【セオリー・オブ・レラティヴィティー・バイ・ニンジャ】(2019ニンジャスレイヤー222記念小説)

2019ニンジャスレイヤー222を記念して作られたファンジン小説です
1
じょう @jou110

「ああ、結構。こちらからも見えた。これから向かうとしよう」スワッシュバックラーはIRC会話を行いながら、色付きの風となって窓から去ってった。ザッザッと廊下に規則正しい足音が響き、クローンめいた統一感のハイデッカーが入ってきた。「大丈夫ですか?」「警護を引き継ぎます」 23

2019-02-22 23:09:37
じょう @jou110

ハイデッカーに促され自室を出るコウ。彼は薄ら笑いを浮かべていた。「へへ……」この先、いくら勉強し成績を上げたとて、この世界にはあのような闇の住人がおり、カラテがすべてをなぎ倒していく、勉学ではカラテに太刀打ちできないのだ。彼はゼンめいた境地に達したか、あるいは恐怖で狂った。 24

2019-02-22 23:12:57
じょう @jou110

「センタ試験がなんだ……そんなものに意味なんかない」彼は朧気ながらに新たな使命感に溺れていた。「あんなものはただの見世物だ……意味なんかない……意味なんかないんだ……」彼の脳裏には、見世物になった滑稽な学生が試験を受けている様子が浮かんでいた。 25

2019-02-22 23:15:52
じょう @jou110

「俺が変えてやる……ヒヒ、俺は支配する側に回るんだ」コウはハイデッカーに連れられ護送車に乗せられる。ドアが閉まる瞬間、夜空に浮かぶ黄金立方体が目に入った。遠くでは今日五度目の大きな雷鳴が響き、そして静謐な夜が訪れた。かつてネオサイタマを包んでいた熱狂は今、失われつつあった。 26

2019-02-22 23:19:13
じょう @jou110

鷲の翼が開くまで後——

2019-02-22 23:20:46
じょう @jou110

【セオリー・オブ・レラティヴィティー・バイ・ニンジャ】終わり

2019-02-22 23:21:19
じょう @jou110

◆このプログラムはニンジャスレイヤー222記念プログラムであり本編その他一切とは関係ありません◆

2019-02-22 23:22:20