吉沢秀雄Pのミスタードリラー開発秘話まとめその3

よしざわひでお @yoshi_clonoa

ドリラークロニクル第４５回！ 今回から「ミスタードリラーA　ふしぎなパクテリア」の開発秘話をお送りします。 pic.twitter.com/04WP4ZJI95

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任天堂からゲームキューブが発表になり、ミスタードリラーを出してほしいという要望がありました。 ゲームキューブはゲームボーイアドバンスと連動する仕組みがあって、ぜひ連動をしてほしいと言われたので、ＧＢＡでもドリラーを開発する事になったのです。 そこで企画のSくんと考え始めました。

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まず、グレートのドリストーンモードがものすごく面白かったので、これを携帯機でも楽しめるようにしたいと思いました。 するとSくんから、ドリストーンモードで獲得したアイテムを使ってパクテリアという生き物を育成するというアイデアが出てきて、これで行く事にしました。

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ドリドラドの遺跡を探検していくという設定なので、キャラクターのススムくんに甲冑を着せて、勇者ススムとなって遺跡を探索する事になりました。

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内製チームはゲームキューブ版を創る事になるので、こちらは外部委託にするしかありませんでした。そこで企画のSくんが以前業務用の部署にいた時に付き合いのあった外部委託会社が候補に挙がりました。

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この会社は主に基板の設計、製造をする会社で、その派生でソフト開発もできるという事でしたが、家庭用のハードは経験がなく、ちょっと不安でした。

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でも実際社長やスタッフとお会いしてみると、家庭用のソフトを開発する事にすごくモチベーションが高くて、やる気が感じられたのでお願いする事にしたのです。 つづく

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ドリラークロニクル第４６回！ 今回も「ミスタードリラーA　ふしぎなパクテリア」のお話。 pic.twitter.com/Bn4qGrAn4y

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途中ゲーム仕様がうまくまとまらず、クオリティも上がらない時期もありましたが、スタッフの熱意で最後まで諦めずに創り切る事ができました。

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メインスタッフの方もお招きした打上げでは、苦しかった開発中の事もいい思い出として語り合われ、とってもいい笑顔が見られたのでよかったですね。

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ただ、予想以上に最後のバグ修正に手間取り、期間が大幅に伸びてしまってこの外部委託会社さんには御迷惑をお掛けしてしまいました。 この埋め合わせは次回のお仕事で、と言っていたのですが、これでドリラーはしばらく打ち止めとなり、次回がなかったのが非常に申し訳なく、心残りとなりました。

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発売されると２ｃｈの書き込みに 　「ドリラーはいつも通り面白いけど、パクテリア育てるのはいらね～ 」 などと書き込まれたりして、がっかりして落ち込みました。

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しかし数日した頃、再び２ｃｈを覗くと 「一通り攻略したんで、パクテリアモードをやってみたら、結構ハマってる 」 「意外と熱中しますね 」 「あのアイテムはどこにあるんだ？ 」 「俺はもう遺跡２つ攻略したぞ！ 」 などなど、かなり楽しんでいる様子。ホッと胸を撫で下ろすのでした。 おしまい

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ドリラークロニクル第４７回！ 今回から「ミスタードリラードリルランド」のお話をお届けします。 pic.twitter.com/YSgZjUpmeX

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任天堂からの要望もあって、ゲームボーイアドバンスと連動する形でゲームキューブのドリラーを創る事になりました。 前回のグレートで打ち止めにするつもりで決定版を創ってしまったので、さらに新作となると、何か遊びを変えなくてはなりません。

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そこでドリラーのテーマパークを創るというコンセプトで、５つのアトラクション仕立てのドリラーを考える事になりました。 ５つというのは、１０では多すぎるし、３では少なすぎるので、あるとしたら５つか７つ、開発費と期間を考えて５つと決めました。

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まず決まっているのは、通常のドリラーもやはり入っていてほしいという事で、これをＴＤＬのイッツ・ア・スモールワールドよろしく、１００ｍ掘り進む度に世界巡りをするというもので、『ワールドドリルツアー』と名付けました。 pic.twitter.com/djvNVzvujU

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これに関してはゲーム性はドリラーのままなので演出を考えればいいわけですから、すぐ決まりました。ブロック数はハードの性能が上がったので、７列、９列に加え１５列の面を作る事が可能になりました。 つづく pic.twitter.com/da0vEvubWI

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ドリラークロニクル第４８回！ ゲームキューブ用に「ミスタードリラードリルランド」を開発するということで、テーマパーク仕立てで５つのアトラクションを考えることになりました。 pic.twitter.com/9A99Jsk7S3

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次にインディージョーンズをモチーフにした『ドリンディ・アドベンチャー』。 これはドリラーの最大のルールである同じ色のブロックが４つ以上くっつくと消えるという仕様を取り払う所から発想されました。 pic.twitter.com/nenxHRo7DM

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するとまとめてどこを掘るとルートができるかを考える遊びになります。 しかもそこに、炎やトゲや、もちろん転がる岩といったトラップを固まりにして配置する事で、トラップを回避する遊びになりました。 pic.twitter.com/vQzsLqJ9DE

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実験してみてわかったのは、転がる岩の行方を推測して、穴を掘っておくとか、岩が出てこないように掘るとか、岩の上から到達して、岩を壊しておくといった、今までのドリラーとは違ったテクニックが生まれた事です。 これで、このゲームも何とか新しい遊びになると思いました。

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しかし、それ以外の３つのアイデアがなかなかまとまらず、試作したものはイマイチ面白くなってこないのです。 これは困ったぞ。 つづく

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ドリラークロニクル第４９回！ テーマパーク仕立てで５つのアトラクション。残りの３つのアイデアがなかなかまとまらなくて困っていました。 pic.twitter.com/F2N8HFPMwO

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「ホラーナイトハウス」はホーンテッドマンション風のアトラクション。 ちなみにこのネーミングは「掘らないと」という駄洒落になってるんですけど気付きました？