セイバーベオウルフ待機中の妄想

「肩が凝る」発言からして王の側面で来ると予想されている(※私調べ)セイバーベオウルフを待っている間に、叙事詩のベオウルフの王様っぷりその他、セイバークラスに関わるかもしれないネタのあれこれを復習して妄想に勤しむ所存。 ベーオウルフ叙事詩をほぼ知らない方にも分かる書き方を試みたため説明が逐一長め。 基本的に個人の世迷言のまとめです。 続きを読む
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@bgcaya

※キャラメイクで元ネタからどれだけ要素を取り込むかは公式次第。アーサー王は女の子になるし海と縁遠かった聖女はイルカを撃ち出すんだから、叙事詩からいくら妄想しようと無意味なのは百も承知していますが私は幸せな幻覚をキめていたいので公式から発表くるまでは好きなだけ妄想するし妄言を吐く。

2019-01-28 04:58:51

1:叙事詩におけるベオウルフのおおまかな事績

2:ベオウルフの政治能力

@bgcaya

①国家防衛能力 ベオウルフ王の統治は五十年に及んだ。 その間、諸外国と険悪な関係(父祖の代からの戦争描写もあり、ベオウルフが死んだ後に残された人々は、攻め込まれるだとか滅亡の予感に悲壮感漂うほど)にありながら、ただの一度も自国に攻め入らせなかった。

2019-01-28 05:01:27
@bgcaya

↑は、ベオウルフが亡くなると崩壊することから、(国王崩御で混乱する国に攻め入るのは常道ではあるものの、あまりに長い完全防衛期間を考えれば)他国はベオウルフ個人を極度におそれていたと考えられる。(※妄想)

2019-01-28 05:02:38
@bgcaya

(叙事詩のネタから逸れますが、↑のベオウルフ亡き後まもなく国が滅ぶ事実を踏まえて、ロシアでヤガ達を“自分がいなくてもやっていけるように仕込んだ”ベオウルフを思い起こしてください。

2019-01-28 05:03:23
@bgcaya

座には基本的に記憶を持って帰れない英霊が、北米でのエレナとのやり取りを経て死後であるのに成長しているという点について、しかもグレードアップの方向性が“より良い王”である事を、向いていないと言いながらどこまでも“理想の王”で在るこの英霊について深く考えて私はしぬ。)

2019-01-28 05:03:32
@bgcaya

ベオウルフの武名が畏れられていた、のは勿論でしょうが、防衛の実現には、攻め入らせないだけの外交手腕があったのも想像がつきますよね。(※妄想) ベオウルフの外交見識が卓越していると示される場面が叙事詩内にあるのです。

2019-01-28 05:03:57
@bgcaya

ベオウルフが未だ王でなかった頃。隣国・デネで暴れていたグレンデルを倒してから帰国し、自国・イェーアトの王へ報告に赴いた際の事。 ベオウルフは、デネ王に謁見してからの経緯を語りますが、自己の武勇伝に関しては説明を最小に留めます。グレンデルとの戦いの中身については、

2019-01-28 05:04:21
@bgcaya

「一部始終を申し上げれば長話になる」として控えて、しかも自分一人の力で勝利した事を「デネの地にイェーアトの誉れを刻んで参りました」と部族全体の名誉に置き換え、個としての自慢をしません。彼はとことん冷静・謙虚・無欲な人柄で描かれます。(※叙事詩の解釈には個人差があります。)

2019-01-28 05:04:49
@bgcaya

ベオウルフは、デネ国王夫妻の人柄、敵国に姫を嫁がせる政略結婚が進められている事、しかし結婚による和平は長続きしないであろう事を語る。 隣国の内実や外交政策を王に報告するのは一介の武人の仕事ではない。また、和平破綻の予見は後年に事実となるので、ベオウルフの見識が優れていた証左です。

2019-01-28 05:06:22
@bgcaya

そして、ベオウルフのグレンデル退治は、単に個の英雄が隣国の怪物を倒しただけではなく、王族の一員が関係険悪な隣国に赴いて問題を解決し、信頼を勝ち得て友好関係を結んだ──という構図なのです。 pic.twitter.com/Yqkg8vncSm

