TSSP今日と明日の地球のために知っておきたいエピソード/ベネズエラその10/ダン・コーバリックが明かす秘められたアメリカの戦争犯罪史50年〜二つの隣国ベネズエラとコロンビア/アビィ・マーティンのエンパイア・ファイルズ/Dan Kovalik Explains Hidden US War in Colombia: 50 Years of Atrocities & Impunity/Abby Martin’s Empire Filesから全訳
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The Sun Snores Press
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⑳ダン・コーバリック：現在、私たちが知っているように、ジョン・F・ケネディがウィリアム・ヤーボラー将軍をコロンビアに派遣しました。ヤーボラーはそこで彼は国家安全保障ドクトリンというアイデアを生み出し、それをいたるところで現実の形にしていきました。 pic.twitter.com/1ObufPhtUp
2019-03-21 00:16:04
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㉑ダン・コーバリック：それはコロンビアに全国的民兵組織のネットワークを構築することでした。そして、そこにいかにももっともらしい大義名分を冠したのです。つまり、「共産主義者との闘い」というものです。では、彼らの言う共産主義者とは実際にはいったい誰のことを指していたのでしょう。 pic.twitter.com/ODLsWeJV6C
2019-03-21 00:17:01
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㉒ダン・コーバリック：それは、組合のリーダー、農民指導者、そして貧困者を代弁するカトリックの神父たちのことでした。アメリカは彼らを共産主義者と名付け、片端から彼らを殺し始めました。
2019-03-21 00:18:02
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㉓ダン・コーバリック：FARCが創設されたのは1964年のことで、国家安全ドクトリン創設の2年も後のことです。つまり、国家安全保障ドクトリンが創設されたとき、FARCなど存在していなかった。コロンビアにもともと左翼ゲリラは存在しなかったのです。
2019-03-21 00:18:58
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㉔ダン・コーバリック：そして、1064年以来、アメリカは二つの嘘の大義名分を状況に応じて上手に使い分けるようになっていきました。それが、「共産ゲリラとの戦い」と「麻薬撲滅戦争」です。
2019-03-21 00:20:11
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㉕ダン・コーバリック：しかし詳細に数字を検討していくとわかるように、コロンビアから密輸されるコカ製品やコカインの量は、麻薬撲滅戦争が始まってから逆に大きくなっていくのです。実際、私はあの時、コロンビアのアメリカ大使館にいたのですが、そこはちょっとした混乱に陥っていました。
2019-03-21 00:21:37
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㉖ダン・コーバリック：「去年は麻薬の大豊作の年だった」と言うのです。麻薬撲滅という名目で100億円もの軍事支援をコロンビアに送り続けた挙句、かつてない大豊作となってしまったので、議会に対してもっともらしい言い訳を考え出さなくてはならなかったからです。 pic.twitter.com/tqnxkjwQg5
2019-03-21 00:22:37
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㉗ダン・コーバリック：今、そのFARCも解散し、武装解除してしまった。つまり、アメリカはまた別の軍事支援正当化の口実を作り出さなければなくなったわけです。そして、作り出そうと躍起になってはいるようですが、どうやらまだ作り出せていないようです。 pic.twitter.com/3H4QtnKtQE
2019-03-21 00:23:33
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㉘ダン・コーバリック：しかし、どうやらベネズエラが新たな口実にされるだろうと、私は100％の確率で予想しています。つまり「社会主義独裁国家ベネズエラの脅威からコロンビアを守る」というのがそれですね。 pic.twitter.com/mGhYrup3PR
2019-03-21 00:24:28
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㉙ダン・コーバリック：もちろん、ベネズエラは軍事的脅威ではないし、コロンビアの脅威になったことは今まで一度もないし、他のいかなる国の脅威になったこともありません。そして、これからもないでしょう。しかし、彼らの計画の中でベネズエラはあくまでも軍事的脅威ということになっているのです。
2019-03-21 00:25:28
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㉚アビィ・マーティン：ケネディ政権下で生まれた国家安全保障ドクトリンに話を戻しましょう。つまり、あなたはコロンビアの民兵組織は本質的に言って、アメリカ合衆国の創造物だと、CIAの創造物だと言うのですね。 pic.twitter.com/Fqfybw0rqm
2019-03-21 00:26:29
