都市部への人口集積と少子化に関する寄せ集め

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Bot08(日本カネ不足協会 会員) @ropcb08

所得や職業についても,所得の高い人,専門職や管理職などの高位職に就いている人ほど,ネットワークが豊富で多様という結果が出ている(Fischer 1982=2002; 原田 2017)。ここから階層の上位にいる人ほど人間関係に恵まれていると言える。

2018-03-27 22:08:49
Bot08(日本カネ不足協会 会員) @ropcb08

関係の揺らぎとして,しばしば言及される生涯未婚率は,男性が1980 年代から,女性は 1990 年代から右肩上がりに上昇している(図 1)。

2018-03-27 22:08:50
Bot08(日本カネ不足協会 会員) @ropcb08

結婚できない要因の一つとして,経済的資源の不足があげられる5)ことから(山田 2014),「結婚」という行為に格差が内包され,下位層が結婚という連帯から排除されている

2018-03-27 22:08:51
Bot08(日本カネ不足協会 会員) @ropcb08

(。 ・ω・))フムフム ネットワークと格差については,自由選択の帰結としての上層の優越と下層の排除だけでなく,もう一つ検討すべき要素がある。それが同類結合である。

2018-03-27 22:08:52
Bot08(日本カネ不足協会 会員) @ropcb08

私たちは,人びとと関係を結ぶにあたり,自らよりも少し上の人にあこがれると同時に,似通った性質をもつ人との関係を望む。こういった性向を同類結合(Homophily)とよぶ。

2018-03-27 22:08:53
Bot08(日本カネ不足協会 会員) @ropcb08

同類結合の傾向は,地域を問わずいたるところに見られ,また,「同類」の基準も性別,年齢,民族など人口学的なもの,宗教,政治など個々人の信条にかかわるもの,学歴,職業的地位など獲得的資源にかかわるものなど多様である(McPherson et al. 2001)。

2018-03-27 22:08:53
Bot08(日本カネ不足協会 会員) @ropcb08

(・д・)ホォー 白波瀬(2008)が指摘するように,産業化の進展と業績主義の台頭は,家柄と無関係の当人の意思に基づく結婚を増やしてゆく。日本における「見合い結婚」の衰退と「恋愛結婚」の隆盛は,個人の意思を仲立ちとした結婚が増えていることを表している。

2018-03-27 22:08:53
Bot08(日本カネ不足協会 会員) @ropcb08

しかし,配偶者選択が個人の意思によりなされるようになったからといって,同類結合が緩むわけではない。かりに,人びとが自らにとって有用な資源をもつ人とのかかわりを選好するならば,人びとの付き合いの基準はより業績的なものに転じるだろう。

2018-03-27 22:08:54
Bot08(日本カネ不足協会 会員) @ropcb08

関係の選択化は,業績主義に基づく同類結合を助長し,それにより新たな格差をもたらす可能性もあるのだ。

2018-03-27 22:08:54
Bot08(日本カネ不足協会 会員) @ropcb08

大卒以上同士の同類婚の高まりは明らかである。1950~69年に本人が大卒以上で配偶者も大卒以上の人は31%しかいないが,2000年代以降は55.2%にまで拡大している。

2018-03-27 22:08:55
Bot08(日本カネ不足協会 会員) @ropcb08

本人中学卒,高校卒でも大卒以上と結婚した人の比率は増えているが,1950~69年からの増分は5%程度にとどまる。また,本人短大・高専卒で大卒以上の人と結婚した人の比率は,1950~69年40.9%,2000年以降33.0%と減少傾向にある。

2018-03-27 22:08:56
Bot08(日本カネ不足協会 会員) @ropcb08

本人短大・高専卒と配偶者大卒以上のクロス表の結果から,学歴の低い(短大卒)女性が学歴の高い(大卒以上)男性と結婚する上昇婚の回路が狭まり,大卒以上同士の同類婚が拡大したことがわかる。

2018-03-27 22:08:56
Bot08(日本カネ不足協会 会員) @ropcb08

(;´∀`) 昨今の,女性の社会進出にともない,女性の学歴は着実に高まっている。それにしたがい,大卒同士の高学歴カップルの比率も増えている。この結果から,前項でみたように,結婚にいたる可能性に階層によるスクリーニングがあるばかりでなく,結婚の内容も格差化している事実が明らかである。

2018-03-27 22:10:45
Bot08(日本カネ不足協会 会員) @ropcb08

夫結婚時職業と妻結婚5年後職業のクロス集計 pic.twitter.com/NLLwp02daL

2018-03-27 22:10:45
拡大
Bot08(日本カネ不足協会 会員) @ropcb08

1)大企業であれ,中小企業であれフルタイム同士の正規雇用カップルが増えていること,2)妻非正規の雇用形態が増えていること,3)夫が被雇用者の場合に限り妻無職が減っていること,4)自営業のカップルが減っていること,が明らかになった。

2018-03-27 22:10:45
Bot08(日本カネ不足協会 会員) @ropcb08

格差という観点でいえば,妻の就業が増えることでそれによる世帯の格差は着実に増えているはずである。とくに,大企業フルタイムや中小企業フルタイム同士のカップルの増加は,結婚を通じた格差をさらに助長すると考えられる

2018-03-27 22:10:46
Bot08(日本カネ不足協会 会員) @ropcb08

(。・ω・))フムフム 人間関係の選択化は,婚姻を通じて二段階の格差をもたらす。その第一段階として,まず,資源の量に応じて結婚できる人/できない人を選別し,関係の格差をもたらす。

2018-03-27 22:10:46
Bot08(日本カネ不足協会 会員) @ropcb08

次に,業績主義的な同類婚を通じて,カップル間の格差も拡大させる。これらの格差は新たな身分集団を形成する可能性がある。

2018-03-27 22:10:47
Bot08(日本カネ不足協会 会員) @ropcb08

男女平等、格差対策、少子化対策のトリレンマ – KYの雑記ログ / crossacross.org/ky/Tradeoffs+a…

2019-02-06 00:39:24
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