【R18】絶倫ペアの情交模様・PR2・猛の事情

※続きは〈小説家になろう〉(ノクターンノベルズ)に移転します。 移転先:絶倫男♂女♀の情交模様 https://novel18.syosetu.com/n9108fw/ 移転のお知らせ:https://togetter.com/li/1436897 続きを読む
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夢乃 @iamdreamers

ぼくは学校が終わるとそれまで以上に急いでアパートに帰り、母から水月の世話を引き継ぎ、母は居酒屋へと仕事に出掛けて行く。仕事量が減ったのにぼくたちがそれまでとそれほど変わらない生活を送れたのは、水月の父が金銭面で支援をしてくれたためらしい。 #twnovels

2019-03-17 13:07:43
夢乃 @iamdreamers

後になって知ったことだが、母は不倫相手からの支援の申し出をずっと断っており(食事を御馳走になるくらいはあったが)、水月が産まれた後も、娘の養育に掛かる費用だけしか受け取らなかったそうだ。それは、母の意地だったのかもしれない。男の憐れみは受けない、という。 #twnovels

2019-03-17 13:08:50
夢乃 @iamdreamers

それでも、子供二人を育てるために、昼は赤児の世話をして夜に仕事、という生活は、母の身体に確実に疲労を蓄積していった。年齢的にはまだ若いといっても、いつか限界が来てしまう。そして、その限界は思いの外、早くやって来た。 #twnovels

2019-03-17 13:09:46
夢乃 @iamdreamers

中学一年になって間もない五月。リサイクルショップで買ったベビーベッドで安らかに眠る水月の顔を眺めながら、ぼくは母の帰りを待っていた。水月はあまり夜泣きをしない子で、その点では助かっている。時々は夜中に起こされることもあったが、そんな時にはぼくが水月をあやした。 #twnovels

2019-03-17 13:11:08
夢乃 @iamdreamers

アパートの玄関ドアが勢い良く叩かれたのは、遅い母を案じながらも、そろそろ先に休ませてもらおうか、と思う頃合いだった。夜の訪問者が楽しい知らせを持ってくることはほとんどない。ぼくが漠然とした不安とともに、寝間着のままドアを開けると、大家の奥さんだった。 #twnovels

2019-03-17 13:12:27
夢乃 @iamdreamers

「猛君、すぐに出掛ける支度をして。お母さんが車に轢かれたって」 「え」 一瞬、何を言われたのか解らなかった。 「落ち着いてね。さっき電話があって、お母さんが車に轢かれて、病院に運ばれたって。今、ウチの人が車を回しているから、すぐに病院行って」 #twnovels

2019-03-17 13:13:19
夢乃 @iamdreamers

それを聞いてぼくは立ち尽くした。と思っていたのは一瞬だったのかもしれない。気付いた時には寝間着の上からジャージの上下を着込み、毛布に包んだ水月を抱き上げていた。 「水月ちゃんは私が抱いてあげる。猛君は鍵を持って。それから、保険証あるなら持って来て」 #twnovels

2019-03-17 13:13:55
夢乃 @iamdreamers

大家の奥さんの言葉がぼくを少し冷静にしてくれた。ぼくは水月を預けると、大急ぎで鍵と保険証を持って玄関に舞い戻った。 大家の自動車に揺られている間、ぼくは気が急いて仕方がなかった。 #twnovels

2019-03-17 13:15:04
夢乃 @iamdreamers

♠︎ ♤ ♤ ♠︎ ♠︎ ♠︎ ♠︎ ♠︎ ♠︎ ♠︎ #twnovels

2019-03-17 13:15:41
夢乃 @iamdreamers

病院に着いた時にはすでに母は冷たくなっていた。母を轢いてしまったというトラックの運転手が震えながらぼくたちに話した事情によると、母は歩道からふらふらとトラックの前に出てきたらしい。多分、疲労が溜まっていて脚がもつれたかどうか、したのだと思う。 #twnovels

2019-03-17 13:16:41
夢乃 @iamdreamers

尤も、その言葉を理解できたのは、後日落ち着いてからで、聞いた時はただ彼の言葉が耳を通り抜けて行っただけだった。母の死で、ぼくは悲しみに暮れ、そして途方に暮れた。幼い妹を抱えて、これからどう生活して行けばいいのか。 #twnovels

2019-03-17 13:17:45
夢乃 @iamdreamers

そんなぼくたちに手を差し伸べてくれたのは瀬山さん──母の不倫相手──だった。彼は、家族に不倫の事実が露見することも厭わず、母の葬儀の手配や関係者への連絡もしてくれたし、それに、ぼくと水月を引き取ってくれる、とまで言ってくれた。 #twnovels

2019-03-17 13:18:41
夢乃 @iamdreamers

それまで、ぼくは感謝こそすれ、彼を軽蔑していた。彼の支援でぼくたち家族は生活できていた(それが水月の生活費だけであっても)けれど、同時に配偶者や子供たちに嘘をつき、裏切っていたのだから。 #twnovels