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㉛ダン・コーバリック：その通りです。今、私たちは彼らのことをデス・スクワッズ（死の突撃隊）と呼んでいます。彼らはアメリカの支援を受け、ラテンアメリカから社会改革を根絶するため暴れまわっているのです。
2019-03-21 00:27:44
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㉜ダン・コーバリック：ケネディは多くの左翼的人々から理想化され、ロマン化されている人物です。しかし、キューバ危機以来、そして第二回バチカン会議のことがあって以来、ある一つの心配事の一つがケネディの中に芽生え、彼はそれに取り憑かれてしまったのです。
2019-03-21 00:28:38
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㉝アビィ・マーティン：それは何ですか？ ダン・コーバリック：ヨハネ23世が召集した第二回バチカン会議は、ローマ・カトリック教会にとって本当の大転換でした。
2019-03-21 00:29:22
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㉞ダン・コーバリック：それはキリスト神学の本質的な解放でした。つまり、この会議において「キリスト教の根本に戻れ」「貧しい者たちに奉仕せよ」という宣言が公になされたのです。
2019-03-21 00:30:04
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㉟ダン・コーバリック：コンスタンティノス帝がローマ・カトリック教会を聖ローマ帝国の唯一教会として宣言して以来、教会は虐げられた者たちの教会から征服者の教会に変わっていたわけです。
2019-03-21 00:31:33
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㊱ダン・コーバリック：しかし、ヨハネ23世がそれ以来、初めて教会を再び人々の教会とする、教会を貧しいものに奉仕する教会に戻すと宣言したのです。この宣言はもちろんアメリカ合衆国を震撼させました。
2019-03-21 00:32:16
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㊲ダン・コーバリック：カトリック神父が貧者の代弁者となり、貧者のための社会改革を支持するというアイデアはアメリカの目にたいへん危険な、極めて危険なものとして映りました。ラテンアメリカのカトリック信者の数は膨大ですからね、バチカンの宣言はたいへん現実的な意味を持つわけです。
2019-03-21 00:33:21
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㊳ダン・コーバリック：民兵組織創造の目的は社会改革の可能性を破壊することにあり、そしてそれはローマ・カトリック教会を例外としなかったので、そこからたどり着く結論は「神父を殺せ」ということだったのです。そして多くの司教たち、例えばエル・サルバドールでロメロ大司教が殺されました。 pic.twitter.com/TASkxFbOq2
2019-03-21 00:34:42
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㊴ダン・コーバリック：もうひとつ、コロンビアについて語られなかったことがあります。それは、繰り返しになりますが、デス・スクワッドのメッカとしてのコロンビアです。1984年以来、80名以上のカトリックの神父がコロンビアで殺されています。80名以上のカトリック神父が殺されたのですよ。 pic.twitter.com/jQo5rvCKuN
2019-03-21 00:35:52
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㊵ダン・コーバリック：もし、これがキューバで起きたとしたらどうなります？アメリカは大喜びでキューバを核攻撃するはことでしょうね。 これらのことはコロンビアのカトリック大司教会議からの報告に基づくものです。
2019-03-21 00:37:47
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㊶ダン・コーバリック：カトリック神父たちが殺された、その理由は彼らが貧者に奉仕し、貧者のための社会改革を目ざしたからでした。つまり、アメリカが殺してきたのはそういう人々なのです。アメリカがラテンアメリカから根絶したいのは、まさしくそのような人々でした。
2019-03-21 00:39:05
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㊷ダン・コーバリック：なぜなら、彼らはコロンビアやベネズエラが持つ豊かな天然資源へのアメリカの支配への脅威となるからです。
2019-03-21 00:39:43
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㊸アビィ・マーティン：あなたは著書の中で、アメリカが火に油を注いでいるラテンアメリカの紛争の陰には不平等な土地所有形態があると書きました。それとどういう関係があると思いますか？ pic.twitter.com/RkUAERPr4A
2019-03-21 00:40:52
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㊹ダン・コーバリック：これはラテンアメリカ全体を通して言えることですが、コロンビアの人口のごく小さい部分、わずか0.3％の人々がコロンビアの土地の50％以上を支配している。どうしてそういうことが可能な唯一の訳は、そこに住んでいる人々を文字通り力づくで、立ち退かせているからです。 pic.twitter.com/rfOki67NEb
2019-03-21 00:41:56
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