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姫路モノレール 夜話

先日の夜更け、ひょんな事から、幼少時に一度乗った(らしい)「姫路モノレール」について、貴重なお話の数々を伺いました。 なお、まとめ主は寝落ちしていた模様。さらに、肝心のモノレール乗車の記憶がほとんどない……orz せっかくの機会ですので、アーカイブしてみました。割愛したツイートにも面白い話がいっぱいでしたので、興味のある方は元ツイを辿ってみてください (底なし沼注意)
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靖間 誠 @SEI_YASUMA

@mujin_kaisoku @kotonoha_s @semakixxx @bygzam_ma08s ご教示ありがとうございます。なるほど、断面形状の酷似したレールを探し当てて輸入していたのですね。この辺の情報、姫路市には伝わらなかったのかなぁ、と不思議に思います。本来なら日本ロッキード社か同社が倒産後でもこれに関与した川崎重工業がフォローすべき案件だと思うのですが…。

2019-02-08 00:49:05
無人快速@NSE @mujin_kaisoku

@SEI_YASUMA @kotonoha_s この輸入レールをいつごろから使用していたのか知らないので姫路との関係はわかりません。ちなみに、騒音問題はこちらでもあったようです。あれだけ短い路線でも一部区間に速度制限があって、騒音のためだった記憶しています。

2019-02-08 01:07:43

ほぼほぼ自前で内製できる鉄道会社と、外部に頼らざるを得ない市営交通の差が、両者の命運をわけたのでした。

もっと速く、もっと遠くへ行けるはずだった……

幸薄かった姫路モノレールですが、将来の構想と秘めたポテンシャルは、壮大だったようです。
(12両編成、最高速度160km/hってマジか。北越急行並みやんけ……(震え)

あなゆに @anotherunity

@SEI_YASUMA ロッキードモノレールのカタログがこちらのサイトにあります。 himejimonorail.web.fc2.com/catarog01.htm これとは別にプロモーション映像も作られてまして、ほぼこのカタログ(特に最終頁の特長)に沿った内容になっていました。映像では理論上時速160キロ12両編成も可能とかなり盛ったナレーションがあったと思います。

2019-02-07 22:30:40
靖間 誠 @SEI_YASUMA

@anotherunity 12連自体はブレーキシステムがHSC電磁直通ブレーキですから当然に可能ですね。160㎞/hの方は恐らく車輪径と応相談ということになるでしょうが、理屈上は決して出せない数字ではありません

2019-02-07 22:37:13
靖間 誠 @SEI_YASUMA

@anotherunity 姫路市営の車輪径610㎜で計算してみると車軸の回転数が約1400rpmで160㎞/hに達しますから、車輪が摩耗して550㎜径程度まで減っても1550rpm程度で済み、歯数比3程度を想定してもその場合の電動機回転数は4650rpmとなります。なので技術的には特に「盛った」数字でもないと思います。

2019-02-07 22:57:33
山崎 美鶴 @harima1330057

@SEI_YASUMA 【石見市長当時の広畑区生まれです】 姫路モノレール。アレは ①駅⇔手柄山(博覧会輸送) ②駅⇔延伸して広畑 (製鉄所職員通勤) 更に本気で ③姫路⇔鳥取の都市間輸送 を勘案していた代物でして もし出来ていれば 陰陽連絡路線図が完全に 違っていました。 尤も①赤字で石見市長 失脚落選で立ち消え。

2019-02-07 17:36:33
靖間 誠 @SEI_YASUMA

@harima1330057 確か、②については市内環状線や花北方面への延伸プランもあったかと思います。飾磨・広畑方面への延伸計画があったから手柄山駅の車庫線は一旦南端まで行ってから分岐器を切り替えて北の車庫に入るスイッチバック構造になっていたんですよね。

