今日と明日の地球のために知っておきたいエピソード」「南米取材歴50年の日本人ジャーナリスト、米国がベネズエラを潰したい4つの理由を語る」井高氏への反論
- taiyonoibiki
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㉕チャベス-マドゥロー政権20年余りの成果は、15歳以上の国民の識字率は97.1パーセントにまで高まったことをはじめとして、400万戸に上る公共住宅の建築により(ベネズエラの人口は約7000万人)、それまで劣悪な状況にあった住環境は先進国のレベルにまで達したことなどです。
2019-02-20 22:57:55㉖また、国民皆保険制度により、誰でも安心して医療が受けられるようになりました。特に、国民皆保険制度についていえば、いまだに3000万人が無保険で、自己破産の原因のトップが医療によるもの、しかもそのほとんどが鋭利保険会社の保険加入者であるというアメリカ合衆国の悲惨な状況と対照的ですね。
2019-02-20 22:58:26㉗さて、1998年ウゴ・チャベス氏の大統領就任以来、アメリカ合衆国政府とその協力者たちは、今までもあらゆる方法を用いて、政権の転覆と革命的ボリビア人の運動-200の挫折を画策してきました。具体的に例を挙げて説明すると、次のようなものがあります。
2019-02-20 22:58:59㉘●経済制裁a: ベネズエラに向けて、医療品など、国民の生活に欠かせないものを中心に数百〜数千項目に及ぶ輸出取引禁止。
2019-02-20 22:59:39㉙●経済制裁b: ドル凍結による貿易及び国家資産の凍結。つまり、国際通貨はドルであり、貿易取引は全てドル建てで行われているので、アメリカはドルを凍結することで、ベネズエラの経済を外から凍結・停止することができる。
2019-02-20 23:00:09㉚こうした経済制裁を使って国民経済を破綻させ、国民の生活を破壊することで国民の政府に対する不満を増大させ、メディアを通じて「社会主義政策の失敗」と宣伝する。このようにして政府転覆を狙っている。
2019-02-20 23:01:37㉜●反大統領派への経済的・軍事的支援: アメリカから膨大な資金が反政府運動(実際にはテロ集団)に向けて送られ続けている。
2019-02-20 23:03:15㉝この潤沢な資金により、反政府側はテロ組織を組織し、道路の閉鎖や食料庫の焼き討ち、インフラの破壊を行い、また、投票に行かないように住民を脅迫したり、さらに組合指導者などの誘拐・拷問・殺害などを行ってきました。
2019-02-20 23:03:48㉞アメリカに支援された反政府テロは強力で、実際に2002年には、ウゴ・チャベス大統領以下数名の閣僚が誘拐・監禁されるという事件が発生しています。(47時間後、脱出。クーデターは失敗)また、昨年8月にドローンによるマドゥロー大統領暗殺未遂事件が起きたことは今も記憶に新しいです。
2019-02-20 23:04:19㉟また、欧米メディアにより、ベネズエラの言論は政府によって完全に支配されているかのように嘘の報道が行われていますが、事実は全く逆で、例えばベネズエラには7つの主要な新聞があり、いずれも街角で購入できるものですが、
2019-02-20 23:04:59㊱7紙の内訳をみると、4紙はあからさまな反政府紙、2紙が中立、政府寄りの新聞は2紙であるにすぎません。むしろ反政府紙の方が多いのです。その上、反政府紙4紙はいずれも豪華なグラビア写真が満載で、そのことからもアメリカから潤沢な資金が流れ込んでいることがあからさまにわかるのです。
2019-02-20 23:05:25㊲この状況はテレビについても同じで、主要放送局は八割がアメリカの巨大資本によって運営され、日夜、反政府プロパガンダを行っています。
2019-02-20 23:05:52㊳こうしたあからさまで執拗で徹底的なアメリカの干渉にも関わらず、過去6回の選挙で勝利している理由は、政権が広範なベネズエラ国民の支持を政権が勝ち得ているからなのです。
2019-02-20 23:06:22㊴ベネズエラ国内で目にするのは、数十人から数百人規模の自主的な集会がいろいろな時にいろいろな場所で開かれ、そこで様々な議論が展開されている様子であり、そこに過去数十年に渡る革命的ボリビア人の運動の本当の成果が感じら取ることができるのです。
2019-02-20 23:06:54㊵そこからも、チャベス-マドゥロー政権の実体は、単にチャベス個人、マドゥーロ個人でもその閣僚集団でもなく、こうした広範な国民参加型運動の代表であり、それに支えられた政権であることがわかるのです。
2019-02-20 23:07:21㊶ベネズエラで飢餓が蔓延し、人々は動物園を襲撃して、殺した動物を食べているとか、ゴミ箱を漁っているとか、信じられないような嘘が欧米のメディアで事実として報道されていますが、それらは全くの嘘で、ベネズエラのスーパーの棚には実際に食糧も物も溢れているし、高級レストランも満員です。
2019-02-20 23:07:47㊷ベネズエラでそういうことが可能な理由は、民衆が団結して、実際に民衆を代表する政府を支え、お互いを支え合っているからなのです。
2019-02-20 23:08:18㊹「チャベス前政権時代から標榜されてきた『21世紀型社会主義』路線の有効性についても議論すべきです。たとえば無料の医療・教育制度など貧困救済政策は、幾つかの先進資本主義諸国も達成しています。
2019-02-20 23:09:34㊺ならば新自由主義隆盛期の現代において、21世紀型社会主義の存在意義は何かという問い掛けが出てきます」....????😳。
2019-02-20 23:10:51㊻資本主義諸国で無料の医療・教育制度などが達成されたのは、戦後のケインズ主義による蜜月時代のことであり、
2019-02-20 23:11:54㊼新・自由主義が席巻した過去30年間では、特にソビエト崩壊とアメリカの一極化が決定的になってからは、資本主義諸国の先進国においてさえ、福祉国家政策は骨抜き、なし崩しとなり、すでに過去の夢物語となっています。
2019-02-20 23:12:21㊽現実の世界では、貧富の格差がすでにグロテスクの段階を超え、わずか26名の個人が世界の人口の半分の富を同じものを所有するという状況になっており、この格差は政治的不平等をともなって更に拡大する傾向を見せているのではないでしょうか。
2019-02-20 23:12:59㊾社会・経済システムとしての破綻が、ギリシアの破綻、イギリスのブリックス、各地での極右の台頭、またアメリカではトランプ政権を生み出し、フランスに始まったイエロー・ベスト・ムーブメントは終息に向かうどころか世界中に拡大しつつあります。
2019-02-20 23:13:33