こういうことは、これからも出てくるだろう。そして双方の証言が微妙に食い違って「真相は?」となり、そのうち、すべての講座の会場や大学の教室にカメラが据え付けられることになるかもしれない。「証拠」を残すために。
2019-02-27 20:29:37原告へのバッシングが凄いね。でも少なくとも美術関係者なら「お気持ち当たり屋」と怒っているだけでなく、この社会において権威化、制度化され様々な方面で利用されているアートというジャンルのあり方自体が、こうしたクレーマーを生む要因を作っているかもしれない、くらいのことは考えるべきでは。
2019-02-28 08:08:12柴田英里さんも「(原告は)美術などに興味を持たずポリコレディズニーでも見てろ」と言っているが、美術が近代以降、制度と市場を通じて全ての人に開かれたジャンルとして啓蒙されてきた(美術に興味を持って下さいと)、その延長線上に今回の問題は起こっているとの認識は必要じゃないかと思う。
2019-02-28 08:18:08美術へのこういうクレームは今に始まったことではないので、単純にポリコレの影響だけとは言えない。クレーマーに対してどのように対応するかで、美術の真価が問われる。今回の大学の「臭いものに蓋」的対処や、「美術がわかってない奴は引っ込んでろ」的言説は、美術側がするべきこととは思わない。
2019-02-28 08:27:39「美術がわかってない」人に入ってこられて「見当違い」の文句言われるのが厭だったら、「啓蒙」の質をもっと高めていくか、わかってる人だけが入れる閉域に閉じこもるかの二つしかない。すべてのジャンルがそういう状況になっている。
2019-02-28 08:34:01これだけ「アート」が様々なところで利用され、宣伝され、美術展がかつてないほどの観客を呼んでいる中で、「反作用」としてこういうケースも出てくるだろう。もし「全部ポリコレのせいであって美術の側には何の非もない」と美術関係者が言うのだとしたら、ポジショントークに過ぎないと思う。
2019-02-28 08:44:04作家に責を負わせるのは酷だと思う。作家は基本的には、それぞれの作家としてのあり方をまっとうするだけなので。それをパッケージングする側、一般の人々に提供する側の問題。広くは、美術をめぐる言説の問題だと思う。
2019-02-28 08:50:00というか、美術が本当に既成概念の破壊と更新を目的としているのだったら、原告の人は非常にわかりやすい反応してくれたわけで、美術の側としてはむしろ「しめしめ」と思ってもよさそうなものだよ。「美術は既成概念の破壊だからこういうのもありね、フムフム」なんて反応こそ、唾棄すべきじゃないか?
2019-02-28 09:03:34RT 男子にとっては「欲情は禁じられている」ことの不自然があったのかもしれない。それが女子にとっては違ったかも‥‥という話を大昔に書いたので、貼っとくね。 >モデル台に立っている裸の女と自分は、同性である。にも関わらず、立場が全然違う。しかし一つ間違ったら、 ohnosakiko.hatenablog.com/entry/20050726…
2019-02-28 10:17:51それから何年も経ったデザイン専門学校では、こんな現象が生じていた。 ohnosakiko.hatenablog.com/entry/20080711…
2019-02-28 10:20:29自分のブログのアクセス解析見たら、googleからのアクセス先がこの記事に集中していた。6年前のだが、作家が同じとうこともあり、今起きていることと似ている。 ohnosakiko.hatenablog.com/entry/20130129…
2019-02-28 11:17:19(因に京都造形大では美術教育関係の講義をもっていて、例えば村上隆の「マイ・ロンサム・カウボーイ」(金髪碧眼の少年フィギュアが仁王立ちでオナニーしていて精液が弧を描いている)を高校生向けに紹介、解説するテキストを書くとしたら?という演習などを、現代アートの歴史込みでやってます。
2019-02-28 12:17:06RT。私が見たこの記事からはどの部分を「環境型セクハラ」として訴えているのか明確にはわからないけれど、事後対応は別として講座運営について問題になるのは、trigger warningの必要性と、アーティスト・トークの枠づけの仕方(対談形式だった?)であるように思える。→ bengo4.com/internet/n_930…
2019-02-28 21:29:28→「モデルをズリネタに」というネタで笑いを取る発言が実際に授業中にあったとすると、教師側の発言としては通常なら当然アウト。「そういう作家のそういう発言」を敢えて講義に取り入れるのであれば、取り入れる教員側がそれを正当化しうる文脈と枠づけを提示できなくてはならないだろうと思う。→
2019-02-28 21:38:55→ trigger warningsについては基本的にはRTした加治屋さんに「議論が必要」という点で同意。たとえば「ヌードをテーマにした授業」という設定自体でどこまで事前警告になるかは自明ではないと思う(個人的にはその設定だと暴力表現には警告があった方が良いが性器露出は事前警告不要と感じる)。→
2019-02-28 21:48:05→それとは別に、画像提示それ自体を環境型ハラスメントとする議論には異を唱えておきたい(訴訟での立論はともかくSNS上で見かけるので)。少なくとも、「モデルをズリネタに」が授業中に下ネタとして語られることと、勃起した男性が写った鷹野隆大の作品が投影されることとは、同列ではない。→
2019-02-28 21:58:46→ フェミニスト・アートやクィア・アートには、不快感や拒否感、苦痛や怒りを喚起する作品も多いし、身体や性の赤裸々な描写がそれと組み合わせることも珍しくない。画像提示それ自体を「環境型セクハラ」とする議論は、そのような表現をまとめてターゲットにしかねない。問われるべきは提示の仕方。
2019-02-28 22:04:34「身体や性の赤裸々な描写がそれと組み合わせる」→「身体や性の赤裸々な描写がそれと組み合わされる」 てにをは滅茶苦茶(涙)
2019-02-28 22:08:09(とはいえ、加治屋さんの紹介記事にあったカラヴァッジオじゃないけれども、例えばルクレティウス陵辱とかって散々描かれてきたわけだけど今はあれも警告出すのかしら。普通にNHKの日曜美術館とかで出てきそうな雰囲気あるけどw アート系の先生方授業でどうなさっているんだろうか。)
2019-02-28 22:22:29「ズリネタ」発言ですが。現在53歳の美術家が19歳〜23歳くらい、今から30年以上前の修行時代を回顧し説明する中で出てきた言葉です。当時の社会風潮や美術教育の雰囲気を再現しつつ、初期作が生まれた経緯を語りました。僕の芸大油1〜2年は、課題としての女性ヌードばかり与え続ける実験的な年でした。
2019-03-03 09:40:58続き)現代美術隆盛の中、美術教育の曲がり角で、教授たちの窮余の一策と感じてました。僕はなんとか近代美術の枠組みから脱出する道を探っていました。マンガや日本古美術(日本画)なども、そのために僕が引き寄せたものです。その仲間に、世に既存のポルノ表現もありました。
2019-03-03 09:47:39あと情報を2つ。「AV」とありますが、美術手帖の篠山紀信特集の時、2人で同じモデルを撮って写真作品を作る機会がありました。その時の紀信さんお気に入りのモデルが、AV女優でもあった明日花キララさんでした。そのことでしょう。(続く
2019-03-03 11:04:15