世界観と世界設定の違いに拘るおじさん(セルフまとめ)

まつり @eloah_va_daath

世界設定と世界観を勘違いしてる人の創るバトルものは、戦闘方法や能力の設定ばかり複雑で、対立の構造や内容が薄っぺらい。結果、敵キャラに魅力が無く、主人公が雑魚キャラを虐めるだけの作品になる。

まつり @eloah_va_daath

「世界観の統一を大事に」とか言い出すクリエイターの大半は薄っぺらい世界設定を語りたがるだけなので、世界観って言葉には身構えてしまう。一つの設定の上に成り立った一つの世界でも、都市の人間から観た世界と寒村の人間から観た世界は別物だし、大人から観た世界と子供から観た世界も別物。

まつり @eloah_va_daath

山奥の村と海辺の大都市では普通は信仰される神なんかも違うはずで、もしその2箇所が同じ神を信仰しているなら、そこには必ずそうなるに至った歴史的背景が存在しなきゃならない。世界観世界観言う人の語りたがる世界観という名の世界設定で、その辺が抜け落ちてると、なんだかなーと思ってしまう。

まつり @eloah_va_daath

世界設定のことを世界観って言われると心底イライラする俺はゲーム業界向いてないんじゃないかとたまに思う。「世界観にリアリティを持たせよう」とか聞くともうこめかみの血管から血を噴出しそうになる。

まつり @eloah_va_daath

女神転生といえば、世界設定と世界観の違いを説明するのにうってつけなんだよね。 世界中の神話伝承や民話、宗教のキャラクターが一つの世界に登場するのは「世界設定」であって、「世界観」ではない。そのキャラクターたちをすべて悪魔という名前でひとくくりに扱ってるのは「世界観」。

まつり @eloah_va_daath

「世界観」を「世界設定」の意味で使うことに対していちいちツッコミ入れる行為はみっともないと最近自覚し始めた。しかしそれならば、本来の意味での「世界観」に代わる新しい言葉が必要なんじゃないかと思う。

まつり @eloah_va_daath

でも創作の世界では「世界観」という言葉がもはや「世界設定」とイコールで使われてるし、それをいちいち正してもしょうがない。ただ本来の「世界観」に相当する言葉が無いと不便だと思うし、不自然だとも思う。

まつり @eloah_va_daath

「作者の考えた世界設定が物語世界における唯一の世界観」であるなら不要なのかもしれない。

まつり @eloah_va_daath

世界観(原義)→世界認識 世界観(現在)→世界設定、作品テイスト みたいな言い換えかなあ。

まつり @eloah_va_daath

別に世界観という言葉の定義をアレコレしたいわけではないんだけど、「世界観が大事」みたいな文脈では世界設定や作品テイストの話題ばかりじゃなく、原義の「世界観」の大切さも語って欲しいと思ってしまう。

まつり @eloah_va_daath

ゲームの仕事してると世界設定的な意味で「世界観」を使う人は周囲に沢山いるし、業務上その用法を受け容れていかないと仕事なんかできないんだけども。それでも俺は「世界観」と「世界設定」は絶対に分け続けるし、世界設定の意味の時は「世界設定」と言い続ける。たとえ取締役や社長相手でも。

まつり @eloah_va_daath

厳密にいうと「世界設定」だけじゃなく「作風」「作品世界の雰囲気」みたいな意味も包括して「世界観」という言葉が使われるし、そのニュアンスで世界観という言葉を使うのは確かに便利なので、それを誤用と否定するのはもういいかなって感じなんだけどもね。