2019-03-17 13:19:20
夢乃 @iamdreamers

ぼくたちを引き取るということは、不倫の事実を家族に打ち明ける、と言うことで、それを聞いたぼくは彼に重ねて感謝すると共に、多少見直しもした。ぼくは彼の提案を受け入れ、瀬山家のお世話になることになった。 #twnovels

2019-03-17 13:20:00
夢乃 @iamdreamers

夫、あるいは父の、不倫相手の子供──しかも一人は父無し子──を引き取ることに、瀬山家の人たちは驚くほどに寛容だった。養母と一つ歳上の継姉は歓迎しているようではなかったものの、ぼくに辛く当たるようなことはなかったし、水月のことはこよなく可愛がってくれた。 #twnovels

2019-03-17 13:21:03
夢乃 @iamdreamers

五つ歳上の継兄は、なにくれとぼくを構ってくれた。もしかすると、弟を欲しかったのかもしれない。養母と継姉はぼくに対して相変わらず素っ気なかったものの、ぼくと妹は平穏な生活を送ることができた。この頃は寧ろ、養父の瀬山さんの方が針の筵だったのではないか、と思う。 #twnovels

2019-03-17 13:22:27
夢乃 @iamdreamers

それまでやっていた家のこと──掃除や炊事、洗濯など──や水月の世話はすべて養母がしてくれた。それは有り難かったが、同時に手持ち無沙汰にもなった。時間を持て余すと、母を、母の裸身を、母と瀬山さんの情事を思い出してしまい・・・オナニーに浸ることが多くなった。 #twnovels

2019-03-17 13:23:16
夢乃 @iamdreamers

実の母をネタに自慰行為に耽るなど変態も良いところだが、これまで友達も満足に作れなかったぼくに異性との付き合いなど望むべくもないし、そもそも学校に通う同級生の少女たちを異性として意識できなかった。母と瀬山さんの行為を覗き見てからというもの、異性といえば母だった。 #twnovels

2019-03-17 13:24:13
夢乃 @iamdreamers

学校から帰ってやることと言えば、水月の様子をみることと宿題と、後は食事や入浴や排泄だけ。何もすることがなくなると母の顔が頭に浮かび、そのたびに、与えられた部屋でオナニーに耽った。毎日毎日、二度、三度と。一度に五回以上射精したことも幾度となくある。 #twnovels

2019-03-17 13:24:52
夢乃 @iamdreamers

妄想の中の母はこの上なく美しく、優しい微笑みでぼくを幸せの高みへと導いてくれた。いつまでも亡くなった母に欲情していては拙い、と、動画サイトの官能動画を見たりしたが、それで勃ちはするものの、イクことは無かった。最後はいつも、脳裏に浮かぶ母でフィニッシュを迎えた。 #twnovels

2019-03-17 13:25:32
夢乃 @iamdreamers

継兄がぼくを構ってくれたのは、弟が欲しかったというよりも、放っておくといつも一人でいるぼくのことを慮ってくれてのことだったかもしれない。学校の他はほとんど家を出ることなく、家にいても水月を構っているか、自分の部屋に籠っているだけだったから。 #twnovels

2019-03-17 13:26:16
夢乃 @iamdreamers

そのような、どこか余所余所しさを感じつつも、一人でいることが多い瀬山家での生活は概ね平穏に過ぎていった。考えてみれば、母と生活していた時もぼくは一人だった。だから、慣れればその内消えるだろうと思っていたどことはない居心地の悪さは、しかし消えることはなかった。 #twnovels

2019-03-17 13:27:15
夢乃 @iamdreamers

それは、水月以外に血の繋がった人がいないことに、ぼくの無意識が過剰に反応していたのかもしれないし、養母や継姉の態度のせいだったかもしれない。それとも、継兄が世話を焼いてくれることを鬱陶しく感じたのかもしれないし、養父の家族に対する済まなそうな態度が理由かもしれない。 #twnovels

2019-03-17 13:27:57
夢乃 @iamdreamers

兎も角、巧く説明できない居心地の悪さを抱えたまま中学生時代を過ごしたぼくは、高校に進学すると同時に瀬山家を出て一人暮らしをすることにした。養父と継兄には反対されたが、説得した。水月と離れるのは心苦しかったが、頻繁に逢いに来れば良い。 #twnovels

2019-03-17 13:28:33
夢乃 @iamdreamers

当面の生活費や学費は瀬山さんに頼らざるを得ないが、いつか必ず、耳を揃えて返そうと思っている。中学からの分も含めて。そうしてぼくは、独り暮らしを始めた。母と暮らしていた時よりも狭いが新しい──と言っても築十年は経っていた──アパートは、独りで暮らすのに困ることは無かった。 #twnovels

2019-03-17 13:29:25