先生と私②【嫉妬】

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e♥横山さんと関ジャニ∞への愛を綴るためのアカウント @loveKimmyE

《エリちゃん、おはよー》 「ぁっ…おはようございます」 《どーしたん?挙動不審(笑)》 「えー…ぜんぜんですよー(苦笑)」 __今日はあれ以来初めて3人一緒の日勤業務。なにもなければいいんだけど… 不可能だけどできるだけ顔を合わせたくないなぁ… と思っていたらいきなりの安田先生。

2019-02-04 18:02:54
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《あの仮眠室以来やね…(笑)》 私の耳元で囁く。 近い近い(泣) こんなとこ横山先生に見かけられたらまた何を言われるか… はっきり安田先生に伝えるべきなんだろうけど、なんて言えば… 横山先生に抱かれました…って?そんな宣言ワケわからないし、 横山先生と付き合ってます…って、ん?あれ?

2019-02-04 18:11:43
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そう言えば付き合おうとか彼女だなんて言われてなくない? はっきり言いようがないじゃん… あ…噂をしていれば エレベーターホールから歩いてくる白衣姿の先生。 隣のセクションのナースとめちゃくちゃいい感じの笑顔で歩いてくる。 あの人モデル体型で、先生のタイプどストライクそう…

2019-02-04 18:19:55
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このままだと数秒後にすれ違うけど…どうしよ… 隣に差し掛かり緊張しながら 「おはようございます」って声をかけたのに 『おはよー』 そのナースと笑いながら、こちらにはほぼ目線を合わせずに通りすぎていく… あの空気感なに? 女のカン的にはかなり怪しいんですけど… 昨日はあの人と…とか?

2019-02-04 18:29:22
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だから…やっぱり付き合おうなんて言われなかったんだ、きっと… 私は彼女に比べると背も低いし、合コンみたいな初対面ではモテたこともないし… やっぱり先生の隣にはあんな風な人が似合うよね… ほんの少しの間ぼーっとしてしまって… すると後ろから同僚ナース(男)の大倉くんが [なにしてんの?]

2019-02-04 18:36:21
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「あー大倉かぁ、おはよ」 [あの二人に見とれてたん?美男美女やもんなー] 「やっぱさー男の人ってあんな感じの人がいいの?」 [そらなぁ… タイプにもよるやろうけど、 あんなスラーっと長い手足とか小さいヒップとかくびれとか、たまらんやん💕] 「はは、分かりやすい回答ありがとう」

2019-02-04 18:49:00
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急に私を見て吹き出す。 [はっはっは! ってか、お前と正反対やん(爆笑) あーヤバい、おもろい、腹痛いって(笑)] 「ちょっとー!なによー!言いたい放題言いやがってー!」 [痛いっ、叩くなやぁ!俺は事実を述べただけやん(笑) きっとお前みたいなんが好きな人もおるよ、世界中探せば(爆笑)]

2019-02-04 18:56:49
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大倉の背中を叩きながらナースステーションに入る。 二人で壁に掛けてある今日の分の業務分担表を確認しに行くけど、大倉が先に手にとってその手を高く上げる。 「ちょっと!時間ないんだから見せなさいよー!」 [あれ?どこから声するんやろー、小さすぎて見えへんわー(笑) ほらほら取ってみぃや]

2019-02-04 19:04:08
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[あのモデルみたいなおねぇさんやったら届くんとちがう?(笑)] 「ほんまに腹立つわぁー!いいねんな、あれとかこれとかいろんな事ばらしたるからなー!」 [ちょっ…そんなん、どのことよー] 日頃控えめにしてるつもりの関西弁が思いっきり出てしまう相手が、この大倉。

2019-02-04 19:11:05
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パソコンを開き、やっと落ち着いて申し送り前の情報収集をしていたら ちらちらと感じる視線…? 安田先生だった。 ナースステーションの中央に立って使う高さの楕円形のデスクがあるんだけど、 そこに立つ私の隣にさりげなくやってくる。 そのデスク用の高めの椅子もあるんだけど、

2019-02-04 19:21:09
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[お前この椅子も座られへんねんやろー(笑)] 「うっさいなー!さっさと仕事しなさいよ!師長さーん、大倉がサボってまーす!」 [お前やめろやー!] その時、デスクの下で右手を握られて驚く。 平静を装ってさりげなく先生の方を見るけど、一瞬目を合わせてから先生は右手で書く仕事を続ける。

2019-02-04 19:28:46
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この時間帯は夜勤者と日勤者でごった返してるし、みんなバタバタしてるから気づかれないだろうけど、 こんなことがバレたら… 手を解こうとするけど、力強く握られてなかなか逃れられない。 その時、誰かがラウンド用のワゴンにぶつかり物品を床にぶちまけた。 それでやっと手を離してもらえたけど…

