【あきらめない秋】福間健二 #k2fact206

11月3日から13日まで。6と7のあいだ、一日だけ休んだ。住んでいる国立の「天下市」というお祭りから大谷翔平の新人王決定までの、出来事多い時間だった。とにかく「普通そうで普通じゃない」をやりたいのだが、毎日、きょうはダメかなと思う瞬間があり、それから別のことをやって、ふとなにか思いつく感じの綱渡りだ。 音楽は、One Little Plane の 「Sunshine Kids」。Live version で。 https://www.youtube.com/watch?v=FIcI5XqoW1o
タバコ 停滞期 人生態度 宗田さん
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福間健二 @acasaazul
外からの侵入を防ぐ。形式としてはそうだが、もっと育ちたいものに冷たい鉄の柵。意外にもやわらかな斜線となるその影に重なってぼくの影もある。無料でもらったカブの葉と茎がおいしかった昼食のあと。立ってタバコを吸った。挟むということ。遠く大通りのノイズ。(あきらめない秋1)#k2fact206
福間健二 @acasaazul
めったに人に会わない場所をさまよったあとの、午後の光と人混み。知っている人に手を振る。その名前を思い出すまでの、焼きソーセージ。列に並んで買って食べたということ。宗田さんだ。気温はあがらないが、風はない。泣いている人はいないが、怒っている人はいる。(あきらめない秋2)#k2fact206
福間健二 @acasaazul
傘があってもなくてもいいような、と女性アナウンサーが言った。夕方にすれちがう人たち。砂の町、水の町、犬の町、帰るところはどこでも。このままでは、と片付かない背中が気になる。片付かない。箱や袋に勝手に入っている骨があるということ。小雨、何を殺す。(あきらめない秋3)#k2fact206
福間健二 @acasaazul
ノックアウト、すごい美人。すべての主題を無効にする。夜を夜として、坂道を坂道として、いままで見えなかった事実が足もとにある。死体以外のものを見おろすということ。二十分、待ってもらった。でも処理できそうにない。あとどれだけ生きる。どれだけ食べる。(あきらめない秋4)#k2fact206
福間健二 @acasaazul
言われたことしかできない。ずっとそういう人間。でも、死ねない。怖くてじっとしていられなくて外に出た。夜。何度も、こんな夜。歩きながら、きのう知ったひとりの作家の死を思い、コンビニでウイスキーのポケット壜を買う。星が出ている。オオカミのいる空だ。(あきらめない秋5)#k2fact206
福間健二 @acasaazul
慣れない低音に身を沈めて、やっとのことで獲物ひとつ。満足すればいいのにもうひとつかふたつないかといくつも角を曲がって行きどまりの小路の愚か者。その同類がもう来てタバコを吸っている。出会ったね。その人生態度と自動販売機の列、どう光を交錯させているのか。(あきらめない秋6)#k2fact206
福間健二 @acasaazul
ためらいながらの握手。でも、いやいやしたんじゃない。そこにあるとは気づかなかった階段。その下の、古い型の洗濯機とメールボックスのあいだの錆びたシャベル。読めない名前を機嫌よく掘っている。偉いなあ。人のまばらな広場の外縁を半周してビールを飲んで別れた。(あきらめない秋7)#k2fact206
福間健二 @acasaazul
雑な仕事。落とせる汚れと匂いがついたまま。だれの責任かとは問えない事情の巻きつき方だ。笑った。笑って遠まわりした。草のように、自分にも説明を求めない。朝からずっと雲のかたちがおもしろくて。湿ってない隠れ場。宗田さんは、いないよ。さっき旅立った。(あきらめない秋8)#k2fact206
福間健二 @acasaazul
思うようにならないこと。あきらめないのは、置いていかれたわずかに裂けた蕾に触れたい指があるから。その指に意欲も不器用さもあるように心をもった道具が欲しい物語。でも、真夜中。濃度はいらない。層もいらない。お湯を沸かしてくれた人がいる。ありがとう。(あきらめない秋9)#k2fact206
福間健二 @acasaazul
何度も書いて消し、着て脱いだ。愛。怒り。幸福。どう感じて透きとおるのか。わかりすぎてわからなくなった。硬い線にそれをじゃまされたくない停滞期。遠くの電車の音が一瞬きこえて、ふっかけられたケンカの相手をして放った自分の声が恥ずかしい。でも、ここまでだ。(あきらめない秋10)#k2fact206
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