日向倶楽部世界旅行編第77話「オーラの衝撃、波紋の一撃」

三隈グループ @Mikuma_company

放たれたエネルギーの嵐！衝撃が走り、水飛沫を高々と上げる！伊勢の周囲を付き纏っていた光弾達は、その衝撃に全て弾け飛んだ！ この、光弾が全て消し飛んだ今、伊勢と利根の間を遮るものはない！ 「そこに居るなら私の勝ちだよッ！」 飛沫を浴びながら、彼女は利根へと迫る！

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だが！ 「…ッ！」 利根は正面にいない！確かにいるはずの利根が、居ない！ 彼女が何処に行ったか、伊勢はすぐに察する。 「上だねッ！？」 彼女は刀を構え、真上を睨む！そこには空中へと跳躍し、青空を背負った利根がいた！ 「強い波紋を一挙に放つ技、短時間での連発は出来まいッ！」

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利根はそう言って、空中から波紋弾を放つ。 距離が近い、伊勢の回避は間に合わない！彼女は咄嗟に刀を払い、波紋弾を切り裂いた！それにより弾は爆ぜ、伊勢に衝撃が走る！ そこに利根は、空中から落下しつつ追撃をかける！ 「晴嵐、波紋流星ッ！」 鋭い飛び蹴りが、光弾の衝撃を浴びた伊勢に迫る！

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されど伊勢はまだ諦めない、光弾は避けきれなかったが飛び蹴りはギリギリ避けられる！彼女は全力で加速し、飛び蹴りの軌道を外れた。 しかし恐ろしいのは、それすら利根は計算に入れていた事だった！ 「その軌道、読めておるのだッ！」 そう叫ぶと、利根はなんと空中を蹴り、軌道を変えた！

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変えた先は、伊勢の行く先！キラキラとした赤い光の軌跡を散らし、彼女は飛び蹴りではなく拳を向ける！これが本命！ 「そこまで出来るんだ…！」 息を呑む伊勢に、利根が迫る！ 「滾る血潮が我が身を揺らす、唸る波紋が汝を揺さ振る！」 拳を引き、放つ！ 「晴嵐、波紋掌底ッ！」 〜〜

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〜〜 「や、やるねぇ…！」 残った主砲を犠牲に、伊勢は辛うじて致命打を避けた。しかしそれに伴う爆発や衝撃は、彼女を満身創痍と言える状態まで追い込んでいた。 だがそんな状況でも、伊勢の表情は不敵であった。 (応用次第じゃ、破壊も両立出来る…やれる事が多いってよく分かるね…！)

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そんな事を思いつつ、伊勢はちらりと利根の後方を見る。日向と筑摩の戦いは、日向が優勢の様であった。 (後は向こうだね…。一つ目の目的は果たせた…次は日向、貴女が主役だよ…) 彼女はニタリと笑い、ボロボロの状態で二本の刀を交差させる。それを見て、利根は身構えた。

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「その状態でまだやるか…しぶといのう…！」 そう言う利根も、制服はかなり破損していた。そこへ伊勢は、笑みを浮かべて答える。 「にひひ…そうだね、結構私、しつこいからさ…」 彼女の刀が淡く青い光を帯び、その光が強まり、輝きを増す。 そして！

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「だからこういう事をする！オーラ・シュートッ！」 伊勢は青い光弾を放った！ 利根はそれを避けようとする、したが、光弾は避けるまでもない軌道を行く。利根に当たらないのは当然だ、何故なら伊勢は青い光弾を 「…ッ！しまった！」 筑摩目掛けて放ったからだ！

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放たれた光弾は、真っ直ぐ筑摩へと飛ぶ！筑摩は日向との交戦に集中している、気付いていない！ 「筑摩、動けッ！何処でも良い！」 「えっ…？」 姉の言葉に筑摩が振り向いた瞬間！彼女の前には、青い光があった！ 光弾が直撃し、炸裂する！

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「きゃあぁぁぁぁぁっ！！！」 「筑摩ァーッ！」 大きな衝撃が走り、筑摩は吹っ飛んだ！ 第77話 「オーラの衝撃、波紋の一撃」 おしまい

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【晴嵐・波紋弾】 利根の放つ波紋技。 打ち鳴らした両手の間から、波紋エネルギーを凝縮した赤い光弾を放つ。光弾は一定時間の経過、或いは命中により炸裂する。 基本的に光弾は直線的な軌道を描くが、遅い速度で誘導するものも放てるようだ。詳細は未だ不明。

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【オーラの衝撃】 伊勢の放つ技。 起こしたエネルギーを一気に解放し、ほとばしる青い閃光と共に周囲へ大きな衝撃波を起こす。予備動作として彼女の身体が青い光を帯びる。 近距離の相手を吹き飛ばしたり、弾丸を撃ち落としたりと強力な反面、連発は不可能という欠点を持つ。