尾上先生の勉強風景 (6)

Campbell先生のA Mind of Her Own https://amzn.to/2QSCzrK
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尾上正人 @9w9w9w92

「この種の男のコントロールは、妻をサポート・ネットワークから孤立させることにかかっており、この過程はしばしば付き合い始めから起きる。皮肉なことに女は時々、これを深くロマンチックに解釈する…後になってやっと、この行動が愛ではなく自分を孤立させコントロールしているのだと気づく」p.156.

2018-11-16 11:52:48
尾上正人 @9w9w9w92

「我々の最も近い親戚、チンパンジーとボノボ[のメス]は、血縁のないメスを信頼して自分の子を預けるという証拠をほとんど示していない」p.159. ヒトが先史時代にアロマザリング(母親代わりの子育て)に適応したという説にとって分の悪い事実。p.160.

2018-11-16 12:50:21
尾上正人 @9w9w9w92

「多くの霊長類の種において、親代わりの世話(allocare)は出産間隔を縮め、子どもは速く成長し、乳離も早くなる」p.160.

2018-11-16 13:15:40
尾上正人 @9w9w9w92

「調査した社会の3分の2において、父親は子どもの生存に何のインパクトも及ぼしていない[笑]…父親が家族によりコミットすると子どもが良くなることを示すいかなるデータもない」p.160. 出典は、R. Sear & R. Mace, "Who Keeps Children Alive?" Evolution and Human Behavior 29, pp.1-18, 2008.

2018-11-16 13:22:12
尾上正人 @9w9w9w92

血縁淘汰(ハミルトン)から互酬的利他主義(トリヴァーズ)へ、友情の連続体。pp.167-9. 「女の友情はより共同的で、男のは交換志向的だ。特に逆説的なのは、女は非血縁者と血縁に似た関係を形成し、集団内で他の男と遺伝子を共有する男はしばしばより互酬的利他主義者のように行動することだ」p.169.

2018-11-16 15:38:34
尾上正人 @9w9w9w92

「女の友情は男のよりも、人格や態度の類似性に依存している。…男は同じ利害を共有している男を好むので、活動や議論を、彼らの双方にとって満足がいく物事に照準させるが、女は共通の利害よりも共通の性格に関心を持つ」p.171.

2018-11-16 16:00:35
尾上正人 @9w9w9w92

女は友達を、心理学的な血縁者として扱う…2人作業の良い成績をどれくらい相手に帰するかの実験で、女は友達に家族と同じくらいの点を与えた(男は家族>>友達)。pp.171-2. 「祖先の夫方居住を想定すると、非血縁者と支え合う社会的同盟を確立することは、特に女に恩恵を与えるものだったかも」p172

2018-11-16 16:10:03
尾上正人 @9w9w9w92

ブラウン&ブラウンの適応相互依存(fitness interdependence)…「非血縁の個人が互いに強い共同的結束を形成する選択傾向の下にあるメカニズム…女たちは血縁者から孤立し、安全・サポート・子どもの世話のために、要するに生存と繁殖成功のために、互いに依存した」p.172.

2018-11-16 16:18:31
尾上正人 @9w9w9w92

女は男よりも、相手の表情を読むなどの非音声的情報処理に長けているが、この性差は幼少期から既に現れている。p.172.

2018-11-16 16:41:28
尾上正人 @9w9w9w92

「自分で痛みを経験する時も他人の痛みを目撃する時も、両性は似た脳の領域の活性化を示す。しかし男だけが、不公平な行いをした者に与えられる痛みを目撃する時にはこの効果[活性化]がなかった」p.174.

2018-11-16 16:48:08
尾上正人 @9w9w9w92

他人の感情を見せる実験で、男よりも女の方が、共感(empathy)の基礎とされるミラーニューロンがはるかに活性化した…「男は、自身の経験と他人のを区別することを担う側頭頭頂接合部と呼ばれる領域で女より活性化を示した。おそらく男は自分と他人の感情をより大きく分けて体験」174-5 こりゃ寂しひw

2018-11-16 17:01:28
尾上正人 @9w9w9w92

「男ではなく女の自尊心は、近い人間関係の強さと相関し、女がどれほど高く自分の関係を評価しているかが、2年後の自尊心を予測する。…自尊心は男よりも女において、人間関係のストレスからより損なわれやすい。…自分が傷つけた友達から許されないことが男よりも自尊心に甚大な効果を及ぼす」p.175.

