労働分配率の寄与度分解(ドイツ、産業別、1995年対2015年)① pic.twitter.com/5ZI1hm8GRD
2018-12-16 22:58:31経済全体で労働分配率が変化する背景には、各産業の分配率の変化による要因と、産業シェアの変化による要因(たとえば分配率が高い産業のシェアが低下した場合、経済全体の分配率の低下要因となる)が考えられる。
2018-12-16 23:04:43(。 ・ω・)フム マクロの分配率低下が産業シェアの変化よりも産業内の分配率低下による効果が大きい点は先行研究とも整合的な結果となった。
2018-12-16 23:04:44また、産業別には、特に製造業の分配率低下が各国に共通しており、先行研究で指摘されているようにオートメーション化やICT化といった技術革新や、生産工程のグローバル化といった環境変化が製造業の分配率低下に寄与した可能性が考えられる。
2018-12-16 23:04:44労働分配率の寄与度分解(日本、産業別、法企ベース、1994年対2017年) pic.twitter.com/MmNkVdDRL5
2018-12-16 23:04:44全産業では主に分配率要因で下がっているが、個別の産業をみると、むしろ産業シェア要因で下がっているものが目立つ。製造業(集計)や建設業において、産業内分配率要因と産業シェア要因の両方でマイナスとなっている。一方、専門技術や情報通信などを含んでいるその他サービス業において、
2018-12-16 23:04:45産業シェア要因ではプラスなものの、産業内の分配率要因はマイナスとなっている。これらの結果は、水準の違いこそあれ、おおむねSNAでの結果と整合的である。卸売業や小売業の分配率要因が大きくマイナスになっている点については、SNAでみた結果と異なっている。
2018-12-16 23:04:45労働分配率の寄与度分解(日本、産業別、SNAベース、1995年対2016年)② pic.twitter.com/XNX9j8Rlqb
2018-12-16 23:04:45労働分配率の寄与度分解(アメリカ、産業別、2000年対2016年)② pic.twitter.com/8VGiSwGf2I
2018-12-16 23:04:46労働分配率の寄与度分解(ドイツ、産業別、1996年対2016年)② pic.twitter.com/yhLlEiudps
2018-12-16 23:04:46全産業ではアメリカ及びドイツでも、日本と同様に実質賃金要因がプラスに寄与している一方、労働生産性要因のマイナス寄与がより大きく、産業全体の分配率が低下する状況となっている。産業別には、製造業や情報通信業で労働生産性要因がマイナス寄与であると同時に
2018-12-16 23:04:47実質賃金要因がプラス寄与となっており、労働生産性の上昇に比し賃金の上昇が伸び悩んでいる傾向が共通して見られる。他に共通する特徴として、宿泊・飲食業で生産性が低下し実質賃金も低下していた一方、その他のサービス業は、生産性が低下したが実質賃金が上昇していた。
2018-12-16 23:04:47労働生産性とICT資本装備率(1994年から2016年までの変化) pic.twitter.com/HseYpysb9w
2018-12-16 23:04:47労働分配率とICT資本装備率(1994年から2016年までの変化) pic.twitter.com/p7j3Du01R6
2018-12-16 23:04:49産業別にICT資本装備率と労働生産性との関係をみると、ICT資本装備率が高まった産業ほど、生産性が上昇する傾向にあった。一方、ICT資本装備率と労働分配率との関係をみると、ICT資本装備率が高まった産業ほど、労働分配率が低下する傾向となっていた。
2018-12-16 23:04:49前節でみたように日本の場合、典型的には製造業や情報通信業において、労働生産性が上昇した一方で賃金上昇の動きが限定的であり、結果として分配率の低下に繋がっていた。ここで確認した日本のデータからは、ICT資本の蓄積は生産性の上昇を通じて、分配率の変化に影響を与えた可能性が示唆される。
2018-12-16 23:04:49中間財輸出比率と労働生産性(2000年から2014年までの変化) pic.twitter.com/wymkPtXOCf
2018-12-16 23:04:50中間財輸出比率と労働分配率(2000年から2014年までの変化) pic.twitter.com/9T0gbdHiUi
2018-12-16 23:04:50中間財輸出比率と労働生産性(アメリカ、2000年から2014年までの変化) pic.twitter.com/vVFekUH1ts
2018-12-16 23:04:51中間財輸出比率と労働分配率(アメリカ、2000年から2014年までの変化) pic.twitter.com/YyZwJsUD24
2018-12-16 23:04:51中間財輸入比率と労働生産性(2000年から2014年までの変化) pic.twitter.com/Y0MrxthWtL
2018-12-16 23:04:51中間財輸入比率と労働分配率(2000年から2014年までの変化) pic.twitter.com/r1j4YHfgVU
2018-12-16 23:04:52中間財輸入比率と労働分配率(アメリカ、2000年から2014年までの変化) pic.twitter.com/ZQJUUwWAfa
2018-12-16 23:04:52中間財輸入比率と労働分配率(アメリカ、2000年から2014年までの変化) pic.twitter.com/VLxZ5o2qgA
2018-12-16 23:04:53近年の日本の産業は特に製造業を中心にグローバル・バリュー・チェーンへの参加を通じて、グローバル化の影響を大きく受けたと考えられる。ここでは財・サービスの生産工程の国際分業化を示す指標として、2000年から2014年までの中間財貿易の変化に着目し、
2018-12-16 23:04:53