ウェークアップぷらす「地震保険のしくみと制度」(文字おこし)
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司会は辛坊治郎氏、虎谷温子アナ。 コメンテーターは元・金融庁長官 五味廣文氏 スポーツコメンテーター 奥野史子さん 読売新聞特別編集委員 橋本五郎氏 神戸市代表監査委員 桜井誠一氏 読売テレビ特別編集委員 岩田公雄氏
2011-05-07 16:30:41辛坊:私、先週末に被災地を歩いてて、いろんな方にお話をうかがって・・。皆さん、辛いんですけれども・・。辛い中でも明暗が分かれているのは、地震保険に入っていたという方は「なんとか、第一歩が踏み出せそうです」ということなんですが、入っていなかった方は (続く
2011-05-07 12:27:20虎谷:東日本大震災をうけて関心が高まった地震保険。被災地での被害認定の調査に同行し、これまではあまり知られていなかったそのしくみと制度の課題を取材しました。
2011-05-07 12:32:56<ナレーション> 宮城県石巻市に住む富塚和彦さん。自宅が今回の震災によって全損の認定を受け地震保険をもらうことになりました。
2011-05-07 12:37:27富塚さん:(当初、保険会社の調査で半損だったが)ここに調査に来た担当の方に電話したんです。一週間くらい前ですかね。「今回、全瑕疵(全損)になりました」と。
2011-05-07 12:44:00<ナレーション> 火災保険とセットでの加入が条件の地震保険。しかし、支払われる保険金は満額で火災保険の半額以下。なぜなのでしょうか?
2011-05-07 12:46:17日本損害保険協会理事:地震というリスクがあまりにも大きすぎて、民間の保険会社ではまず引き受けられない。政府が全面的にバックアップして成り立っているのが地震保険という制度であるということ。政府が全面的にバックアップするんですが、政府でさえ建物・家財の満額補償はできない。
2011-05-07 12:52:21<ナレーション> 地震保険は支払いを迅速に行うため、損害状況を全損・半損・一部損の3区分のみで判断し支払額が決められます。例えば、2000万円の火災保険をかけた家屋が地震で被災した場合、火災保険自体は適用されません。地震保険の支給額は全損と認定されれば最高で1000万円 (続く
2011-05-07 12:57:50<ナレーション> 半損ではその半額の500万円に・・・。被災者の今後を左右する被災状況の調査はどのように行われているのでしょうか。仙台市で保険代理店を経営する菅原さんとともに市内の家屋調査に向かいました。
2011-05-07 13:01:40菅原さん:やはり、絶対に見落としがないようにってことですね。基礎と外壁と柱と屋根を見るんですよ。そこが主要構造物ということになるんです。ガラスが割れているのは目立ちますけれど、主要構造部ではないので査定上は大きく影響しません。
2011-05-07 13:19:05<ナレーション> 大きな被害がないように見える家でも、わずかな亀裂などで保険金の支払いにつながるケースもあるといいます。
2011-05-07 13:26:52<ナレーション> 津波によって被害が広範囲にわたった今回の震災では地震保険の支払いを迅速に行うため、航空写真を活用して全損地域を認定しています。これに該当する地域は現地調査をしなくても全損扱いとなり保険金が支払われます。
2011-05-07 13:30:50<ナレーション> 宮城県山元町も町の一部が全損地域と認定されました。しかし、この地域で地震保険に入っていない人が・・・。
2011-05-07 13:33:19<ナレーション> 最高でも火災保険の半額しか支払われない地震保険ですが、加入している・していないでは大きな違いが・・・。
2011-05-07 13:40:08損保理事:建物を立て直すためには足りない。半分しかないですから・・。でも生活再建のための最初の一歩を、その費用をまかなっていただくという保険です。
2011-05-07 13:44:44