「COBOLで書かれた特殊なプログラムなので高齢者しか読めず」というパワーワードに対する反応

池田信夫 @ikedanob

国会で無駄な審議が行われないように、細かい話を追記しました。2003年まで毎月勤労統計の抽出調査（中小企業）は本来の半分のサンプルで行われていた。当時の雇用統計課はこれを是正する代わりに東京都を抽出調査にした。統計的安定性も上がった、と監察委員会も評価している。 twitter.com/agora_japan/st…

アゴラ @agora_japan

【いま人気の記事1位】池田 信夫: 勤労統計問題の原因は「COBOLプログラムのバグ」 agora-web.jp/archives/20368… #アゴラ

2019-01-23 18:11:01

池田信夫 @ikedanob

話がややこしいが、直感的にいうと「システムにわざとバグを仕込むエンジニアなんて役所にはいない」ということ。ばれたら自分の人生が終わるバグを意図的に放置することはありえない。それが14年間も見つからなかったことが最大の問題。

宇佐美典也（本物） @usaminoriya

統計法違反に故意に加担することも自分の人生が終わりを意味するので、バグを直すことも直さないこともリスクがある、という詰んだ状態にあったのがエンジニアの立場だと思います。 私が彼の立場なら「修正するならきちんと手続きを取れ」と言って、問題を放置したと思います。 twitter.com/ikedanob/statu…

宇佐美典也（本物） @usaminoriya

結局池田先生と結論は一緒で、 ①統計の情報処理システムが杜撰だったことと、 ②総務省への報告が行われなかったこと、 は別問題でそれぞれ調査と対策が必要なんだよな。

池田信夫 @ikedanob

@usaminoriya 雇用統計課は東京都の「500人以上の事業所の産業別逆数表」をつくって毎年関係各部署に配布し、2011年以降は今も残っている。これが「嘘」だとすれば、厚労省はよほど間抜けな嘘つきの集まりでしょう。

池田信夫 @ikedanob

これが厚労省で毎年配布されていた東京都の「逆数表」。2011年以降は今も残っていて、ネットで見られる。少なくとも担当者に「不正」という意識がなかったことは明らか。手続きには瑕疵があったが、統計的には大した問題ではない。 pic.twitter.com/7uuxeHPfoC

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池田信夫 @ikedanob

ただし「2011年以前は逆数表がないので再集計できない」という厚労省の言い訳は嘘。東京都には個票が残っている可能性もあるので、それを集めて逆数を推定すればいい。膨大な手間の割りに結果は大して変わらないと思うが、ペナルティとしてはそれぐらいやらせてもいい。

池田信夫 @ikedanob

野党が追及するなら、いつ「バグ」が「嘘」に変わったかだと思う。監察委員会の報告では、2018年1月に逆数をかけて大きく賃金が上がったとき、まだバグに気づいていなかったというが、これは疑わしい。遅くとも2017年末には、サンプル処理がおかしいことに気づいたはず。

池田信夫 @ikedanob

謎として残るのは、去年1月に賃金が大きく上がったとき厚労省が「産業分類が変わった」と説明したこと。全数調査なら産業分類が変わっても平均賃金は変わらないので、この言い訳はおかしい。監察委員会はこれを指摘しながら追及していないが、嘘だった可能性が強い。

池田信夫 @ikedanob

技術者からたくさんツッコミが来ている。たしかにテストデータで動かせば、COBOLが読めなくても、仕様書の通り動くかどうかは確認できる。今回はその仕様書が間違っていたと思われるので、プログラマの問題ではないかもしれない。- Togetter togetter.com/li/1311821

池田信夫 @ikedanob

国会でもこの問題の審議が始まっているが、「法令違反」かどうかは本質的な問題ではない。「なぜ逆数をかけ忘れる単純ミスが起こり、それが放置されたのか」の検証が大事。単純なバグなのか、仕様書が間違っていたのか。