三国志」講座186「西涼の強兵」05】 馬鹿な、そんなことをするくらいなら、わざわざ呼び出さないと韓遂。それより、お前は父の仇を討つ気があるのか、と尋ねます。どうやら、まだ馬超の出兵準備は知らなかったようです。馬超は、韓遂の真意に気づき、曹操の使者に会わせてくれと言います。

2018-10-30 12:47:41
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【横山光輝「三国志」講座186「西涼の強兵」06】 曹操の使者が連れてこられると、馬超はスクッと立って、そのまま有無を言わさず剣を振り下ろします。かわいそうに使者はバッサリ絶命。これが私の気持ちです、と馬超が言うと、よくわかった、それでこそ馬騰の息子よ、と韓遂は満足げに言います。

2018-10-30 12:49:16
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【横山光輝「三国志」講座186「西涼の強兵」07】 わしもお前の父(馬騰)と義兄弟の約束をした仲だ、力を貸そうと韓遂は言います。共に力を合わせ、曹操の首をあげようぞ、と韓遂が言うと、馬超は拱手して礼を言います。

2018-10-30 12:51:14
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【横山光輝「三国志」講座186「西涼の強兵」08】 かくして、馬超、韓遂の連合軍は、馬騰の仇を討つべく、行動を起こします。総勢二十万の西涼軍はまず長安に向かいます。先頭にいる馬超と韓遂は談笑しながら和やかな雰囲気です。

2018-10-30 12:52:36
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【横山光輝「三国志」講座186「西涼の強兵」09】 一方、長安の城を守るのは、鍾繇(しょうよう)です。二十万の西涼軍が攻めてくると聞くと、すぐに都の曹操に急使を出すように指示し、鎧を来て臨戦態勢にし、西涼軍を迎え撃つよう指示を出します。腰を抜かさず、危機に対応できる人材のようです。

2018-10-30 12:56:41
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【横山光輝「三国志」講座186「西涼の強兵」10】 長安の防衛軍の様子を見た馬超。ここで、若大将、私に攻めさせてくれと馬岱が言います。曹操のおかげで苦難の道を歩んだ若き馬岱は、弔い合戦だ、思う存分暴れろと、味方の士気を高めます。攻め入る馬岱、迎え撃つ鍾繇。

2018-10-30 12:58:42
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【横山光輝「三国志」講座186「西涼の強兵」11】 ついに決戦の火蓋は切られました。勢いがあるのは西涼軍。鍾繇は敵のすさまじさにたじろいでしまいます。馬岱に発見され、思わず退却を命じます。鍾繇はそれなりに有能ではありますが、戦闘力が高いわけではなさそうです。城門を閉じ、矢でもって防戦。

2018-10-30 13:01:07
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【横山光輝「三国志」講座186「西涼の強兵」12】 さすがの馬岱も、攻めあぐねてしまい、矢の届かないところまで引くように指示します。 膠着状態となった戦況。どうやって攻めようか、馬超は思案しますが、ここで龐徳が意見を具申します。

2018-10-30 13:02:50
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【横山光輝「三国志」講座186「西涼の強兵」13】 長安というのは、昔の漢の高祖、つまり劉封ですが、都を守るために築いた城、堀も深く城郭も堅固。がむしゃらに攻めれば味方の被害も大きいでしょうという龐徳。だから、どう攻めるか思案していると馬超は言います。

2018-10-30 13:04:33
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【横山光輝「三国志」講座186「西涼の強兵」14】 龐徳は、この土地が都として長く栄えなかったのは、二つの欠点があるからだと言います。一つは、と言って旗竿を地面にドスッと突き刺します。土が硬いため、あまり深く刺さりません。ここの土質は粗く、硬く、水は塩辛くて飲むに耐えないと。

2018-10-30 13:06:26
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【横山光輝「三国志」講座186「西涼の強兵」15】 二つ目は山野に木が少ないこと。そのため、常に燃料不足になることだと言います。人が多く住むには不利なのが長安という土地なのです。とはいえこの長安、三国志の時代の後、隋や唐の時代には世界最大の都として栄えるんですけどね。現在の西安市です。

2018-10-30 13:09:56
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【横山光輝「三国志」講座186「西涼の強兵」16】 ともあれ、この時代の長安の欠点をついた作戦を立てた龐徳は、そこで、と馬超に耳打ちします。馬超は持久戦をすると宣言し、後方三十里に陣を敷くと言って、西涼軍を移動させます。1里は約400mほどだったそうなので、12kmほど間を設けたようです。

2018-10-30 13:14:02
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【横山光輝「三国志」講座186「西涼の強兵」17】 西涼軍の動きを見た鍾繇。鍾繇の弟も従軍していたようで、どういうことでございましょうな、と聞きますが、鍾繇もわかりません。だが、寄せ手が囲みを解いたからといって油断はできない、何か策があるかもしれんと慎重な姿勢を見せます。

2018-10-30 13:18:10
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【横山光輝「三国志」講座186「西涼の強兵」18】 斥候を放って、敵陣の様子を見張らせろ、軍民はみだりに城外に出してはならん、と当面の方策を指示する鍾繇。 果たして、龐徳が打ち立てた作戦とはいかに…。この続きはまた次回です。 今回はここまで。

2018-10-30 13:19:22