2018-11-16 17:29:34
尾上正人 @9w9w9w92

女・女の子の方が男・男の子よりも抑うつになりやすいが、女は対人関係から来るうつに、男は(課題を達成できないこと等から)自己批判的なうつに陥る傾向。p.175.

2018-11-16 17:34:57
尾上正人 @9w9w9w92

女には、友情が壊れるより排除・村八分がさらに堪える。共同作業から作為的に排除される実験では、男の被験者は仲間たちを罵っていっそう仕事をさぼったのに対して、女は自分を悪く言うコメントをして共同作業にいっそう精を出した…「この進化した感受性は、女の外婚という進化上の過去に起源」p.176.

2018-11-16 17:49:28
尾上正人 @9w9w9w92

「ダーウィンにあっては、メスの選り好みがまずあって、オスにおける形質の出現に先行していた。彼が正しかったかもしれない証拠がある…メスのはっきりしない選り好みがあり、成功するオスはただそれらを『発見』し利用するだけなのだ」pp.179-80. 岡ノ谷一夫さんのジュウシマツなんかまさにそう

2018-11-17 02:38:22
尾上正人 @9w9w9w92

「ある魚類の種では、メスは、単独で泳ぎ回っているのを見たオスではなく、既に別のメスに求愛しているのを見たオスを選り好みする。ヒトにおいても、男の魅力の女による値踏みは、他の女に影響される…10代の女の子のロックスターへの伝染性の英雄崇拝を、全く同じ観点で見ないのは難しい」p.180.

2018-11-17 02:50:02
尾上正人 @9w9w9w92

「レックのパラドックス」…メスたちがオスの同じ形質をひたすら求めて繁殖を繰り返すと、息子はみな同じ形質となり、娘はみな同じオスの形質を欲するようになり、多様性が消失してメスの選択が無意味になる →ランダムな変異により、多様性は維持される。p.181. 巌佐氏が引用されてる

2018-11-17 03:00:22
尾上正人 @9w9w9w92

A. P. モーラーの独創的実験…尾の長い/短いツバメのオスを父親とするヒナ鳥の巣の半分を入れ替えて”養子”として育てさせた。片方の巣のヒナを寄生虫に感染させると、ヒナの抵抗力を最も良く予測したのは実父の尾の長さであった。メスが尾の選り好みを通じ「良い遺伝子」を求めていることを立証。183

2018-11-17 03:35:58
尾上正人 @9w9w9w92

ジャレド・ダイアモンド…メスは「延長された表現型」からもオスの遺伝的資質を読む。ニワシドリのオスは装飾したあずま屋を作ってメスを誘うが、メスが最も好む装飾は別の鳥の稀少な明るい青色の羽。これを見つけるか盗んだオスは、ライバルに取られまいと必死で防衛し、勇敢さ・敏捷さを宣伝。p.183.

2018-11-17 03:45:18
尾上正人 @9w9w9w92

↑Jared Diamond, 1991, “Borrowed Sexual Ornaments,” Nature 349, p.105.(1ページだけのレポート?)

2018-11-17 07:20:11
尾上正人 @9w9w9w92

顔写真を合成して最初に平均顔を作ったのは心理学者ゴールトン(ダーウィンの甥)。p.186.

2018-11-17 07:21:33
尾上正人 @9w9w9w92

ガンゲスタッド&バス(1991)「寄生者の感染度の高い文化の女は、そうでない文化の女よりも、配偶者の外見の重要性をより高く評価した」p.186. “Pathogen Prevalence and Human Mate Preferences,” Ethology and Sociobiology 14, pp.89-96.

2018-11-17 07:28:10
尾上正人 @9w9w9w92

体の部位が<左右対称>な男の子は同輩者よりも3〜4年早く性交渉をし、成人すれば倍の性的パートナーを得、より頻繁に妻にオルガスムをもたらす。左右対称は、彼の愛とコミットメントに対する女の評価・セックス頻度・過去の性体験量よりも、女の性交時のオルガスムを強く予測する。187 言うことなしw

2018-11-17 09:20:50
尾上正人 @9w9w9w92

「男の体の左右対称はまた、1射精あたりの精子の数や精子の運動性とも正の相関関係にある」p.187.

2018-11-17 09:24:29
尾上正人 @9w9w9w92

「テストステロン・レベルは、貧困な環境や寄生者の感染から来るストレス・ホルモンによって下げられる可能性があり、このことがこれらの顔の特徴[四角い顔、とがった頬骨、額の出っ張り、目立つ顎など]を『男っぽくなくする』効果を持つ」p.187.

2018-11-17 10:01:06
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