エレン先生、エジソン少年を受けもつ

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この二つの画像は、あるところで同じです。なんでせう。 pic.twitter.com/KLJG9gHlkn

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答えは「どちらも数えると３になる」です。

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んなもんあったりまいやんけーと思うのは、私たちがすでにそういう思考に慣れきっているから。 小さいお子さんに同じクイズを投げかけてみてください。どんな反応をするか。

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ここから始まる算数の教え方って、開発できないか。

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カエル三匹と子猫三匹が同じ「３」と気づいたとき、文明は生まれた…は大げさかな。

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あるときある瞬間に生まれたものではないのだろうけど、このくらいの知性にとどまっていた生き物が pic.twitter.com/DlGWIMSBxS

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一気にここまで跳躍した…と語ると物語になる。 pic.twitter.com/JmGQbS6qYz

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ここで泥だんごさんが登場。 pic.twitter.com/nGLbKMWGB6

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泥だんごがふたつ。 pic.twitter.com/CSNKyNZreW

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くっつけると大きな泥だんごに。 pic.twitter.com/oQLdgmuaDS

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かのエディソンは、小学一年生のとき「１＋１＝２」が理解できなかった。泥だんごを持ち出して、ふたつの泥だんごをくっつけたらひとつだから「１＋１＝１」ではないのか、と質問してきた。 その後、小学校を追い出された。 pic.twitter.com/v5JAgPDJZL

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泥だんごは無数の砂粒でできているわけだから、それを厳密に数え上げて「３万1344つぶ＋４万4533つぶ＝７万5877つぶ」だから「31,344＋44,533＝75,877」が成り立つ、つまり「１＋１＝１」ではないぞ――と言い返すことはできる。エディソン君に理解してもらえるかは別として。

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しかし砂粒を熱で溶かしてしまえば、砂粒の数だっていじれるわけです。先の泥だんご理論がここで蘇ってしまう。

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こうやって議論は果てしなく微小なところへ向かっていく。 きりがないわけです。

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ここを逃げずに突っ切ろうとすれば、量子力学だの場の量子論だのエネルギー＝質量だのネーターの定理だのと、物理学にまで話は広がっていく。

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これではカナワン、きりがない。 そこであるところでとりあえず手を打つしかない。 泥だんごをくっつけてひとつにするのは、とりあえずナシってことで頼むよ、と。 これが算数の第一歩。

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そして数学の第一歩。

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数学とは妥協の産物なのです。

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続きは後日。