- contractio
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@contractio 『資本論』については、まったくその通りで、それがマルクス学的にも、さらに悪いことには歴史的にも、大きな間違いの元だったというのが私の見解です。常識的な世界観とはまったく異なるものを述べてるのですから理解の為には自分の世界観そのものの作り替えが必要です。
2010-04-08 22:04:26@contractio あのですね。たとえば、物理学の論文を理解出来ないときに、前提条件として「それはあなたが数学がわからないからだ」というのは問題はない。理解の為の文脈について話しているのだから。「数学によればこれが正しい」というのは論拠にはなっていないということです。別の話。
2010-04-08 22:11:11@contractio あ、適切な例じゃなかったですね。ドイツ語の本を理解するのに、ドイツ語が読めることが前提になるのは当たり前です。でも、その言明の正しさを、ドイツ語文法が保証してくれるわけではない。「これはドイツ語的にはこの言明は正しい」と言うのは無理がある。
2010-04-08 22:14:50@contractio 同様に、私が言っていることがシステム論的に「理解可能」であったとしても、それは別に、私の言ってることが正しいということを意味してはいないし、そのような主張もしたことがない。ただし、ドイツ語の言明の正しさがドイツ語で弁護されなければならないのと同様に、
2010-04-08 22:16:17@contractio いや、弁護はドイツ語でなければならないわけじゃないな、正確には。。ただ、あるドイツ語の言明の真偽を明らかにするためにはまずドイツ語を理解する必要があるのと同様に、システム論の論文の真偽を判断するためには、まずシステム論を理解する必要があるということです。
2010-04-08 22:18:26@contractio ただ、もちろん、かかる世界観ないしパラダイムが、そもそも正しい、あるいは整合的なのかというレベルの議論も必要です。ただ、そのレベルにおける敷衍については、私のあの小さな論文の責任範囲ではない。
2010-04-08 22:23:40@contractio あ、もしかして、なのですけど。あの論文を偶然にも目にされたからには、当然研究者ないし学生の方だと思ってそれ用の態度をとっていたのですが、そうじゃなかったのだとしたら本当に申し訳ないことをしたかもしれないです。
2010-04-08 22:39:45あー、ラディカルで生産的な議論と批判が久しぶりにしたいなあ。あんな楽しいことってないのに、なんでみんなアカデミックな議論の大部分って、こう不毛なんだろう。「そんなことどうだって良いじゃん」っていつも思うんだけど、それ口走ったら顰蹙を買うw 言葉が空疎に空回りしてるのが苦手。
2010-04-08 23:24:46.@ishtarist 「君はマトゥラーナやベイトソンやモランを読んでいるのだろうな?」と問われれば「Yes」と答えるし、「君は研究者 or 学生か?」と問われれば答えは「No」です。しかし──大事なことなのでもう一度言いますが──、んなこたどうでもいいのですよ。
2010-04-09 00:00:01.@ishtarist 問題はあなたの論文の──あなたが「(再)生産」とか「システム」とか「構造」とか言った言葉で語ろうとしていること-と-それの概念の使用の──理解可能性なのです。
2010-04-09 00:00:13@contractio それが理解可能であるように論文でもツイートでも説明しているつもりですが、それに対してレスポンスがないもので。例えば、私は「資本とは個人間の生産関係のネットワーク以外の何物でもないので、個人が資本を生産するということと、資本が個人を生産するということは
2010-04-09 00:08:24@contractio 同じことなのだ」と説明しましたが、それのどこがわからないのかが、正直わからないのです。具体例で説明した方がいいですか?それと、マルクスにおいてシステムとはどのような意味であって、それがいかに現代のシステム論と適合しているかを論文で説明してるつもりですが。
2010-04-09 00:13:12@contractio で、構成素間の、自己抹消する生産関係のネットワークが反復的に自らを生産するとき、それはシステムである。それに対し、そのネットワークのトポロジーが「構造」。なので、実際には流動的な生産関係があるけれど、観察者の認知として「構造」を取り出すことができる。
2010-04-09 00:52:50@contractio なので、システムは「それ自体」として存在するけれど、構造それ自体は実在せず、観察者にとってしか存在しない、と私は考えています。構造主義者の一部は、その「構造」を実在するものとみなした。それに私は明確に反対するため、構造を基本的な用語としては採用していません
2010-04-09 00:56:05@contractio 私が理解している限り、マトゥラーナも同じ考えのはずです。彼が構造概念を使っていたか、ちょっと厳密に覚えていないのですが。
2010-04-09 00:56:51いま確認したけど、マトゥラーナは構造を実在的な概念として使ってるな。そんなに重要じゃないけど。まあ、定義の問題だけど、「社会構造」という概念を便宜上使いたい僕としては、これは認知的概念として取り扱いたい。構造主義との差異化をはかる上でも。
2010-04-09 01:17:29しかし、生産的な議論って難しいのかなあ。ゼミとかだと、僕は生産的な批判しかしないように基本的には心がけてるけど。生産的な批判と、不毛な批判との違いってなんやろう。感覚的にはわかるんだけど、まだ言語化できてない。
2010-04-09 03:27:18っていうか、書いてあることすら読めない人が多いからな、実際には。読まずに「説明責任を果たしてない」とか言われても困るのよね。それは論外よな、多いけど・・・。それと、部分的には論理的であるように見せかけて、実は根本から議論のレベルを履き違えてたりする場合。
2010-04-09 03:33:33うーん、生産的な議論をするための条件、ねえ。あー、なんかハーバーマスっぽくなってきたな、我ながらやな感じだなwあー、そうか、なんていうか、「不毛な議論だな」って思う時って、相手が自分の依って立つ認知枠組みを自明なものとしてるように感じるときなのよな。
2010-04-09 03:37:28別の地平のお話をしてるときに、その枠組みの中で理解出来ないのはお前のせいだ、とか言われると、話が進まなくなる。ただ、理解したいというだけなら、議論の余地はあるけど。そういう、いわば双方における認知的な開放性と柔軟性が、生産的な議論の前提なのか。で、それを僕は相手に求めてるのか。
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