メアリー・ローチ著『兵士を救え! 珍軍事研究』深海さかな氏によるレビュー

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深海さかな @dzurablk_kai

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深海さかな @dzurablk_kai

今日またブックオフで面白い本を見つけてしまった メアリー・ローチ著『兵士を救え! 珍軍事研究』 表紙からして何やらもう既に面白すぎるが、内容はバードストライク対策やMRAPの開発研究等、至極真面目なもの(アメリカ人特有のユーモアと皮肉に溢れた文体は面白いことに変わりないがw pic.twitter.com/auiuBPSCe1

2019-02-10 20:26:04
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深海さかな @dzurablk_kai

@dzurablk_kai この本のプロローグで、バードストライク対策に使われる『チキン砲』についての紹介があるんだが、なんかもう既にニヤニヤが止まらないw pic.twitter.com/oKjv0TmHIT

2019-02-10 20:27:42
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深海さかな @dzurablk_kai

バードストライク研究用の『チキン砲』、重さ1.8キロの鶏肉を18メートルの砲身から時速650キロの初速で撃ちだすというネタ感溢れる代物なのに、『鶏肉は確保も容易な上にセグロカモメやシジュウカラガンの1.3倍の密度がある』という極めて理論的な理由で採用されてるのが、二重の意味で笑える・・・w

2019-02-11 09:51:02
深海さかな @dzurablk_kai

ちなアメリカ空軍におけるバードストライク被害 頻度は年間3000回、被害総額は年に5000万から8000万ドル そのうち身体の大きい猛禽類は1%ほどの頻度ながら、被害の40%を占めているらしい 一方ムクドリみたいに小さい鳥でも風防を突き抜けることがあり「羽根つき銃弾現象」なる名前までついたとか

2019-02-11 09:56:02
深海さかな @dzurablk_kai

『珍軍事研究』、昨日は酔いつぶれて寝てしまったのでまだ全然読み進められてないんだが、最初の章で取り上げられてる迷彩服の研究についての項でどうしても見逃せない内容があったので、そっちも

2019-02-11 09:58:36
深海さかな @dzurablk_kai

アメリカ陸軍ネイティック軍人研究所開発技術センターではフリーズドライのコーヒーにケブラー、ゴアテックスといった馴染み深い基礎技術の他、遺伝子組換蜘蛛の糸といった最先端技術も研究、果ては従軍牧師向けの折り畳み懺悔台にコンテナ形教会、長期保存可能な聖餐用ウエハースまで開発したという

2019-02-11 10:04:48
深海さかな @dzurablk_kai

昨日読んでた、米軍のフランス駐留中の出来事を描いた『兵士とセックス』で、「米軍のマーガリンが日に当たっても溶けないことにフランス人は驚いた」とする記述があったんだが 『珍軍事研究』のネイティックについての項に奇しくもそのマーガリンこと『戦時ラード』について書かれてて感動したw pic.twitter.com/Ed6rYQy6qE

2019-02-11 10:14:11
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深海さかな @dzurablk_kai

兵士と食べ物と言えば、もひとつ面白い話を『兵士とセックス』より ノルマンディーに上陸した米兵はフランス語を学んでる者でも現地の住民と意思疏通をはかるのが難しく(方言の影響もあったのかしら?)、カマンベールチーズ一万個から漂う香りを腐敗臭と思いガソリンで焼き払ってしまったとw pic.twitter.com/oFamqTU8ej

2019-02-11 10:18:41
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深海さかな @dzurablk_kai

閑話休題 ネイティックでの迷彩服に使われる難燃性素材の研究開発についてのページに、前身組織の燃料研究開発所での研究についても書かれてたんだが 核爆発の瞬時かつ高速の熱線は、軍服を発火させることができるのか?という疑問について、米軍は実際に実験をして確かめたらしい

2019-02-11 10:48:13
深海さかな @dzurablk_kai

舞台はネバダの核実験場、50年代のアップショット・ノットホール作戦でのこと チェスターホワイト種の豚111頭に、軍服と同じ素材で作られた特別性の「服」を着せ、核実験の爆心地から一定の距離ごとに身体を固定して実験したらしい この後に起きた事柄については本文から引用したい

2019-02-11 10:51:25
深海さかな @dzurablk_kai

『ウールが重ねられた、寒冷地用の耐火性軍服は、より薄い温暖地用の耐火性軍服よりは優れていた。温暖地用軍服の開発者たちはもちろん、「温暖地」を想定して開発したのであって、極度の熱を発する核爆発など頭になかったのは明らかだ。』

2019-02-11 10:53:07
深海さかな @dzurablk_kai

『研究者たちは感嘆とともに「563メートルのステーションで死体となって回収された、布地に保護された動物の熱傷を示す、定性的証拠の徹底的な欠如」と書いている。最終的な結論に水をさしたくないが、報告書にあっさりと「木っ端微塵に吹きとんだ」と記されている以上、』

2019-02-11 10:54:48
深海さかな @dzurablk_kai

『核爆発に近い場所にあった素材の熱傷なんて誰が心配するのだろうシナリオのばかばかしさにもかかわらず、この実験は被曝時間が重要であることを示す、記憶されるべき証拠となった。(簡易爆発物といった、まだ生存が可能な爆弾を含む)爆発物から高速で発せられる熱には、』

2019-02-11 10:57:37
深海さかな @dzurablk_kai

『数秒の間だけ耐えることができる難燃性能が多くの違いを生み出すことがわかったからだ』

2019-02-11 10:58:44
深海さかな @dzurablk_kai

>核実験で、豚は粉々になった 当たり前だwwwww  ・・・と笑い出したくもなるが、どんなに馬鹿げた設定でも実際に実験をして数字を得るというこの姿勢は大いに学べる部分も多いと思う 核実験で動物を配置するときは少なくとも、600ヤードより離れたところに配置すべき、という教訓も含めてw

2019-02-11 11:05:14