アニメカイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡を巡る旅、F-エフ-26話脚本:友情の夕焼け

まきもgpfb @makimogpfb

カイジが好きで始めた、カイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの歴史を追うシリーズの続きやります。今回は、F-エフ-26話脚本。 前回は、同作25話脚本。 ブログ: makimogpfb2.hatenablog.com/entry/2018/11/… 上記ブログのtogetter版: togetter.com/li/1284746 他: togetter.com/id/makimogpfb

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高屋敷氏脚本F-エフ-26話1 アニメ・F-エフ-は、六田登氏の漫画のアニメ化作品。破天荒だが天才的な運転技術を持つ青年・赤木軍馬が、レーサーとなり成長していく姿を描く。 監督は真下耕一氏で、高屋敷氏はシリーズ構成・全話脚本を務める。今回のコンテ/演出は澤井幸次氏。

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高屋敷氏脚本F-エフ-26話2 詳細は、ブログに書きました: F-エフ-26話脚本:友情の夕焼け - カイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡 makimogpfb2.hatenablog.com/entry/2018/11/… #はてなブログ F-エフ-の記事一覧: makimogpfb2.hatenablog.com/archive/catego…

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高屋敷氏脚本F-エフ-26話3 今回の話: アニオリエピソード。 F3デビューを目前にして、胸踊る軍馬であったが、彼を激しく憎む将馬(軍馬の異母兄)の暗躍により、軍馬の属する黒井レーシングチームは壊滅、マシンも破壊される。そして軍馬はレースを欠場せざるを得なくなってしまう…

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高屋敷氏脚本F-エフ-26話4 鈴鹿でのF3デビュー目前の軍馬は、夏祭りにて仲間達と祝杯を上げる。 あしたのジョー2高屋敷氏脚本回でも、夏祭りは描かれており、それが思い出される。 pic.twitter.com/1Dc9q38gK4

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高屋敷氏脚本F-エフ-26話5 木下と松浦(軍馬の住むアパートの住人)は、仕事の都合でレースを見に行けない…と言い出す。 前回、純子(ヒロインの一人)が予想した通り、プロとなる軍馬と、皆との間に隔たりが出来始めている。原作の台詞を、アニオリの今回で映像化しているあたり、原作との連携が上手い。 pic.twitter.com/KYSdPLrjQq

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高屋敷氏脚本F-エフ-26話6 軍馬が木下・松浦と口論になりそうになった所へ、チンピラ(軍馬の異母兄・将馬の手の者と思われる)が因縁をつけ、軍馬にビールをかける。 高屋敷氏は、飲み物ぶっかけ系に縁がある。カイジ2期・DAYS脚本と比較。 pic.twitter.com/7EK7xHQO48

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高屋敷氏脚本F-エフ-26話7 怒った軍馬はチンピラと乱闘となり、岸田(軍馬を慕うインテリ青年)が加勢に入る。雰囲気が、ど根性ガエル(高屋敷氏演出)と重なってくる。とにかく岸田がらみの場面は非常に、ど根性ガエル的。 乱闘は、将馬の手下によって盗撮される(今後の伏線)。 pic.twitter.com/yNz3qYmZ1o

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高屋敷氏脚本F-エフ-26話8 さらに悪い事態は続き、軍馬が属している黒井レーシングチームが、将馬の手の者により襲撃され、代表の黒井は大怪我。 そしてガレージには火が放たれる。 火事描写は、ど根性ガエル演出と重なるものがある(ど根性ガエルの方は夢オチだが)。 pic.twitter.com/MscaMGVMJX

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高屋敷氏脚本F-エフ-26話9 連絡を受けて駆けつけた軍馬は、なんとかマシンを火の手から救おうとする。軍馬の必死の形相を見て、岸田も手伝う。 ここは、男の友情を描くのに長ける高屋敷氏の手腕が光っており、どこか子分的な立場だった岸田が、軍馬の「友達」となった瞬間を描けていると思う。 pic.twitter.com/l5YUqaGSF1

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高屋敷氏脚本F-エフ-26話10 軍馬と岸田の奮闘虚しく、マシンは爆発・炎上し、軍馬は絶望。高屋敷氏は多くの「絶望」シーンを描いている。ど根性ガエル演出(夢オチだが)、ワンダービートS・カイジ2期脚本と比較。他も多数。 pic.twitter.com/tEv494M7uu

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高屋敷氏脚本F-エフ-26話11 翌日、自室にひきこもった軍馬を案じながら、松浦と木下はキャッチボールをする。 ここは、高校の野球部の監督をするほどの野球好きである高屋敷氏の一面が出ている。ど根性ガエル演出、ワンダービートS・ワンナウツ・グラゼニ脚本と比較。野球もの・野球ネタは、他も多数。 pic.twitter.com/oq6Fo2VHgV

