アフォーダンスとTEACCHとABAと
自分の浅いアフォーダンスの理解で言うと、アフォーダンス理論の意義は、知覚という現象を「有機体と環境の相互作用」と言いながら実際には有機体寄りの知覚研究が中心であった中、環境により着目した知覚理論を提唱したこと、ぐらいに思ってます。
2011-05-09 21:47:46有機体も環境も大事だよね、と言いつつ有機体中心の研究が盛んだった中で、環境にもちゃんと着手しようとした所が知覚心理学史的に意義のあることだったかと。
2011-05-09 21:50:15しかしながら、アフォーダンスと言うとみんな何か一言言いたくなるぐらい、この概念は色々な刺激を色々な人に色々なレベルで与えてきているんだろうな。
2011-05-09 21:51:21アフォーダンスという術語は邪魔。分かりにくい上に解釈可能性が大きすぎて、なんでもかんでもアフォーダンスにされる。ギブソンがこう言ったああ言ったとか、神学論争もツマラン。定量化出来るわけでもないし、敢えて採用するメリットがマジで分からん。ecological psychology。
2011-05-09 21:41:04定量化できるのはアフォーダンスではなくて、不変項としての物理量だったりするわけで。知覚を生体内で完結したものとみなさないとか、行為と知覚を分けないとか、単一の物理量で知覚を説明しうることとか、それだけで十分インパクトある。
2011-05-09 21:53:28コンニャ(ry RT @cocorosh: 自分がアフォーダンスの話を初めて聴いた時に思い浮かんだイメージはドーナッツの穴だなぁ。
2011-05-09 22:03:33アフォーダンスを使うと、説明が事後的になりがちな印象あり。事前にすべての行為可能性を記述することは不可能だから。それゆえか、ミミズみたいな単純な生物の知覚-運動循環をつぶさに観察して、種に共通する有り様を記述するみたいなアプローチで説明されると理解しやすいように思う。
2011-05-09 22:09:00まぁミミズはダーウィンだっつー話なんだけどさ…。人間に持ってくると途端に話がゴチャついてくるのは、認知機能について我々が沢山知ってるからだろうな。「計算しない!発見するだけ!」とかラディカル過ぎるし。
2011-05-09 22:15:31TEACCHの環境デザインは自閉症の人の認知特性に基づくから視点としては有機体から環境。環境から有機体のアフォーダンスとは逆向きと思われ。 RT @psypub: TEACCHとアフォーダンスって,発想としてすごく似てるけど,関係あるのかな?
2011-05-09 22:22:56行動主義も,条件統制に妙味があるとすれば,スキナーボックス然り,オープンフィールド然り,水迷路然り,そこに発想と叡智を凝縮させてきたようにみえる。
2011-05-09 22:24:28フムフムRT @cocorosh TEACCHの環境デザインは自閉症の人の認知特性に基づくから視点としては有機体から環境。環境から有機体のアフォーダンスとは逆向きと思われ。 RT psypub: TEACCHとアフォーダンスって,発想としてすごく似てるけど,関係あるのかな?
2011-05-09 22:26:40僕もすごく曖昧なんですけど,アフォーダンスが人間工学,みたいな文脈で使われるとき,環境と有機体って,一方向的じゃないようなイメージがあるんですけど,それって,やっぱり拡大された解釈なんでしょうかね?RT @cocorosh
2011-05-09 22:28:12!それってまさにアフォーダンスと行動主義の類似点なんじゃないかと思いました。環境と生体の関係とか、ブラックボックスを使わずに理解・説明する態度とか。 RT @psypub: TEACCHとアフォーダンスって,発想としてすごく似てるけど,関係あるのかな?
2011-05-09 22:29:17視覚構造化された環境は,適応的な行動をアフォードする,とかいっちゃうと,バカ丸出しですかね? ってやっぱ,これ,拡張された概念ですね。失礼しました。
2011-05-09 22:31:58知覚/認知という行為が環境情報の取得/解釈である限り有機体と環境とは常に接点がある訳で、そこに相互作用は認められ、アフォーダンス的視点は存在しうるのだろうけど、実際に我々が環境を評価するのは有機体側から(少なくともTEACCHでは)だから、それをアフォーダンスと呼べるのだろうか。
2011-05-09 22:32:44