2019-02-07 19:36:22
山崎 美鶴 @harima1330057

@SEI_YASUMA ですね。 当方は実車現役時分は幼児で 乗車前に廃止でしたけど近年 手柄山に行って実物見て その驚く程の先進性に感服。 また、手柄山の構造も暫時延伸で 運行データを集めて「目指せ!鳥取‼」 する気だったのが実車から見えました♪

2019-02-07 19:41:26

ただし、めちゃくちゃウルサかったそうです……

あざひが @azahiga

@kotonoha_s そういえば山陽本線の鉄橋が撤去されたのが90年代末でしたね。最近は随分減ったイメージで、あれを見て育って鉄オタになった身としては寂しい限りです。

2021-09-23 22:54:51
せき のりかず @kotonoha_s

@azahiga あのトラス橋は印象深かったですものね… (営業当時も鉄輪→鉄レール→鉄桁→トラスと共鳴して凄まじい騒音だったとかで印象深いようでして…)

2021-09-23 23:22:27

廃止後の顛末は?

路線休止から40年もの間、解体・撤去を免れて、現在まで姿をとどめ続けた姫路モノレール。それには深くて複雑な裏事情があったそうです。

せき のりかず @kotonoha_s

短命に終わった姫路のモノレールが何十年もの時を経て残ったのは、本当に微妙な奇跡だったのですよね…。 公営なので起債償還の関係で休止と廃止のタイムラグが大きくなり、その間の組織改編や人事異動で「状況が分かる部署・ヒト」が霧散、それにより「アンタッチャブル案件」となって残ったと… pic.twitter.com/YXBhLfZzfy

2021-09-23 22:35:32
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せき のりかず @kotonoha_s

@azahiga 繰り上げ償還となると議会を通す必要が出て「おおごと」になるので避けたく、幸いにバスがあるので公営交通事業体そのものは残るので休止で時間を稼ぎ、償還完了時点で「静かに廃止」したものの、その結果「廃止処理」をする仕組みが全く組まれず、故に解体予算を付ける訳にもいかず…、だそうで。

2021-09-23 22:42:12
せき のりかず @kotonoha_s

@azahiga 1990年代に軌道桁から饋電線が落下する事故が相次ぎ物的被害も出したことでようやく「ちゃんと廃止した後処理をせなアカン」という風潮になるも、やはり「主体がない」ということで周辺の公共事業に混ぜ込む形で徐々に撤去するしかないということでほとんど進展せず、手柄山は公園内なので手付かず…

2021-09-23 22:49:33

饋電線(きでんせん)というのは、平たく言えば一種の”送電線”。モノレールに限らず、電車は電車線(架線)から電気をもらって走りますが、この電車線に電気を送るのが饋電線。
下の画像で、橋桁の下、橋脚の間を渡している電線が饋電線です。

廃線後、これが老朽化で落下する事故が起き、問題となりました。当時はわりと大きく報道されましたが、ネット上では記事は発見できませんでした。

せき のりかず @kotonoha_s

あ、姫路モノレールの饋電線落下事故、1980年代末だったっけな… twitter.com/kotonoha_s/sta…

2021-09-23 23:26:12
靖間 誠 @SEI_YASUMA

@tsuyu2011 @kotonoha_s 1979年の路線廃止決定で以後保線車両が全線を回らなくなってしばらく後の話なので80年代前半~中盤位ですね。>饋電線落下事故。 ちなみに軌道桁撤去は落下の危険が大きい一般道路・鉄道の立体交差部(ただし山陽本線乗越橋はJR高架化工事手前位まで放置)から優先で年度予算組んでやったと記憶します。

2021-09-24 16:39:40
靖間 誠 @SEI_YASUMA

@tsuyu2011 @kotonoha_s あの撤去作業は毎回レッカー車を呼んでくる必要があったので恐ろしく高くついていて、確か文化センター前から山陽色素の工場の方へ抜ける一番高い所の桁など、大変な費用が掛かって大問題となっていた記憶があります。橋脚も恒久構造物としてなまじ丈夫に作ってあったので撤去が大変で。

2021-09-24 16:43:30