【書き起こし】「依存症をめぐり注目される『ハームリダクション』とは何か」松本俊彦×古藤吾郎×みなみおさむ×荻上チキ▼2018年12月18日（火）放送分#ss954

橋本 至 @kid75

あるいは刑務所の中でも再犯者の割合が多い犯罪なのですよ。だからもう刑事司法の限界は、そこでも明らかなのですね。すでにいい成果を上げている日本ですけれども、もう一つ何かが必要だということに、われわれ専門職の人間、

橋本 至 @kid75

それからポリシーメーカーですね、施策をつくる人たちもぜひ考えてほしいな、また国民の人たちにもそのことに関して積極的に理解をしようという姿勢をとっていただけるとありがたいというふうに思いますね。

橋本 至 @kid75

荻：犯罪なり依存症のように反復行動によって本人や周囲に望まない結果をもたらすものに関しては、ハームリダクション的なアプローチは非常に重要だと思うのですね。その際に、こうあるべきだという話ではなくて、今あるものをどう改善していけばいいのか、そうした議論を具体的に進めていく。

橋本 至 @kid75

だから依存症というのは、罰するべき、叱るべきものということよりは、依存症をしなくてはいけなかった背景をケアすると同時に、依存症になってまでも生き延びた人と、これからどういうふうにより健康な社会をつくっていくのか、そうした寄り添いや制度設計がますます必要になってくるわけですね。

橋本 至 @kid75

日本での導入であるとか議論というのは、これだけで一つのテーマになりそうなので、あらためてぜひ機会を設けて、日本でハームリダクションはどうすればいいのか、日本での依存症対策はどうあるべきなのか、また皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。（了）