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1)私たちが中学で使ってきた英語教科書の、第一号です。『Jack & Betty』。昭和24年教壇デビュー。(ちなみに日本はなお占領下でした) pic.twitter.com/VyyggaTGmZ
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2)表紙をよくご覧ください。階段のシルエットがあって、「STEP BY STEP」とタイトルにあります。 編纂スタッフの手記によると、先に分析した『Let's Learn English』への批判の念がこのイラストと副題にはこめられているそうです。
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3)開発は文部省ではなく開隆堂。今でもあって『One World』の発行元です。 pic.twitter.com/x6TMim02BD
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4)前振りはここまで。『Jack & Betty Step by Step』をこれより順にめくっていきましょう。
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10)ここで先に取り上げた『Let's Learn English』の冒頭を思い出して下さい。 「I」(わたし)として、この男の子が登場したことを。 pic.twitter.com/mWzoaSWKrW
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11)旧制中学では、こういうことはなかった。 「This is ~ .」文で開幕するのがスタンダードでした。 pic.twitter.com/hn5zqaphtE
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12)このフォーマットが、敗戦後にCIE(民間情報教育局)の職員より批判された。「会話の基本はIでしょ」と。 そして文部省の教科書編纂チームも、この主張にふかくうなずいた。
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13)それでこれが開発されたのです。 pic.twitter.com/psaR0PUbIS
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14)しかしこの『Let's Learn English』(の中一編)、トムくんの一人称語りで押し通すせいで、会話が出てこない。 pic.twitter.com/WNpe74DoPI
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15)一応、質問文と回答文のやり取りは出てくるのですが、それは「EXERCISE」という別枠でのことでした。 pic.twitter.com/TcZmZx3R3s
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16)ところがこの『Jack & Betty』は違った。 ジャックとベティの二人組だった。 pic.twitter.com/jIYFTcqFMR
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17)  Are you a girl? (あなたは女の子ですか)  Yes, I am a girl. (はい、わたしは女の子です) 「そんなの見ればわかるだろうが」と皆さんがつっこみたくなる気持ちはよくわかる。 実際、この教科書をチェックしたCIEの職員から「こんなナンセンスな会話あるか!」とつっこまれた。 pic.twitter.com/4yZrjoHJBJ
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18)しかしこの教科書の開発チームはむしろ胸を張った。 「トムくんはひとり語りだから、こういう会話スキットがありえなかった。しかしうちのジャック&ベティなら、ちゃんと会話スキットになってるじゃありませんか」
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19)次に「This is ~ .」文がデビュー。 そしてよくご覧ください。左ページは「This is ~ .」で、右ページは「That is ~.」文が並んでいる。 pic.twitter.com/YkeHdpzR2S
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20)左ページでの「This is ~ .」は、ジャックくんのセリフです。赤丸を付けたところに「Jack」とありますよね。 pic.twitter.com/hlmvGZxVbb
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21)右ページでの「That is ~.」は、ベティさんのセリフ。 イラストのなかで、彼女は何か指さしていますね。 そしてこう述べていく。「That is a pen.」(それはペンです)等。 pic.twitter.com/nHynZSXMuZ
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22)なんだくだらないと思った方は今すぐ切腹。 これはとてつもない大野心のもとに設計された二ページなのだから。
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23)いきなりですがスピルバーグの昔の映画をごらんください。 異星人のでっかい宇宙船と、地球人(というかアメリカ人)チームが、なんとかコミュニケーションしようとがんばっています。youtu.be/S4PYI6TzqYk
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24)この映画では、ことばの通じない両者が、五音音階(ド・レ・ミ・ソ・ラ)を使ってだんだんと語彙をいっしょに増やしていく――
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25)ジャックとベティは、これとはちょっと違う。 このふたりはすでに英語でコミュニケーションできている仲なのです。 けれどもこのふたり、この教科書を使っている日本の生徒さんに向かって、あえてこのシュールなやり取りをしている。 pic.twitter.com/j2M2D0F1Rp
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コメント

KUMI_Kaoru @KaoruKumi 2019年3月10日
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