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高屋敷氏脚本F-エフ-26話12 木下は岸田に、今一番悔しいのは軍馬であり、ここで優しい言葉をかけてもマシンが戻るわけでもない…と説く。ここは、木下役の千葉繁氏の名演が光る。 高屋敷氏も、得意分野である「仲間愛」を前面に出している。 pic.twitter.com/l4xEWfOvWc

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高屋敷氏脚本F-エフ-26話13 そんな中、フラっと何処かへ出かける軍馬を皆は目撃。 ここで、ボールが意味深に転がる。意思を持つかのような「物」を、高屋敷氏は多く描写する。グラゼニ・めぞん一刻・コボちゃん脚本と比較。 pic.twitter.com/VuzADow6lt

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高屋敷氏脚本F-エフ-26話14 一方、ユキ(軍馬を慕う、赤木家の元使用人。将馬に囲われている)の前に将馬が現れ、自分が黒井達を潰したと告げる。 自分がユキに貢いだ金が、密かに軍馬のために使われていたことで、将馬は嫉妬に狂う。金の流れがバレるのは、原作ではかなり後。アニメの先行具合に驚く。

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高屋敷氏脚本F-エフ-26話15 将馬は大暴れした挙げ句、「ユキちゃん」とユキにすがり付き、軍馬の事を忘れて欲しいと懇願。 高屋敷氏は「幼さ」を描くのにも長けるが、ここは、幼さ故に周囲に大迷惑をかける事がある、元祖天才バカボン(同氏は演出や脚本で参加)のパパを彷彿とさせる。 pic.twitter.com/50iAyKiBOs

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高屋敷氏脚本F-エフ-26話16 その頃、純子は軍馬を追いかけていた。彼女は、水上バスにて軍馬の隣に座ろうとするが、離れられてしまう。心の距離がつかずはなれずになる描写は、じゃりン子チエ脚本にもある(画像1)。 ただ、口はきかずとも、軍馬は純子が寄り添ってくれている事を認識する(画像2)。 pic.twitter.com/LKIB3qzNGv

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高屋敷氏脚本F-エフ-26話17 後日、軍馬はガレージの焼け跡に佇む。ここは、あしたのジョー2脚本の廃車場とかなり重なる(画像1)。 更に、彼は紙飛行機を飛ばすが、これもエースをねらえ！演出や、ジョー2脚本とシンクロ(画像2)。 そして、チームの解散を告げられた軍馬は、更にショックを受ける。 pic.twitter.com/IA7UJcEtE5

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高屋敷氏脚本F-エフ-26話18 一方聖(軍馬のライバル)は、F3レースで二度目の優勝を飾る。余命いくばくもない彼は、シャンパンを見つめる。こういった意味深な「物」のアップ・間は、高屋敷氏の担当作に多い。あしたのジョー2・カイジ・MASTERキートン・ワンダービートS脚本と比較。 pic.twitter.com/iYt16UO4Mg

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高屋敷氏脚本F-エフ-26話19 夕焼けの中寝転ぶ軍馬は、食欲、物欲、性欲などを岸田に吐露する。これは16話( togetter.com/li/1262841 )にて、軍馬が逆ナンを断った時のアニオリ会話(非常に、あしたのジョー2的)と対になっており、レースに青春を賭けることを絶たれた軍馬の弛緩が表れている。 pic.twitter.com/o3N60yPACy

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高屋敷氏脚本F-エフ-26話20 また、夕焼けの中、友達や仲間がいてくれる状況を、高屋敷氏は多く出す。 ど根性ガエル演出、じゃりン子チエ・陽だまりの樹・カイジ2期脚本と比較。 pic.twitter.com/SJjlRQcW6E

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高屋敷氏脚本F-エフ-26話21 軍馬は、何でも相槌を打つ岸田に笑い、「やっぱりオレ、諦めたくねえ！」と身を起こす。 二人は立ち上がり、「何人たりともオレの前は走らせねえ！」と叫ぶのだった。ここは、男同士の微笑ましい友情を長年描いてきた高屋敷氏の真骨頂。 pic.twitter.com/qR7FfGbI1K

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高屋敷氏脚本F-エフ-26話まとめ1 友情と愛情が、絶望する軍馬を支える。 前々から思っていたことだが、あしたのジョー2脚本にしろ本作シリーズ構成/脚本にしろ、高屋敷氏は「丈/軍馬を孤高にさせすぎない」ポリシーがあるように思う。

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高屋敷氏脚本F-エフ-26話まとめ2 これは、長年高屋敷氏が「孤独」「孤独救済または失敗」を描いてきたからこそだと思う。ファンの中には、「丈/軍馬は孤高であるべき」と捉える人もいるが、同氏はそれに逆らってでも、人間が色々な友情や愛情に支えられている事を描く。