ライク・ア・ブラッドアロー・ストレイト #4
「アバッ……イヤーッ!」フォレストは決死の振り向き攻撃を繰り出した。両手のマチェーテを打ち振る!「イヤーッ!」新手のニンジャは僅かに踏み込んだ。フォレストの体がワイヤーで引っ張られたように吹き飛ぶ!「グワーッ!」
2011-05-07 21:51:33「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーは飛び込んだ。ポン・パンチ!「イヤーッ!」新手のニンジャは前方へ高く跳躍、ニンジャスレイヤーを飛び越して背後に着地した。「グワーッ!」吹き飛んだフォレストは金網床でバウンドし、転げ落ちる。右手が床の縁を掴む。
2011-05-07 22:05:09フォレストは必死でエレベーターにぶら下がる。ニンジャ握力は胸の傷から噴き出す血とともに失われてゆく。「ま、待っておれ……アバッ……必ずおれはおまえらにホーチミンの宝を……アバッ……アバッ……、……アバッ」……その手が離れた。
2011-05-07 22:10:25ニンジャスレイヤーは視界の奥で金網床から力無く落下するフォレストを一瞥し、目を細めた。そしてあらためて敵ニンジャにアイサツした。黒いニンジャ装束のその男に。「ドーモ。ダークニンジャ=サン。ニンジャスレイヤーです。ここで会ったが百年目」
2011-05-07 22:14:27ダークニンジャはオジギを返し、ジュー・ジツを構えた。「ドーモ、ニンジャスレイヤー=サン。ゴブサタしています」はるか下で重油がフォレストを呑み込むドブンという音が小さく聴こえた。チャリチャリチャリチャリ。エレベーターを巻き上げる鎖が停止する。
2011-05-07 22:20:42ニンジャスレイヤーはダークニンジャの背後に竪穴の出口の通路を見る。ダークニンジャの手が幻惑的に動く。燃えるような憎悪と殺意がニンジャスレイヤーの視界を染め、全ニューロンを駆け巡る……!
2011-05-07 22:38:16(第一話「ネオサイタマ炎上」 最終エピソード「ネオサイタマ・イン・フレイム」 #1 「ライク・ア・ブラッドアロー・ストレイト」終わり。 #2「ダークニンジャ・リターンズ」に続く。)
2011-05-07 22:48:43