第12回 甲状腺検査評価部会「資料1-2 市町村別UNSCEAR推計甲状腺吸収線量と悪性あるいは悪性疑い発見率との関係性」マキノさんによる検証(2019.3.31作成)

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2019.3.31~

Jun Makino @jun_makino

福島の小児甲状腺がんについて被曝線量との関係がないことを示したと いうことになっている、第12回甲状腺検査評価部会の pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attac… 資料1-2

2019-03-31 15:27:06
Jun Makino @jun_makino

これの1枚目で、本格検査のオッズ比と信頼区間を見ると、例えば 30mGy 以上のところで値が(これ私は拡大して物差しではかっただけですが) 1.13、信頼区間が[0.91, 1.39]くらいになっている。

2019-03-31 15:27:09
Jun Makino @jun_makino

しかし、元々の悪性数から見ると、信頼区間はもっと広くなければならな い、ということを以下に示す。

2019-03-31 15:27:12
Jun Makino @jun_makino

元データは pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attac… 資料2-1 県民健康調査「甲状腺検査【本格検査(検査2回目)】」結果概要

2019-03-31 15:27:15
Jun Makino @jun_makino

この資料の6ページ目の図から数字を数えると、被曝時 6-14歳の人の数は 1+ 3+ 5+ 1+ 8+ 6+ 9+ 7+ 7=47 人であることがわかる。

2019-03-31 15:27:18
Jun Makino @jun_makino

従って、他の2区間を無視して、30mGy 以上のところの信頼区間を最小に するようなデータ分割を考えると、これはレファレンスと 30mGy 以上に 23.5 人、はできないので 23人と24人に分けることである。

2019-03-31 15:27:20
Jun Makino @jun_makino

簡単のため、両方24人にして、受診者数は(これは十分大きいなら結果に影響 しないので) オッズ比が 1.13 になるように 10万、 11万3千として、

2019-03-31 15:27:23
Jun Makino @jun_makino

oku.edu.mie-u.ac.jp/~okumura/stat/… 奥村さんの 解説ページに従ってRで検定してみると

2019-03-31 15:27:26
Jun Makino @jun_makino

x = matrix(c(24,24,1000000,1130000), nrow=2); fisher.test(x)

2019-03-31 15:27:29
Jun Makino @jun_makino

95 percent confidence interval: 0.6145169 2.0779524

2019-03-31 15:27:32
Jun Makino @jun_makino

となって、信頼区間は [0.61, 2.08] であり、[0.91, 1.39] よりはるかに広い。 [0.91, 1.39]になるためには合計で400人くらいは悪性数が必要である。

2019-03-31 15:27:35
Jun Makino @jun_makino

しかし全年齢、全地域でも71人しかいないので、それは不可能である。

2019-03-31 15:27:38
Jun Makino @jun_makino

というわけで、これなんか計算間違ってて何してるのかわからないんじゃないかと、、、

2019-03-31 15:27:41
Jun Makino @jun_makino

問題は信頼区間だけではなくてオッズ比そのものにもあるんですが、これはもうちょっと詳細にチェック中です。

2019-03-31 15:32:35

Jun Makino @jun_makino

第12回甲状腺検査評価部会の pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attac… 資料1-2 の問題。公表されているデータは市町村毎の悪性判定者の年齢情報はないので、オッズ比の検証は完全にはできないんだけど、

2019-04-01 00:50:46
Jun Makino @jun_makino

単純に全年齢での数値をだすと、オッズ比自体が全然違う数値がでる。報道によるとこれ福島県立医大のグループの解析(資料にはクレジットがない)とのことだけど、、、うーん。

2019-04-01 00:50:49
Jun Makino @jun_makino

なにか年齢依存のものすごくシステマティックな傾向がないとこんな結果にならないし、そういうのがあっても信頼区間はこんな範囲に絶対ならない。

2019-04-01 00:50:52

2019.4.8開催 第34回「県民健康調査」検討委員会