【R-18】共依存な結月姉弟の話 【未完】

メ🔞 @wo_rkvj

ゆかり「…」ｼﾞｯ… 弟「…」 ゆかり「…私より、大事な人なの？」 弟「そういう訳じゃないけどさ…」 ゆかり「もういい、わかった…」ｽｯ 弟「え？」 ｽﾀｽﾀ… ｶﾞﾁｬ… 弟「…なんだったんだろ」 〜〜〜

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ｰ数日後ｰ 先生「〜という事があったので皆、気をつけてくれ」 先生「東北は今、入院中で今朝意識を取り戻したそうだ」 先生「しかし鈍器で何度も頭を殴られるなんて〜」 弟(まさかと思うけど、いや…でも) 弟「…」ﾌﾞｰﾌﾞｰ

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弟(やば、スマホをポッケに入れっぱなしだった)ｺﾞｿｺﾞｿ 弟(でもこんな時間に誰から…)ﾁﾗｯ 弟「…っ」ﾋﾞｸｯ 先生「…おい、授業中にスマホ見てるんじゃないぞ」 弟「はい、すいません…気をつけます」

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弟「…」ﾁﾗｯ ゆかり『折角だからおとくんにも見て欲しくて撮ってみたの』 ゆかり『彼女の顔、綺麗になったでしょ？』 〜〜〜

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マキ「じゃあこの前のって…」 弟「…」ｺｸﾘ マキ「そんなの…！」 弟「僕が彼女と関わったからこうなった…」 弟「僕のせいだよ、あの時に姉さんの言う通りにしとけばよかったんだ」 マキ「は？」 弟「…なに？」

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マキ「本気でそう思ってんの？」 マキ「だって変なのはゆかりんじゃん！」 弟「姉さんは今、心に余裕がなくて不安定なんだよ」 弟「確かに今までの姉さんからしたらこんな事するなんて考えられないけども」 弟「頼れる人や心を預けられる人が僕以外にいないんだ」 弟「だから…」

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マキ「…」 弟「…」 マキ「あのさ」 マキ「そうやって自分を無理やり納得させようとしてるよね？」 マキ「自分を犠牲にしてさ」 弟「…そんな事ない」 マキ「あるよ」

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マキ「だって今のなおくん、凄く辛そうに感じるもん…」 弟「…」ﾋﾟｸｯ… マキ「私に出来ることって言っても罪滅ぼしみたいな事しかできないかもしれないけどさ」 マキ「それでも君が心配で…」ｽｯ ﾊﾞｼｯ 弟「…」 マキ「…えっ？」

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弟「そっか、そうだったんだ…」 弟「姉さんじゃなくて“僕”が心配だったんだね」ｷﾞﾛｯ マキ「…あっ」 弟「姉さんのことを気にかけてたんじゃなくてただ単に僕の事しか見てなかったんだ…」 マキ(やだ…) マキ(そんな目で見ないでよ…！) 弟「ごめん、もう近寄ら…っ」ｶﾞｼｯ

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マキ「ごめんなさい！嫌いにならないで！！」 マキ「確かにゆかりんも心配だけどもっと心配なのはなおくんなの！！」 弟「…」 マキ「ほんとに私は体裁ばっかり保って重要な事からいつも目を背けてばかりで逃げてばっかりで…！」 弟「あの、マキさん？」 マキ「えっ？」 弟「…皆が見てるよ」

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ｻﾞﾜｻﾞﾜ… マキ「あー…あははっ…」 マキ「…面倒な事、になっちゃったね」 弟「場所変えよっか」 マキ「そうだね、うん」 〜〜〜

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ｰ放課後・喫茶店ｰ マキ「…あーほんとに私らしくなかったね、あははっ…」 マキ「うん、ほんとに私って弱くて情けないなぁって思うよ…」 弟「それがマキさんのいい所だと思うけど」 マキ「…なんで？」

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弟「だってマキさんが色んな人から頼られたり、すぐ仲良くなれるのは相手の弱さを理解して共感できるからなんじゃないかな？」 弟「相手からしたら自分の話や悩みを親身に聞いてくれていつも明るく、楽しく笑わせてくれてるように見えてると思うよ」

