非公式アイナナ女体化同人ユニット騒動まとめ

IDOLiSH GiRLS!を名乗る二次創作集団について物議を醸した件についてまとめました。
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よって、☆~★の間の記載は当初アップロードされていた動画の内容に基づくものである

楽曲使用
公式ガイドラインに照らし合わせると、「JASRAC権利処理が行われる場所での歌ってみた」に該当する。
音源が耳コピの自作であるなら使用と歌唱と公開に問題はない。

なお、使用楽曲の原曲の作曲者名、作詞者名等の記載が動画内にもキャプションにもないため、使用方法が適切であるかどうかには疑問が残る。

公式台詞の改変使用
動画のオープニングに当たるであろう部分の台詞群に、本家ゲームの台詞の一人称を改変しただけのものが多数見受けられた。

ロゴ
本人たちが「公式と類似していると判断し使用を取りやめた」とする旧ロゴを動画内で使用している。(ロゴについては後述)

これらが二次創作として適切であるかは議論すべき点である

今後修正した動画がアップロード等された場合は追記する。

ロゴについて
れもん氏による注意喚起ツイート内のDMスクショで「公式ロゴはカタカナで自分たちのは英語」というIDOLiSH GiRLS!側の主張があるが、アイドリッシュセブンにはアルファベット表記の公式ロゴも存在するため、この主張は通らない。参考

・差し替えた新ロゴのデザインが、青のグラデの文字にオレンジの枠線と、本家公式アルファベットロゴを意識したと思われる意匠になっている
・新ロゴ背景の円も、アプリ内ストーリータイトル画面に寄せたと思われるデザインであり、また色を本家からスポイトして使用している可能性がある

この特徴のある色味は本家公式が多用しており、この配色で「アイドリッシュセブン」を認識する者もいるのではなかろうか。「寄せた」ロゴを作ってしまっては「本家公式と関連のないアカウントであると示す」には不十分ではないか、検討すべき事案である。

なお、旧ロゴに関しては公式ロゴからの一部トレスが含まれるため言語道断である。
れもん氏とのDM内での「旧ロゴ作成者が団体を既に抜けており無関係」という旨の発言も、責任の所在を転嫁する発言であり誠実な運営をしている印象にはならないだろう。

nanaでのキャスト・製作スタッフ募集について
当該企画では、nanaというサービス上でキャスト及び製作スタッフの募集をオーディション形式にて行っていたようである。該当ページ
※2018年12月20日2:00追記
現在、こちらのページも文言等の修正がなされている。こちらのページも2018年12月18日16:43時点での魚拓を取得済であるが、IDOLiSH GiRLS!側が無関係な人物への二次被害を避けるため該当ページのコメント欄を削除している点に配慮し、魚拓のURLを当まとめに記載することは避ける。
以下、☆~★の内容は当まとめ記事を最初に公開した時点での該当ページ情報に基づくものである。

このページにおいても
・二次創作である旨の記載がない
・活動内容に「オリジナル」動画の投稿と書かれている
・女体化というセンシティヴな内容にも関わらず、「たくさんの方に知っていただきたい」とタグを乱用(アイナナ公式名称のタグもあり)
等の問題点がある。

更にこの募集ページには、参加する場合「LINE」でのやり取りが必須である旨が記載されている

本家公式のガイドラインに
〝◆現時点でNGと思われる行為
(中略)
・公式と偽り個人情報を集めるのに利用した”
とあるが、nanaページでは公式という文言はないものの「非公式」や「二次創作」、「公式とは一切関係ありません」の記載がないため、厳密にいえばこれに関しても抵触すると言えるかもしれない。

主催者と「営利目的」について
当該企画では主催者が誰であるかわかりやすい記載がない。
そこで、動画内クレジットと下記の出演者のツイートから

雪水(ゆきみ) @snowmelt_Y

夜なので自分語り。すべてはここからはじまった……。 本家リスペクトで、クールなだけでは終わらないキャラにしたかった。一見隙がなく近寄り難いようで、蓋を開けば打たれ弱いただのかわいい高校生、みたいな。そういう表現を汲んで、評価してくれた主催のヒサメさんにまず感謝です、本当に。 pic.twitter.com/T0MiIzKY3k

2018-10-29 01:57:01
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雪水(ゆきみ) @snowmelt_Y

やっぱりいつも先頭を走ってくれる三咲ちゃんの元気いっぱい…時に涙を誘う声は、主催であるヒサメさん(@Chocola0729)がCVです!あいがるのまさに原点。メンバー全員が、彼女の声に、演技に、心を動かされて集結しました。かわいい声だけどかわいいだけじゃ終わらない、姉御肌な演技に注目です! twitter.com/idolishgirls/s…

2018-10-30 21:31:38

和泉三月の女体化キャラクターの声などを担当しているしょこら。(ヒサメ)@Chocola0729という人物が主催者であるらしいことが分かった。

しょこら。(ヒサメ)氏のツイフィールより、以下を引用する
※2018年12月19日18:05追記
記載内容やアイコンが大幅に変更されているのを確認した。
下記引用内容の参考として2018年12月19日2:51取得のweb魚拓を貼っておく
http://gyo.tc/1L7Zn

〝※ここだけの話、まだまだ修行中ですが、動画編集やmix(一応イラストも)、そして別名義で作詞作曲・編曲・アレンジ(打ち込み)にも手を出しております…!

