焼け跡のエレン先生——中学英語はこうやって始まった(中2)

中学英語教科書の戦後第一号『Let's Learn English』を分析していこう
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まとめ 焼け跡のエレン先生——中学英語はこうやって始まった 中学英語教科書の戦後第一号『Let's Learn English』を分析していこう 10383 pv 16 2

これの続きです

uroak_miku @Uroak_Miku

こういうのは、何度も力説するように、嫌でもなんちゃって多民族国家になっていかざるをえない日本を反映したものではなく、敗戦日本が仰いだミンシュシュギの理想がエーゴ科のなかで(のみ)生息を続け奇形進化を続けた末の妖怪生物であります。 pic.twitter.com/gnR1fbHalT

2019-03-08 04:31:28
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uroak_miku @Uroak_Miku

うちの姫様を一日入学させてみるというのはどうかな。

2019-03-08 04:33:56
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敗戦の衝撃を乗り越えるためにニホンジンたちが過熱した。 そして子どもたちにもろもろをなすりつけた。 pic.twitter.com/NbsaYs11ZC

2019-03-08 04:40:39
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当時の混乱がどのくらい根深いものだったのか、この教科書を分析していくと本当によくわかります。 pic.twitter.com/afnXpcJiwk

2019-03-08 04:43:09
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1)『Let's Learn English』の中二編を開けてみて驚いた。 中一編はトム・ブラウンくんの(一人称語りによる)青春ストーリーの体裁だったのが pic.twitter.com/QCqLKDhlhi

2019-03-08 04:50:55
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2)中二編は、延々と読み物(リーダー)が続いていくのです。 pic.twitter.com/UTTuHB7PDQ

2019-03-08 04:55:12
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3)会話(というか台本もどき)の章もあることはあるのだけど、こういうのは巻末に押し込まれていて、授業では実際には習っていなかったのではないかな、時間切れで。 pic.twitter.com/9DAdUdy4FC

2019-03-08 04:58:28
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4)このなかに「トム」の名がありますが中一編のトム・ブラウンくんとは違う、記号としての名前のようです。

2019-03-08 04:59:24
uroak_miku @Uroak_Miku

5)中学の三年間を通して同一キャラクターが出演するようになるのは、この『Let's Learn English』より二年後に教壇デビューする『Jack & Betty』(昭和24年)からですね。(画像はもっと後の改訂版のですが) pic.twitter.com/KE1jXm1ZMl

2019-03-08 05:01:49
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6)後世になってここから(いっときのブームに終わったとはいえ)スーパースターが現れるのだから、歴史って面白い。 pic.twitter.com/RugWL3tNbd

2019-03-08 05:07:52
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7)…と話のまくらはここまで。分析を始めましょう。

2019-03-08 05:42:38
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8)英文への赤入れは基本的に省略していくつもりです。(理由は後で説明) pic.twitter.com/u9yrNRimRj

2019-03-08 05:45:11
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9)このイラストでぴんとくる方も多いのではないでしょうか。 pic.twitter.com/6RCxdYnMxc

2019-03-08 05:46:22
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10)水瓶に入った水を飲むために賢いカラスがとった行動は…あのお話ですよ。 右ページ下に穴埋め問題があるのが新鮮。中一編では見かけなかったから。 pic.twitter.com/yKdlkhDINn

2019-03-08 05:51:55
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11)次のお話がこれ。ある有名な英国小説です。 pic.twitter.com/5LyOx9LTGs

2019-03-08 05:53:30
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12)中二冒頭でもうこのレベルの英文を読まされる…戦前の(つまり旧制の)中学英語教科書もやはりこのくらいの難度でした。 今だったらどの学校でも使ってもらえない。授業が成り立たないといわれるのがオチ。 pic.twitter.com/f83xaG4Wew

2019-03-08 05:57:25
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uroak_miku @Uroak_Miku

13)思うにこういう(今の中学生の目で眺めると)ハイレベルな読み物がばんばん教科書で繰り出されてくるのは、訳読主義に支えられてのものです。想像ですが。

2019-03-08 05:59:08
uroak_miku @Uroak_Miku

14)「和訳できる=英語がわかる」主義とでもいうのかな。今の私たちはむしろ文型を学校で教わるわけですよ。空手でいう形(かた)。やさしい形からだんだんと難しい形に進んでいく、そういう工夫が後世の(つまり私たちが使ってきた)教科書ではなされている。

2019-03-08 06:01:41
uroak_miku @Uroak_Miku

15)しかし旧制中学の英語教科書は、割と乱取り(検索セヨ)っぽい。お前ら辞書を使ってとにかく和訳してみろ、使われている形については、授業で教師が黒板に図解で教えてくれるから、みたいな。

2019-03-08 06:11:15
uroak_miku @Uroak_Miku

16)訳読主体の授業(や教材)は批判されることが昔から多いのだけど、形(かた)をていねいに順に習っていく今のやり方に比べて、教科書に載せる英文にあれこれ縛りが少なくなるぶん、おかしな英文を(泣く泣く)掲載する愚に陥らずに済むのは強いセールスポイントではある。

2019-03-08 06:21:18
uroak_miku @Uroak_Miku

17)ところで穴埋め問題がやはりこの章でも出てきます。よく見ると、本文中に現れるのと同一の文ですどれも。だから本文を探せば穴埋めは機械的にできてしまうわけですが…今でいうチェックシートを使っての学習法の元祖っぽい。 pic.twitter.com/HoxrCbA07k

2019-03-08 06:28:27
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uroak_miku @Uroak_Miku

18)チェックシートというのは、ほら、これですよこれ。 pic.twitter.com/vqEUOIPCqW

2019-03-08 06:29:11
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