尾上先生の勉強風景 (18) ボイヤー『神はなぜいるのか』

尾上先生がダーウィンのフォース(略)
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尾上正人 @9w9w9w92

「どんな情報も知りうる存在の概念は、労力が少なくてすむだけでなく、ほかの超自然的概念よりも豊かな推論…このような行為者は、なにかを説明するためにほんとうに必要というわけではないが、表象するのもずっと容易だし、たくさんの推論も引き出せるため、文化的伝達においては大きな利点」215・7頁

2019-03-07 02:34:00
尾上正人 @9w9w9w92

ごく幼い子でも道徳的理解ができているという、エリオット・チュリエルの種々の実験結果。232-3頁

2019-03-07 05:39:00
尾上正人 @9w9w9w92

「正直な協力への主体的関与を示すよい方法は、実際にそうせざるをえない状況に自分が身をおくことである。自分の両手を縛ることで、正直であることを示すのだ」241頁

2019-03-07 06:02:17
尾上正人 @9w9w9w92

「神や霊や先祖は一般に、法やルールを与える者としてよりは、道徳的選択や道徳的判断における関係者とみなされている」246頁

2019-03-07 06:24:27
尾上正人 @9w9w9w92

「なぜ超自然的行為者がごく自然に道徳的判断と結びつくのか……もし私たちが、すべての戦略的情報をもつ行為者の概念をもっているなら、私たちの道徳的直観が、状況についてその行為者のもつ見方と同じだと考えるのは、ごく自然である」248頁

2019-03-07 06:28:35
尾上正人 @9w9w9w92

「私たちの道徳的直観のほとんどは明快だが、私たちにはそれらの起源がわからない。というのは、その起源が意識的にはアクセスできない心的処理のなかにあるからである。これらの直観をほかのだれかの観点として見ることは、なぜ私たちがこれらの直観をもっているのかを理解する簡単な方法である」249

2019-03-07 06:32:28
尾上正人 @9w9w9w92

「戦略的情報をもった超自然的行為者の概念をいったんもってしまうと、すでにある道徳的推論に宗教的概念などを容易にはめ込むことができるため、宗教概念、規範や手本は、より顕著で適切なものになる。ある意味では、宗教的概念は道徳的直観に寄生している」249-50頁

2019-03-07 06:36:25
尾上正人 @9w9w9w92

「なぜ宗教的概念がとりわけうまくいくのかと言えば、それは、人々がそれらを、とにかく自分たちの能力を用いて表象しているからである」263頁

2019-03-07 09:28:05
尾上正人 @9w9w9w92

「死体の忌避がほぼ普遍的に見られることにあまりに多くのシンボリズムや呪術的思考を見てしまうのが誤りである理由…接触感染のための心的システムが作動するのは、死者がなんらかの形而上学的な理由で穢れているからではなく、より直接的に現実に病原体の危険な源だからである」280頁

2019-03-07 10:06:31
尾上正人 @9w9w9w92

「発達心理学者のクラーク・バレット…捕食の物語についての子どもの直観は、それまで考えられてきたよりもずっと洗練された理解をもっている」282-3頁

2019-03-07 10:12:14
尾上正人 @9w9w9w92

「相貌失認…患者は、相手の顔を見ただけでは、だれかわからない。…特別な障害は顔だけに見られ、ふつうは人間の顔だけに限られる。相貌失認を発症後に牧羊業者となったある患者は、個々のヒツジの『顔』を見分けることができるようになった」287頁 へぇ~

2019-03-07 10:20:52
尾上正人 @9w9w9w92

「最近死んだ者が疑う余地なくそこにいると同時に遠くにいるという混乱した考えをもつには、宗教的概念は必要ない。この混乱した印象は、私たちの心のなかに、死者についての矛盾する2つのシステム[有生性と人物認識]があることに由来する。このどちらも実際には宗教的概念には依存していない」295