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弟「そしていつの間にか常に人が周りにいる状態になってしまってそれが当たり前になっちゃってるけど」 マキ「その後に相手に期待を裏切られないように頑張りすぎちゃってるね…」 弟「僕は違うクラスだからそこら辺はあんまり見てないから知らないけどね」

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弟「ただ1度、マキさんと仲良くなってしまった人が離れていく事はマキさん自身が凄く嫌な事と感じてるんじゃないかな？」 マキ「…そう、だね」 マキ「その人、その人に嫌われないように色んな自分に成り切ってる」 マキ「ただそうやっていくとさ」

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マキ「本来の自分ってどんな感じだったかなーってなっちゃってね」 マキ「人に囲まれてる環境はとても居心地良くて」 マキ「自然と皆が望んでいる私を演じるしかできなくなっちゃってね」 弟「…そっか」 マキ「うん、そうなんだ」

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マキ「そんな時にね、ゆかりんが気に食わないって人が私のグループの中にいてね」 弟「うん…」 マキ「多分、たまたま目に入ってしまったんだろうけど」 マキ「獲物にしやすかったんだと思うな」

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マキ「ゆかりんは受け身で友達も私以外にいなかったし、眼鏡かけて地味だけどよく見ると凄く綺麗で可愛いし、成績もいつも上位キープの1人」 マキ「…何となく癪に触ったんだろうね」 弟「そんな理由で？」 マキ「イジメなんて何となく、が大抵の始まりだと思うよ」

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マキ「でも、もしもあの時に私が一言何か言ってたら、ね」 マキ「今みたいな事にはなってなかったのかなーって思うとさ」 弟「…そうだね」 マキ「ごめんね、こんな話に付き合わせちゃってさ」ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ 弟「ううん、僕もマキさんの事誤解してたかも」ｱﾊﾊｯ

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弟「あ、てかごめんそろそろ帰らなきゃ！」ｶﾞﾀｯ マキ「え、もうそんな時間だった？」 マキ「じゃあここのお代は私が払っとくね」 弟「いやいや、悪いよそんな」 マキ「いいのいいの、私がしたくてしてる事だしさ」

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ｽﾀｽﾀ… ｱﾘｶﾞﾄｳｺﾞｻﾞｲﾏｼﾀｰ 「…」ｼﾞｯ… 「…ふーん」ｸｽｸｽ 〜〜〜

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弟「ただいまー」ｶﾞﾁｬ 弟(随分、遅くなっちゃった)ｺﾞｿｺﾞｿ 弟(今日から父さんは主張、母さんも今日は夜外食って言ってたし、夜遅いだろうから僕が夕飯作らないと) 弟(そいえば姉さんどこにもいないけど部屋にいるのかな？)ｷｮﾛｷｮﾛ… ｽﾀｽﾀ… ｺﾝｺﾝ

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弟「姉さん、今日のご飯何が食べたいー？」 …ｼｰﾝ 弟「姉さーん？」ｺﾝｺﾝｺﾝ 弟「…」…ｼｰﾝ 弟「…？」 弟「入るねー？」ｶﾞﾁｬ ゆかり「…」ｸﾞｽ…ﾋｯｸｯ…

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弟「どうしたの、姉さん！？」 ゆかり「おと、く…？」 ゆかり「おとくん…なの？」 ゆかり「ごめんね、おとく…ごめんね…」ｴｯｸﾞ… 弟「ほら、これで涙拭いて？」ｽｯ 弟「それよりも何があったの…？」 ゆかり「おとく、んは…私の味方、よね？」ｸﾞｽｯ

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弟「うん、姉さんの味方だよ」 ゆかり「ほんとに…？嘘、ついてない？」 弟「姉さんには嘘なんかつかないってば」 ゆかり「ふーん…そっか、ふーん…」 弟「…？」 ゆかり「これ、おとくんに見て欲しいんだけど…」ｽｯ… 弟(スマホ…？)