大島堅一先生解説「容量市場 その概要と問題点」(2019.4.8作成)

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日付切取線 @krtr_date

✄------------ 3/23(土) -----------✄

2019-03-23 00:00:01
大島堅一 @kenichioshima

今さらどうして原発に支援策が必要なのでしょうか。そもそも原発依存度を下げるのが安倍政権の方針ですよ。→原発支援へ補助制度案 売電価格上乗せ 経産省検討:朝日新聞デジタル asahi.com/articles/DA3S1…

2019-03-23 06:28:53
大島堅一 @kenichioshima

非化石価値取引市場、ベースロード電源市場、容量市場と、原発に有利に制度を作ろうとし、原発に多額の財政資金を投入し、関連自治体に湯水のごとく交付金を交付し、事故が起こっても尻拭いし、原発は安いといい、それでもまだ足りずに、原発に新しく支援策ですか。流石に呆れてしまいます。

2019-03-23 08:06:01
日付切取線 @krtr_date

✄------------ 4/8(月) ------------✄

2019-04-08 00:00:00
リンク 原子力資料情報室(CNIC) 容量市場 その概要と問題点 『原子力資料情報室通信』第538号(2019/4/1)より 容量市場 その概要と問題点 電力小売自由化や発送電分離を含む電力システム改革の一環として、いくつかの市場が創設されます。その一... 1 user
大島堅一 @kenichioshima

日本が作ろうとしている容量市場。ごくごく非常にわかりやすくいうと、政府(というかOCCTOですが)が発電設備の量(供給力ですが)を決めます。で、その量を確保するぞーといい、それに電力会社が応えます。つまり発電設備を維持したり、建設したりすることです。これに対してお金をだします。

2019-04-08 20:56:40
大島堅一 @kenichioshima

単価いくらになるかは市場(というかオークション)できめますが、要は、供給力を準備するだけでお金がもらえるようにするわけです。

2019-04-08 20:57:41
大島堅一 @kenichioshima

問題はいろいろあるのですが、日本の制度は、既設も新設も区分しないことです。しかも、原子力や石炭などの既存電源の容量が多くみとめられ、逆に再エネ(VRE)の評価が小さくなることです。

2019-04-08 20:58:49
大島堅一 @kenichioshima

あとですね、発電所は40年くらい動くことを前提にして建設するのに、20年とか25年で回収できるよう、基準額をきめようとしています。そうなると、新設であっても、20年(ないし25年)すぎると「濡れ手で粟」状態です。もちろん、既設も濡れ手で粟ですが。

2019-04-08 21:00:33
大島堅一 @kenichioshima

電力会社に支払うお金は、消費者からとります。電気料金と託送料金にかけられることになりそうです。

2019-04-08 21:01:30
大島堅一 @kenichioshima

で、単価がいくらくらいか、というと、まだはっきりしないんですが、9000円/kWあたりが基準になりそうな感じです。つまり、100万kWだと、年間90億円ですね。これが発電所を維持しておくだけでもらえる、とこういうことになります。

2019-04-08 21:02:33
大島堅一 @kenichioshima

で、どんだけの供給力を確保しようとしているのか、は、まだ全然決められていません。それは後できめるんでしょう。でも、たとえば1億kWなんてことになると、年間9000億円とかいうお金が、発電所を維持しておくだけのために電力会社に流れていくわけです。

2019-04-08 21:05:07
大島堅一 @kenichioshima

しかも、既設だともう償却おわってるわけですから「濡れ手で粟」だし、さらに先ほどいったように20年で回収できるような高い額だと、「濡れ手で粟」をさらに大きくしたものになります。

2019-04-08 21:06:11
大島堅一 @kenichioshima

審議会の委員の松村先生は、「電気料金を上げ消費者をかもるために作った制度であると言われてもしょうが無い」と言っています。言うだけじゃなくて、声を大にしていろんなところで発表してほしいのですが、発表してくれないので、ここで私が言っておきます。

2019-04-08 21:08:42
大島堅一 @kenichioshima

今、政府は新しい市場を作ろうとして、消費者にとって大変な問題なのに、どのメディアも騒いでいないのを心配しています。このままだと酷いものになりそうなのに、フォローしているのは一部のひとだけなんて。

2019-04-08 21:12:02
大島堅一 @kenichioshima

いま、非常に大事な局面なんですが、傾向的に1)温暖化問題や再エネに詳しい人は、原子力問題に関心が薄く、2)市場ルールに詳しい人は、原子力、石炭問題に関心が薄く、3)原子力問題に詳しい人は、市場ルール、温暖化問題、石炭火力問題に関心が薄い、ような気がしています。とてもまずいです。

2019-04-08 21:29:34

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