「司法に訴えても無駄」という認識が広まる事で「泣き寝入り」が促されることの是非

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烏蛇 @crowserpent

「誤った見込み捜査」「誤りを認めたがらない検察」などの司法の問題点と、性犯罪の捜査・裁判についてもこれらの問題は無視できないという指摘について。/松橋事件に再審無罪判決、ほか - apesnotmonkeysの日記 / htn.to/ctGd5S

2019-03-29 14:01:49
烏蛇 @crowserpent

>『実態以上に“なんでもかんでも無罪”であるかのような認識が広まってしまうと、かえって被害者の泣き寝入りを助長しかねない』 そうなんだよね。司法が性犯罪被害を不当に軽んじる場合は批判していかなきゃいけないけど、一方で「司法に訴えても無駄」みたいな認識が広まっちゃうのも良くない。

2019-03-29 14:07:37
ねこ @hyougen0

『「司法に訴えても無駄」みたいな認識が広まっちゃう』のが『良くない』のは、実態との乖離という点で誤りだからであって、実態に即した言説なら広まっても良い(広まるべきである)。実態として、「司法に訴えても無駄」な領域もあるわけです。→ twitter.com/crowserpent/st…

2019-04-13 12:47:35
ねこ @hyougen0

→法がカバーできない領域というのは、不当な社会意識によるコミュニケーション不平等(女性の「いやいやの同意」があり得る)をどうにもできないということだけでなく、基準を下回る被害や、証拠不十分等による無罪=「1人の無辜の者を罰しないために逃がす10人の真犯人」も「カバーできない」。→

2019-04-13 12:49:04
ねこ @hyougen0

→そもそも法領域での問題処理は、被害者にとっての問題解決の一部分でしかない。→

2019-04-13 12:49:53
ねこ @hyougen0

→が、無罪判決に対して世論の憤りが噴出するのは、「法なんかあてにならない」というよりも、「(本当は法がカバーすべきなのに)あてにならない」という感覚のせい、つまり、むしろ一般に人々の感覚として司法万能感があるためでは。(これは近代の特徴なんでしょうか。)→

2019-04-13 12:50:21
ねこ @hyougen0

→ちなみに、『「十人の真犯人を逃すとも、一人の無辜を罰することなかれ」は絶対的な正義だ』と述べた弁護士もいましたが(twitter.com/lawyernakahara…)、その「絶対性」は法領域の内においてでしかない(それを「絶対的正義」とは言わないのではと思う)。→

2019-04-13 12:51:30
弁護士 中原潤一 @lawyernakahara

この世の中に絶対的な正義があることは少ないですが、「十人の真犯人を逃すとも、一人の無辜を罰することなかれ」は絶対的な正義だと思っています。

2019-03-29 09:45:02
ねこ @hyougen0

→そのような司法万能感が一般的である状況において、「司法に訴えても無駄」な領域もあるという認識が広まることは、とても良いことだと私は思う。→

2019-04-13 12:52:00
ねこ @hyougen0

→実態を踏まえた上で、自分にとっての意義と「無駄さ」を考え判断するのは被害者本人であるのだから、実態に即した言説が「泣き寝入り」を促す(『助長』する)ことそれ自体を問題視することはできないはずである。→

2019-04-13 12:52:30
ねこ @hyougen0

→(「泣き寝入り」の話は非親告罪化のときにあちこちでなされたんだろうが、私がちゃんと追えていないか、読んだけど失念しているかのどちらかだな。)

2019-04-13 12:52:54
烏蛇 @crowserpent

twitter.com/hyougen0/statu… >『「『司法に訴えても無駄』みたいな認識が広まっちゃう」のが「良くない」のは、実態との乖離という点で誤りだからであって、実態に即した言説なら広まっても良い』 あー、それは勿論そうですね。(引用部分に「実態以上に」が入ってるので地の文では省いてしまった)

2019-04-14 10:11:49
烏蛇 @crowserpent

司法にできることにはそもそも構造的な限界がある、という認識は大事よね。 性犯罪被害についていえば、加害者を適切に処罰したからといって被害者のダメージのケアができるわけではない。

2019-04-14 10:27:25
烏蛇 @crowserpent

ねこさんのTogetterまとめにTweet捕捉されていた。 「司法に訴えても無駄」という認識が広まる事で「泣き寝入り」が促されることの是非 - Togetter togetter.com/li/1337533 コメント欄見てみたら、「好きに私刑でもさせろというのか」というコメントがあって「読解力ぅ…」ってなってる( ´Д`)

2019-04-15 11:06:46
Orika Komatsubara @renrakufontda

この論文でも書きましたが、法的正義(裁判)にできることは限られています。全てを法的正義で解決するのではなく、修復的正義によって、補完する形を私は提起しています。 twitter.com/renrakufontda/…

2019-04-14 23:20:47
Orika Komatsubara @renrakufontda

性暴力事件について、適正な法手続きが為されることを求めるのは当然のことですが、全ての性暴力が司法によって解決できるわけではありません。司法に対して過大な期待をすることを避けるべきですし、法律家が自己の能力に過大な自信を持つことも避けるべきです。原則的な話になりますが。

2019-04-14 23:23:57
Orika Komatsubara @renrakufontda

刑事裁判は国家権力の問題があるから、私も有罪判決を出すことに慎重になるべきだと思う。他方、そのせいで性暴力被害者の多くが司法による救済を諦めざるを得ない状況があることも事実だ。

2019-04-14 23:27:37
Orika Komatsubara @renrakufontda

もちろん、私としては修復的正義の導入が、司法の限界をカバーして性暴力の問題の解決の糸口になることを願いますし、そのことを本に書きました。でも修復的正義も問題を解決する万能薬ではありません。私はとにかく性暴力については、しつこく粘り強く考えるしかないと思っています。

2019-04-14 23:34:37
Orika Komatsubara @renrakufontda

個人的には、私は「裁判にできない/したくない」と思っている性暴力被害者は、どんなに法整備が進んでも残ると考えています。性暴力サバイバーは(自分が望まない限りは)声を上げる必要も、訴える必要もないです。ましてや、裁判で勝つ必要もないです。そう思っています。

2019-04-14 23:39:18
Orika Komatsubara @renrakufontda

いつも、「性暴力の問題」は「法律家やセラピストの問題」に横滑りしやすいですが、日々を生きている性暴力サバイバーの考えていることは多様だし、法や心理と関係ないこともたくさんあります。こういう話題が出るたびに言わずにおれない気持ちになります。

2019-04-14 23:43:46
Orika Komatsubara @renrakufontda

ここ1週間くらい何回も書いていますが、「司法にできる領域」と「それ以外の領域」があるということを、法律家ともそれ以外の人とも、共有できることを願っています。

2019-04-16 16:52:32