2019-03-07 10:49:34
尾上正人 @9w9w9w92

「進化は特定の行動を生み出すのではない。それは、人間に特定のしかたで行動させる心的構造を作り上げるのだ」306頁

2019-03-07 11:11:22
尾上正人 @9w9w9w92

「私たちの直観的社会学[R. ハーシュフェルドの言う「素朴社会学」]が社会的相互作用の…安定した(あるいは複雑な)側面を説明できないという事実が、社会的『呪術』を生じさせる」330頁

2019-03-07 11:53:19
尾上正人 @9w9w9w92

「宗教をもつということは、必ずしも、特定の教義を備えた『ひとつの』宗教をもつということを意味しない」346頁

2019-03-07 12:50:14
尾上正人 @9w9w9w92

「土地の祖霊ではなく抽象的な神の強調は、そして先祖との契約に代わる個人的救済という考えは、[J. グディが説くような]読み書きそのものの直接の結果ではなく、むしろ、宗教的サービスを提供する組織化された集団がそれを宗教へ適用した結果である」363頁

2019-03-07 14:32:15
尾上正人 @9w9w9w92

「本質にもとづく理解は、実際には(社会的カテゴリーについてではなく)連帯についての直観を記述するために私たちが自然に用いる概念なのだ。…こうした連帯の直観にもとづいて人々が築く社会的関係は、その集団が本質的なものとして定義されるという事実によって、はるかに容易になる」373頁

2019-03-07 15:00:44
尾上正人 @9w9w9w92

「社会的カテゴリーには本質にもとづくと見られるもの——本質概念は社会的カテゴリーについて考える時に頭に浮かぶ概念である——もあるが、実際の行動はより複雑な手がかり——連帯の直観…——によって導かれているのだ」374-5頁

2019-03-07 15:22:39
尾上正人 @9w9w9w92

「私たちは、連帯に加わることで危険が大きくなるほど、離脱の代価をより高いものにしようとする。原理主義者の暴力もまた、掛け金を上げる企てに見える。すなわち、離脱が実際にとても高くつくということ…を示すことにより、潜在的な離脱者を抑止するのである」381-2頁 ゲーム理論で説明可能かな?

2019-03-07 15:56:12
尾上正人 @9w9w9w92

「要約すれば、原理主義とは、過度の宗教でもなければ、偽装された政治でもない。それは、離脱の代価が安く、それゆえ離脱が起こりやすく、特定の種類のヒエラルキーが脅かされているように感じられた時に、連帯にもとづいてそれを維持しようとする企てなのだ」383頁 離脱は世俗化と言い換えられる?

2019-03-07 16:03:46
尾上正人 @9w9w9w92

「固有の領域ごとに異なる推論システムがある…宗教的概念は、これらのうち特定の種類のシステムを活性化し、それによって心のなかにこの種の概念が形成されやすくなり、それらの概念が直観的に適切に見えるようになる。その結果、人はそれらの明示的な表現を受け入れやすくな」る。387頁

2019-03-07 16:10:56
尾上正人 @9w9w9w92

「私たちは一般に、見えざる手による説明を好まない。哲学者のロバート・ノージックがかつて指摘したように、私たちが好むのは、実は企みの首謀者がいるといった隠れ手のシナリオのほうである」388頁

2019-03-07 16:14:07
尾上正人 @9w9w9w92

「裁判モデル」は不適当…「正常な脳を構成する数百もの特別なシステムのうち、多くは、それ自体が同時に弁護人と裁判官であるように見える。すなわち、心的システムは、心の裁判官や陪審員にその証拠を提示しない。それらは、証拠がほかのシステムに提示される前であっても、判決をくだす」394頁

2019-03-07 16:25:14
尾上正人 @9w9w9w92

「宗教的概念は、人間に特殊なあらゆる種類の能力…を必要とするので、これら…がどのように用いられ、きわめて多くの文化に見られる宗教の特徴にどのように寄与するのかを記述することによって、宗教を説明することができる。宗教的思考の時だけそれらが特別なはたらき方をすると考える必要はない404

2019-03-07 16:40:26
尾上正人 @9w9w9w92

「もし宗教でも日常的な問題でも『信念』を生み出すのは同一のプロセスだと考えるなら、宗教はもっとよく理解することができるだろう」404-5頁

2019-03-07 16:42:59
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