こちらの依頼もぜひ上記メアド、若しくはDMまで。

有償無償問わず、お待ちしております!(一部有償のみの受け付けとなっておりますが、予めご了承下さいませ。)

(そのうち全て有償依頼限定にしようかな、とも思ってたりしてます。ワンコイン(500円)程度のお値段ですが…その際もぜひよろしくお願い致します。)”

本家公式二次創作ガイドラインには
"◆当プロジェクトのスタンス
(中略)
・販促活動に使用しないでください。"
との記載があり、また二次創作は営利目的で行うことはできない。IDOLiSH GiRLS!側も非営利団体であるという旨を発言している。

しかししょこら。(ヒサメ)氏は和泉三月の女体化キャラをアイコンにし、ツイフィの所属団体一覧にも最上部に当該団体とキャラクターを記載している。
"🍫所属団体(Youtube投稿)🍫
・IDOLiSH GiRLS!(@idolishgirls)…IDOLiSH 7より和泉三月⇔和泉三咲 役"
という記載であり、二次創作である旨の記載はない。

そのツイフィ上で有償での仕事募集をしているのは販促活動にあたる可能性がある。

最後に
IDOLiSH GiRLS!は釈明ツイートにて、アイナナ公式のガイドラインについて言及していない。
nanaのページでも
”主催もまだ全然アイナナ歴が浅く、最近始めたばかりなので”
という記載がある。
更には、公式がアルファベットロゴを使用していることを知らなかった様子の発言もあった。

このことから、当該団体は必要な事前調査(公式ガイドライン)の存在を知らず、確認せずにこの企画を行っているのではないかという疑問が浮上する。

アイドリッシュセブンは公式が二次創作自体は禁止しないと言ってくれている非常に温情ある措置をしてくれているので、二次創作者はせめて公式の出している条件はきちんと把握した上で順守する姿勢を取るべきではないだろうか。

2018年12月19日20:00追記

著作者人格権の同一性保持権の侵害について
当該プロジェクトでは
・キャラクター氏名の改変
・動画内にてゲーム内台詞の一人称を改変したものを使用
上記2点を行っているが、これは著作者人格権の同一性保持権を侵害している可能性がある。

著作者人格権の同一性保持権は、端的に言えば
「著作者の意に反して著作物を勝手に改変されない権利」
である。
参考:webサイト「Webで著作権法講義」内「4-4.同一性保持権」
上記ページの
3)同一性保持権の内容
(2)具体例
より、以下を引用する。
”著作者の許諾がない替え歌、パロディ、オマージュ(リスペクト)、洋画のタイトルの意訳などは、同一性保持権を侵害する可能性があるので、注意が必要です。
 「創作的な表現部分が再製」という部分はわかりにくいかもしれません。たとえば、恋愛シュミレーションゲームに登場する清純なヒロインとそっくりな女性キャラクターを描き、このキャラクターが性行為を繰り返すアニメーションビデオを制作したとします。
 このとき、完全に同じ絵とまでいえなくとも、元々のヒロインの本質的な特徴(あごの形状、髪の毛の色・長さ、髪型、瞳の形状・色、服装など)がアニメに登場している女性キャラクターと共通していれば、複製(または後述の翻案)にあたるわけです。そして、性描写のない作品に登場するヒロインに性行為を行わせている点で、同一性保持権を侵害しているということになるのです(前掲「どぎまぎイマジネーション」事件)。”
上記に即して考えるのであれば、アイドリッシュセブンキャラクターの「本質的な特徴」を敢えて残した上で「複製」し、「名前」という固有の要素を意図的に改変している時点で、同一性保持権を侵害していると言えるのではないだろうか。

勿論女体化もこれに該当するが、まとめ冒頭で述べた通り今回は「女体化」の是非については言及しないものとする。

これは、ときメモのキャラに「見た目を寄せている」が「当該キャラ名を出していない」二次創作アダルトアニメを制作し販売したものが、「無断で営利を得たから」ではなく「同一性保持権を侵害した」ことによって訴えられ、販売差し止めと慰謝料支払いなどを求め東京地方裁判所に提訴した事件であり、東京地裁は被告側に販売差し止めと在庫及びマスターテープの廃棄、および227万5千円の支払いを命じる判決を出した。

裁判において過去の判例は非常に重要視されるものであり、仮にバンダイナムコオンラインが訴訟を起こした場合は「映像の二次創作作品」で行われたこの裁判の判例は非常に重要視されるものと考えられる。

動画内での本家ゲーム内台詞の改変も同様に同一性保持権の侵害で訴えられる可能性がある。

【非公式】 IDOLiSH GiRLS! (i/7女体化声劇ユニット) @idolishgirls

いませんし、非営利目的の団体でもあるため著作物を使用することが可能となっております。 他にも、名前の改変につきましては、検索避けのために行っております。その為私達が個人でIDOLiSH GiRLS!のキャラクター名を記載する際はなるべく下の名前を記載し、女体化やこういった企画を苦手とする方の→

2018-12-18 20:04:46

このように述べていることからして、IDOLiSH GiRLS!側としてはこの改変を「配慮」と思っているようだ。
著作物は「勝手に変えてはいけない」ものである。
これが、「アナザーストーリーを自分で考えて発表する」単なる二次創作とは本件が違う問題を内包している点である。

※2018年12月20日3:20追記
以下の当方のツイートを追加しました

ご意見言いたいウーマン @goikeniitai

アイナナ女体化同人ユニットの件について、知人より安易な名称改変の危険性をまとめた画像の提供(掲載許可済)を受けたのでツイートし、まとめに追記いたします。 pic.twitter.com/w2IGXVRXva

2018-12-20 03:19:39
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