2019-01-28 05:07:10
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@bgcaya

他にも、ベオウルフは、一度不躾な喧嘩を売って来たデネの臣下にも礼儀正しく接し(フルンティング返却シーン)、船を預かってくれていたデネの騎士にもお礼に名剣を与えて名誉を高めてやるなど心配りも行き届き、一点の非もなき英雄としてデネの人々の心を掴んで帰国します。

2019-01-28 05:07:57

3:ベオウルフの戦闘能力

@bgcaya

①グレンデル戦より前 ・巨人族を誅戮し、五人を縛り上げた 「ある戦いで五人を縛り上げた」と「巨人族を誅戮した」で戦いが二件あったように読める訳本もあるが、トールキン版を参考にして一つの戦いの中の出来事と捉えた。 ・海魔→単身で夜間、九匹を倒した 海魔/水妖/魚/鯨、と日本語訳は様々。

2019-01-28 05:10:47
@bgcaya

②グレンデルとの戦い ベオウルフは「敵が剣を持たない」という理由で、己も素手の一対一で戦うと事前に宣言し、剣と鎧を外してグレンデルを待ち受けた。 宣言通り素手で勝利する。

2019-01-28 05:11:38
@bgcaya

グレンデルは概ね「巨人」や「トロール」と書かれる人喰いの怪物。(FGO幕間で不定形生物とされている。) 具体的な大きさに言及はないものの、体格が想像出来る描写は以下の通り。 ・人間一人を引き裂いてお残しなく平らげるのが「またたく間に」 ・十五人の遺体を一度に攫って行ける

2019-01-28 05:13:28
@bgcaya

・グレンデルがベオウルフを食べようと手を伸ばした際、ベオウルフが掴んだのはグレンデルの腕ではなく「指」(彼我の手の大きさにかなりの差があって、掴めるのがサイズ的に指だったのだろうと推察) ・グレンデルの首級は、槍に括り付けて四人がかりでも運ぶのに難渋

2019-01-28 05:13:54
@bgcaya

③グレンデルの母親との戦い グレンデルの死後、復讐に燃えた母親がデネの館を襲撃。 デネの重臣が犠牲になり、ベオウルフはデネ王の要請を受けてグレンデル母子の住処へ向かう。 間一髪な場面もありつつ、ベオウルフは巨人の剣を用いてグレンデル母を倒す。

2019-01-28 05:14:33
@bgcaya

なおグレンデル母はグレンデルよりも脅威は少なくないと描写され、彼女は素手でなく武器を用いることから、戦闘能力では息子に及ばないもよう。なぜベオウルフが危うかったかは、疲労が原因説を推したい。 pic.twitter.com/zplmkyHq0W

2019-01-28 05:15:11
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@bgcaya

④フリジアとの戦争 ベオウルフの叔父である王は、フリジアに侵略戦争を仕掛けて敗死。 敗戦でありながら、ベオウルフは人外魔鏡の活躍をする。 ・敵の勇士を素手で斃し、名剣・ネイリングを獲得 ・ベオウルフの前に立った敵部族だけが壊滅(歴史上、この後にその部族の系譜が消滅しているらしいので、

2019-01-28 05:16:05
@bgcaya

下手するとベオウルフが一人で滅ぼした可能性がある。戦争に出る年齢の男たちがほぼ死に絶えたら歴史から消えるのもやむなし) ・三十人分の具足を抱えて一人で国まで泳いで帰った(泳いだルートは不明ながら、位置的には画像内のフレーズランドからイェーアト族の所まで。人外っぷりをご想像ください) pic.twitter.com/BjwZayLTQx

2019-01-28 05:17:24
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@bgcaya

⑤竜との戦い 竜の特徴 ・空を飛ぶ ・火を纏って炎を吐く ・体長五十尺(約十五メートル。五階建ての建築物相当。映画・ジュラシックワールドのインドミナスレックスより三メートルほど大きい。ただし「とぐろを巻く」等の動作があるので体躯は細長く蛇に似た形状と考えられる)

2019-01-28 05:18:00