- Uroak_Miku
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例の離別シーケンス。ここ、私なら二人がどこか互いによそよそしい口調で会話させますね。まるでいっしょに、禁じられた一線を越えた夜を過ごしたかのように… pic.twitter.com/DPB3vrRqCu
2018-12-05 08:47:11これが別れの伏線になる。迎えの飛行艦隊が群れなしてやってくるのを遠目に、彼は姫様に語る。「おことばはありがたいのですが、自分はいっしょには行けません。もともとここでお別れする作戦です。それに、私たちふたりを脱出させるために、仲間たちは囮になってくれました」
2018-12-04 14:41:52「普段は口も利かない、正規兵の連中までが、あの時だけは笑顔で私を励ましてくれて、そして空に飛んでいきました。私があなたと会ったことがあること、あの励ましでここまで生きてきたこと、そして命にかけてあなたを送り届ける、賞金の問題ではないと伝わっていて、感動してくれたのです」
2018-12-04 14:44:40『戦艦大和の最期』のなかで、学生上がりの士官たちと、兵学校系士官たちが決戦前夜に激論する名シーン。「犬死に自分たちはこの船に乗ったわけではない」「命令に従って散るのが海の男である」と衝突する。そこに学生士官のひとりが切り出す、超有名な台詞。
2018-12-05 08:56:09「進歩のない者は決して勝たない 負けて目覚める事が最上の道だ 日本は進歩という事を軽んじ過ぎた 私的な潔癖や徳義に拘って、本当の進歩を忘れてきた」
2018-12-05 08:58:00「敗れて目覚める、それ以外にどうして日本が救われるか 今目覚めずしていつ救われるか 俺達はその先導になるのだ。 日本の新生に先駆けて散る。まさに本望じゃあないか」
2018-12-05 08:58:23うーん名台詞ですね。吉田満による戦後の創作という線が濃厚なのですが、死んでいった者たちを代弁した創作なら赦しますね。 pic.twitter.com/73VqqFPB1S
2018-12-05 09:03:11でね、これを使うんですよ。姫様にパイロットくんが語りかける。「ひとを殺すのではなく一度くらいはひとを救うために空を飛んでみたい、それも国の明日そのものである女性を乗せて飛べるのなら、再び戦場に戻った時、悔いなく死ねる気がしたから、この作戦を受けた…そう述べたら
2018-12-05 09:07:31「この戦争は、あなたのおじいさまが始めたものです。先に攻撃してきたのは向こうだとして、そこまで相手は追い詰められていたとは思いませんか?国力で劣ると見下しているあいだに、向こうは必死に航空技術を磨き上げ、合理的な空戦法を編み出し、とうとう我々を技術でも技量でも上回ってきました」
2018-12-05 09:12:01「お父様が亡くなられたこと、そもそもあの奇襲を止められなかったのは、我々の責任です。しかし、あの大瀑布近辺の制空権がそもそもずっと前から危うくなってたことを、おじいさまもお父様もご承知だったはずです。そこを強引に艦隊で渡られ、しかもご自分の娘までも同行させるなぞ、狂気の沙汰です」
2018-12-05 09:17:16大瀑布を越えていく、行きの旅の大艦隊の様がフラッシュバック(というかインサート)。 pic.twitter.com/du6EMGH84w
2018-12-05 09:20:59「あなたがお見えになるもうずっと前から、戦局は悪化の一途でした。無茶な勢力拡張政策の末に小競り合いが続いていて、優秀な飛空士たちがすでに大勢死んでおります。そして今回の親善旅行のせいで、さらに仲間たちが死んでいきました。この敵中翔破作戦も、囮となってくれた仲間たちの犠牲の上に
2018-12-05 09:26:50「あります」 うーん実際の映画ではもっと刈り込む必要があるね台詞が長いから。映像との組み合わせで、もっと少ないセリフでより効果的にぐっとくるようにできるはず。
2018-12-05 09:27:57以上のいきさつを彼は、別れが迫るなか、姫様に明かすわけです。「あの者たちは皆、仲間です。あの後もう地上には戻ってこなかった者も大勢いるはずです。私の魂は、そういう仲間たちとともにあります。その犠牲のうえに、私一人が幸せになるなぞ、ありえないことです」
2018-12-04 14:49:43「いずれにせよ、この作戦のことは永久に封印されます。私は記録からも、歴史からも消されるのです。最初からわかっていました」 pic.twitter.com/XFESF4jDpq
2018-12-04 14:57:20ああそうそう、敵側にシャアがいるんですよね。通称「魔犬」。原作では作戦発動より前にパイロットくんはシャアに一回撃墜されていて、現行のアニメ版でもそのシーンがあるのですが、私の脚本ではそこカット。なぜって、レヴァームの天才パイロットであるはずの彼が撃墜される様を見せると、
2018-12-05 09:34:09観客に誤ったイメージを刷りこんでしまう。「こいつへぼなんだな」って。そうなったら後でどんなに会話のやり取りで彼の凄腕ぶりを強調しても、前半の14機に囲まれても逃げきる壮絶空戦を見せつけても、へぼ印象を挽回できなくなる。だから外すべき。
2018-12-05 09:35:41私の案では、姫様との別離が迫るなか、パイロットくんがこの戦争の無茶ぶり、王太子(姫様のパパ)が死んだのは実は自業自得であったことを指摘した後「昨日のあのパイロット、前にやり合った相手です。自分は一度撃墜された。あいつはあの国そのものです。国力の足りなさを、腕と技術で勝るのです」
2018-12-05 09:38:31