「弱者を勝手に代弁する人々」について、佐々木俊尚@sasakitoshinao氏のツイート 2011/5/3
- zantei_satuki
- 60156
- 1315
- 157
- 364
食肉を生で食べるのにはリスクを負うことが必要と朝ツイートしたら、「それを子供を亡くした親御さんの前で言えますか」とか良くあるリプライがまた来た。「被災者の前で言えますか」「親の前で言えますか」という人は自分は親でも被災者でもない。
2011-05-03 11:23:40被災者や子供を亡くした親という当事者性。その当事者性を思いやることは大切だけど、自分がまるでその当事者性を自分の所有物であるかのように振る舞う(○○の前で言えますか?)のは間違ってると思う。なぜ被害者を自分に勝手に仮託させようとするのか?
2011-05-03 12:10:46弱者や少数派の勝手な代弁者は、たいてい弱者や少数派ではないという事実。これマスコミ報道の長く続いた悪弊のひとつだと私は考えてたけど、Twitter見てるとその病弊に取り憑かれた個人もたくさんいるということに気づかされる。マスコミの問題ではなく、日本人の問題だったということか。
2011-05-03 12:20:01弱者を自分に憑依させる。憑依によって弱者は生の存在からバーチャルな神へと化身し、無辜なものへと昇りつめることができる。つまり誰からも批判されない、無敵な存在になるんだよね。
2011-05-03 12:35:22勝手に弱者を憑依させてる人のことをこれから「おひょういさん」と呼ぶか・・。いや、藤村俊二さんに怒られそうだな(ヒョイといなくなるのでオヒョイさんが渾名)。
2011-05-03 13:16:33今回の震災後の言論は一部で「被災地に行った私の方が偉い」「被災者の気持ちを俺の方がよく知ってる」みたいな弱者代弁合戦みたいな雰囲気にもなってると思う。憑依大将軍だ。
2011-05-03 13:19:05被災地に行ったって、被災者の気持ちをすべて理解できることなどあり得ない。当たり前だけど。首都圏には首都圏の当事者性があり、私たちはその当事者性を背負って向き合っていくしかないし、それが最も誠実な態度だと思う。勝手に被災者を憑依させるのではなく。
2011-05-03 13:32:29安全な高見にいる人ほど弱者を代弁したがり、弱者に本当に近い人はその距離の遠さを逆によく知っているがゆえに実は代弁しないという逆説もまた真。
2011-05-03 13:36:33というようなことを私が言えるのも先月被災地に取材に行ってきたからで、行かないで発言したらたぶん「お前は被災地に行ってないじゃないか」と大量のリプライが来ることも予想されたわけで・・あー、めんどくさい! そういうことを織り込み済みで発言してる自分も面倒だ!
2011-05-03 13:45:45ひとつ言っておくと、私が被災地に行って最も得られた知見は「自分は被災者や被災地に対して非常に無知である」ということを実感できたことだった。
2011-05-03 13:47:18私もそう思います。RT @amneris84: そう思う。ただ、行くと、いかに自分が分かっていなかったかが分かるような気がする RT @sasakitoshinao だいたい被災地に行ったからと被災者のことがわかったような気になるのは傲慢です。
2011-05-03 13:49:28そこは重要なテーマ。RT @hiroakinagahata: @gotch_akg 佐々木さんの言っていることは違う。ぜったい違そう。こんな時代だからこそ、「分からない」じゃなくて、「分からなくても代弁しようと」してくれよ。人々のハートに直接響くようなフレーズで。
2011-05-03 13:59:46被災者を代弁するのではなく、被災者との間に「共感の空間」をともに紡ぎ上げていく力がいま必要とされてると思うんだよね。勝手な代弁ではなく。じゃあ具体的にどうすれば、というのはこれから考えていく。
2011-05-03 14:01:12首都圏には首都圏の当事者性がある。その当事者性を触媒としてつながれる可能性を考えています。 RT @bomvaye: 「共感の空間」を共に紡ぎあげるには、実際に現地に行くしかないような気がします。全ての人間が現地に行く事ができないとなると、それは難しいのでは?
2011-05-03 14:10:36