意図と機能による芸術の定義

M. W. Rowe "Why 'Art' Doesn't Have Two Senses"まわりの話
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matsunaga @zmzizm

「目玉焼き作ろう」っていう意図のもと作られた事物AとBについて、Aはその制作過程中に「卵を割ってフライパンにおとす」っていう意図のもとなされた行為を含んでおり、Bはその制作過程中に「卵を割らずにそのままフライパンに投げつける」っていう意図のもとなされた行為を含んでいる場合、

2011-04-28 10:22:53
matsunaga @zmzizm

AとBができあがったものとして同じだった(両方ともなんかよくわからないぐちゃっとしたものになった)としても、それぞれが(どれほど)目玉焼きであるかについて、なんらかちがいがある気がする Aのほうがまだしも目玉焼き

2011-04-28 10:27:32
matsunaga @zmzizm

「目玉焼きであるかについて」じゃなくて「目玉焼きを作ろうと意図されていたかについて」だった

2011-04-28 10:36:24
ハムさん @hillhamlet

「缶切り」と「缶切りとして意図されたもの」は置き換え不可能だが、「缶切り」と「缶切りとして意図されていて、かつ缶を切ることができるもの」は置き換え可能なのか。後者は失敗することが可能(「缶を切ることができるもの」を満たさなければ失敗)なので、ロウに従えば意図することができるはず。

2011-04-28 11:34:48
ハムさん @hillhamlet

失敗可能性が問題となっているので、「A」のみではだめでも「AかつB」ならばO.K.ということもありえるのでは。Aが失敗不可能でも、Bが失敗可能なら、「AかつB」は全体として失敗可能。

2011-04-28 11:39:31
matsunaga @zmzizm

@hillhamlet 失敗可能性を持つかどうかが重要なのであれば、定義は機能だけでいいのでは(きのうの繰り返しだけど)

2011-04-28 11:39:48
matsunaga @zmzizm

「あるものはAとして失敗です」の成立要件の問題なのね

2011-04-28 11:41:11
ハムさん @hillhamlet

@zmzizm 機能だけでももちろんいいですが、意図かつ機能でも成立し得るのではないでしょうか。ロウは意図のみで十分条件とすることを批判しているわけで、意図が必要条件に含まれることには問題ないのでは?

2011-04-28 11:44:43
matsunaga @zmzizm

@hillhamlet ロウの主張は「芸術には価値的定義しかなく、かつ、それは意図と機能による定義である」ってことで、手前部分を示すために《意図のみでいける説》を妙な論法つかって否定しようとしてるんだろうけど、その論法をつかうと後半部分がたんなる機能による定義と同値になるし、

2011-04-28 11:50:06
matsunaga @zmzizm

@hillhamlet それがたんなる機能的定義なら、それはそれこそたんに価値的定義してるだけで、分類的定義はないという主張の根拠にならない気がするっていうことです 入り組んでてよく整理できてないけど もうちょっと考える

2011-04-28 11:52:13
matsunaga @zmzizm

さすがに駄作となりそこねを区別しないっていう主張ではないよね。なりそこねかどうかを判定するにもそのものの価値的機能(と意図)がかかわるっていう主張

2011-04-28 12:13:52
matsunaga @zmzizm

しめじのペペロンチーノを作ろうと意図するなう

2011-04-28 13:00:42
matsunaga @zmzizm

1. 「《特定の機能(うんぬんな味とか見た目)を持つもの》を作ろうと意図するなう」で言い換えられる

2011-04-28 13:02:22
matsunaga @zmzizm

2. その特定の機能は、それが《よいしめじのペペロンチーノ》であるかどうかにかかわる以前に、それが《しめじのペペロンチーノ》であるかどうかにかかわる ここまではおっけ

2011-04-28 13:03:45
matsunaga @zmzizm

(意図されてる時点での「しめじのペペロンチーノ」と、できあがったものがしめじのペペロンチーノかどうかを判定するときの「しめじのペペロンチーノ」の内容がちがうのではないか説)

2011-04-28 13:07:17
kugyo W @pubkugyo

シャボン玉ふくことで「缶を切るものを作ろうと意図してやってるんだ」と言い張るやつは,そもそも缶とか切るとかいう概念を理解しておらず,じつは意図してなどいなかったのだ,と言いたい.しかし,シャボン玉吹くと缶を切るものができあがるっていう可能世界はあるだろうからなー.

2011-04-28 13:21:50
matsunaga @zmzizm

意図時点では「Aを作ろう」が「機能Fをもつものを作ろう」と同値であったとしても、「《Fをもつものを作ろうという意図の産物であり、かつ、Fをもつもの》を作ろう」でないことは明らか。後者の文は「《Fをもつものを作ろうという意図の産物》を作ろう」と同様いみふ

2011-04-28 13:47:03
matsunaga @zmzizm

いっぽう、できあがったものに対して、「『これはAである』と『これは機能Fをもつものを作ろうという意図の産物であり、かつ、Fをもっている』は同値である」はふつうに理解可能。ついでに、「『これはAである』と『これはFをもつものを作ろうという意図の産物である』は同値である」も理解可能

2011-04-28 13:54:36
matsunaga @zmzizm

ロウは意図時点での文がおかしいっていうのを根拠にして、できあがったものに対する判定時点での意図単独条件がありえないって言ってるわけだけど、それでいくと、できあがり時での意図+機能条件もありえないってことになる

2011-04-28 14:07:01
matsunaga @zmzizm

なので、その論法を採用するかぎり、意図の条件を捨ててたんなる機能による定義にせざるをえない。できあがり時での意図+機能条件を保ちたいなら、論法のほうを捨てなきゃいけないので、意図単独条件も(なにか他の根拠を持ち出さないかぎりは)否定されない。ってことなのではないか説

2011-04-28 14:14:39
ハムさん @hillhamlet

ロウの主張が「Aは偽だが、AかつBは真」という論法に回収されるならそれは誤謬だが、彼は別々の命題について「Aは偽だが、Bは真」と主張しているにすぎないのではないか。

2011-04-28 14:52:51
ハムさん @hillhamlet

「Aという性質のもの」を作ろうと意図することと「AかつBという性質のもの」を作ろうと意図することに包含関係はないのでは。

2011-04-28 14:53:01
ハムさん @hillhamlet

もっとも自分自身もロウの完全な賛同者という訳ではなく、別のところは叩きたいのだが。個人的には「失敗することのできないことを意図することはできない」という部分に疑問を感じる。

2011-04-28 14:59:13
kugyo W @pubkugyo

失敗することのできないこと1:意図に関係なく必然的に起こること.例えば「偶数の和を偶数にしよう」と意図する,これは確かに奇妙.こんなことを意図しているとはふつう言わない.

2011-04-28 15:03:05
kugyo W @pubkugyo

失敗することのできないこと2:意図することで必然的に起こること.例えば「なんでもいいからいま何かを意図しよう」と意図する,これも確かに奇妙.「意図することを意図する」とはふつう言わない(「うまく考えることを意図する」とかはありだと思う).

2011-04-28 15:04:25