2019-02-04 19:34:25
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仕事を続けたまま私にだけ聞こえる声で 《あんまり目の前でじゃれんといてよ… ヤキモチやいた俺がどうなるか知ってるやろ…?》 優しいトーンで鋭利なささやき… ヤバい…1日何にもないどころか、朝から色々ありすぎてしんどい(泣) 仕事が始まって慌ただしくしていると、それは一度頭から離れる

2019-02-04 20:53:37
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もう少しで昼休憩って時に ‘’エリちゃん、緊急で横山先生の患者さんの処置入ったんやけど入れそう?‘’ 「はい、大丈夫です」 横山先生の名前で一気に体が重くなる。 『お前か?入んの、行こか』 「はい…」 なんとなく目が見られない… 仕事じゃなかったら絶対に断りたい気分

2019-02-04 21:20:02
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物品を手早く準備し、先生の元に急ぐ。 頭を切り替え、処置する先生のサポートにつく。 こんな時でも阿吽の呼吸でスムーズに事が運ぶのは、新人の頃から先生の近くにいた証なんだと思う。 同じ処置でも先生によって、多少の手順やタイミングの違いとか癖なんかでこちらのサポートは変わってくる。

2019-02-04 21:31:02
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他の先生のこともちゃんと把握しているのだけど、横山先生につくのが一番ナチュラルに感じるのが、 先生仕様に育てられたみたいでなんか悔しい。 一歩踏み込んだ関係になってしまった今より、逆に以前の関係のほうが確かな信頼関係にあったのかも… そんなことを考えながら後片付けをしてると

2019-02-04 21:43:28
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いつの間にかナースステーションに二人きりになっていた。 『なに難しい顔してるん?』 「別にそんな顔してませんよ」 横並びで手を洗う。 『嘘つけ、顔に書いてるわ』 濡れた手を私に向かって振ってくる。 「やっ、冷たい!」 『言うまでやったるからな』 「もぉほんとに、メイクが落ちるから…」

2019-02-04 21:53:03
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『ちょうどいいやん、昼飯遅れて今からやろ?屋上で待ってるわ。 医局に美味しそうな差し入れ大量にあったから』 スタッフなら誰でも立ち入れる場所なんだけど、処置が入ったせいでこの時間に休憩をとっているのはおそらく私たちだけかな… まぁ私たちが仲いいのはみんな知ってるから問題ないか…

2019-02-04 22:05:55
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屋上に上がると先生が先に来ていたけど… 誰かと話してる声がする。 電話? …じゃないな、甘ったるい女の人の声がする。 あのモデル風のナースが目に入った。 「あ…」 私は驚いた時なんかの咄嗟の声が我慢できないタイプで… 堂々と行けばよかったのに、朝のこともあるし足がすくんでしまった。

2019-02-04 22:14:26
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一度立ち止まってしまったら、再び進むのは不自然で、 結局余計に不自然なんだろうけど階段へ引き返してしまった。 『おい』 そうなれば歩き続けるしかなくて、横山先生の声を聞こえなかったことにするしかない。 気になることがあったらすぐに食欲がなくなる小心者な私は、そのまま仕事に戻った。

2019-02-05 00:05:04
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病棟に戻り廊下を歩いてると急に泣きそうな衝動に駆られ 咄嗟に備品倉庫に飛び込むとそのまま泣いてしまった。 あぁ私ちゃんと先生のこと好きだったんだ… 医者が遊ぶのを普通に見てきたし、不倫も横行してる。 私も遊ばれた中の一人だったのかな… ちょっとライバル出現みたいでむきになったのかな

2019-02-05 00:54:56
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そのとき、ガチャと扉が開く。 勢いよく飛び込んで来たのは大倉くん… [ぅわ…えっ? どうしてんお前…] 「あーごめんごめん、なんもない」 [んなわけないやろ… ] 「とにかく落ち着いたら戻るから、早く行って」 [おぅ… 大丈夫か?] 備品を持って出ていった大倉くんの後、少ししてから出る

2019-02-05 01:10:18
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出て少し歩くと 《えりちゃん、どないしたん…》 安田先生に呼び止められる。 「えっ何がですか?」 《何って…めっちゃ泣いた後の顔… まさか、大倉?先出て来てたやんか… なんかしたんかあいつ!》 今にも大倉くんを追いかけて行きそうだったから慌てて止める。 「違うんです関係ないんです」

2019-02-05 01:19:38
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「大倉くんは備品取りに来ただけです。先に私が中で…」 《ちょっとおいで》 手を引かれ、病棟内の食堂へ… そこの自販機でオレンジジュースを1本買い私に手渡す。 《顔洗っておいでって言おうかと思ったけど、女の子はお化粧全部やり直さなあかんもんなぁ。 冷たいので目元だけでも冷やしー》

2019-02-05 01:54:04
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先生の優しさにまた泣き出しそうになるのをこらえて、引いてくれた椅子に座って瞼を冷やす。 ここは患者さんの食事時間以外は解放されず、それ以外の時間は研修などで使われない限り人の目につかない場所… 《よっぽどなんかあったんやねー。 無理に話さんでいいけど、どんなことでも言いやー》

2019-02-05 02:22:08