「ことば」について。(O9C先生ツイートまとめ)

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O9C@3/29作文の本が出ました @OQCeeee

たくさんの人が配信で聴きたいと言ってくれるとライブ配信が行われます!遠方の方も是非! 連ツイでしたような話の密度を濃くしてみっちりと話しますので是非ご参加ください!

2019-04-17 22:28:21
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ことばについては 「ことばの障害の評価と指導」大石敬子 「発達障害とことばの相談」中川信子 「検診とことばの相談」中川信子 「子どもの認知はどう発達するのか」田中敏隆 をおすすめします。

2019-04-17 22:39:32
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特に中川信子先生の本は読みやすい!

2019-04-17 22:41:54
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この間の連ツイの補足だけど、ことばというのは音声言語だけをわけしじゃないですね。ふわっとした言い方だけど、絵カードとかサインとか、繋がりの手段になるものはことばです。

2019-04-20 11:00:24
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先日の連ツイの補足ツイートを夜辺りにやります。

2019-04-21 14:38:18
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この連続ツイートの続きというか、補足というか、そういう話をします。 twitter.com/OQCeeee/status…

2019-04-21 20:47:07
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連ツイ始めます。 今回のテーマは「ことば」について。 ことばを使ってコミュニケーションが取れるようになっていく発達の道筋と、ことばの遅れってどういうこと?などについて。これは宣伝なのですが、5月26日のセミナーでもこの辺りの話を詳しくする予定です。 twitter.com/OQCeeee/status…

2019-04-17 20:51:30
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先日、ことばの発達の道筋の話を連ツイしました。 今回はその補足と発達のパワーみたいなものの話をします。 パワーと表しましたが、スピリチュアルなものではないので安心してください。このパワーについては、白石正久先生は「矛盾を乗り越えること」とおっしゃっています。詳しくは続きで。

2019-04-21 20:52:19
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私たちは産まれてから、身長が伸び、体重が増えていきます。体に関する数値が大きくなることを成長と言い換えていいかもしれません。では、発達も何らかの数値が大きくなることなのかというと、それだけではないように感じます。発達は質の転換であるといえるのではないかと思います。

2019-04-21 20:57:36
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最初のtweetでも言いましたが、この質の転換、あるいは発達のパワーのようなものを白石正久先生は著書「発達の扉」の中で、「矛盾を乗り越えること」であるとおっしゃっています。 発達は単に段階的に起こるのではなくて、ある時期に大きな転換が起こります。例えば、3ヶ月で首が座る時期です。

2019-04-21 21:01:42
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産まれてすぐの赤ちゃんは首がぐらぐらで、自分の身体を支えるだけの力がありません。ですから、好きな方向を見れない。見たいものが自由には見れない状態にあります。首の筋肉が安定して頭が支えられるようになると、「見る」のことの自由度がぐっと上がります。

2019-04-21 21:07:23
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白石先生のお言葉を借りると、「見たいのに見れないという矛盾を乗り越えると、自分の力で頭を安定させ、今までよりも自由な動きが可能になり始めます。この間に、発達のエネルギーとでもいうものが爆発的に働いています。今回はこの点に注目して、ことばの話をしようかと思います。

2019-04-21 21:11:54
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ここからは「ことば」の話です。 あえて平仮名で書いたのは、音声言語以外のことばも含めての話をしたいからです。同じものを見ていること、何かを共有しようとすること、何かを要求すること等、人と人とのつながりの手段として、ことばがあります。

2019-04-21 21:15:40
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反対に言うと、要求や共有などの機能を持っていて、それが了解可能であればことばとして働くということです。 「目は口ほどにものをいう」という諺があります。諺本来の意味からは離れますが、こんな風に昔から私たちは音声以外のものもたくさん使って相手との間の繋がりを探ってきたのでしょう。

2019-04-21 21:23:34
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ことばが出る前には、ことばとおなじ機能として視線や指差しが使われるという話を前の連ツイでしました。 今回はこの前段階の話を少し丁寧にしていきたいと思います。 例えば、お茶碗を指差したり持ってきて「ご飯が食べたい」と訴えること。要求です。そこにはご飯が食べたいという願いがあります。

2019-04-21 21:28:32
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何かをしたいという願いは、大きな力です。 遊びたい、ご飯が食べたい。お菓子が食べたい。大好きなぬいぐるみにさわりたい。そういった願いを探り、その願いとことばが結びつく手伝いをするのが発達支援のお仕事のひとつになります。ことばをまだ十分に操れない子どもたちは、矛盾の中にいます。

2019-04-21 21:36:27
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あれが欲しい。あれで遊びたい。あの食べ物が食べたい。そういう願いがあります。それを伝えたいのだけど、伝わらない。そういうフラストレーションがあります。その子の願いは何なのかを探り、どの方法なら伝えられるのかを考えて実践していくのが、専門家の仕事の1つです。

2019-04-21 21:38:47
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その子が願いをことばによって形にし、周りの人と繋がれた時、そこには大きな発達のパワーが働きます。ことばによって、その子は伝えたいけど伝わらないという矛盾を乗り越え、繋がりを得たわけです。矛盾を乗り越え、繋がるということがかけがえなく素晴らしいのであって、手段が問題ではありません。

2019-04-21 21:42:14
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喉が渇いた時に、コップを持ってくる、お茶を表す「ちゃ」という発音をする、コップの絵が描かれたカードでやり取りをする等。そこにことばとしての機能があり、それが了解可能であれば、その子は大きなフラストレーションを乗り越えて、ことばで繋がったことになります。

2019-04-21 21:44:29
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よく、ことばの獲得のサポートには食べ物が使われます。 それは、食べるということが私たちにとって大切かつ不可欠な願いであるからです。音声言語としての初語もごはんを表す「マンマ」が最も多いと言われていますね。もちろんそうでない子もいるので、その子にとっての願いを知ることが大切です。

2019-04-21 21:47:29
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願いを考慮することなしに、ことばは機能を持ちません。 この子は何が好きなのだろうか。何を楽しむのだろうか。何を欲しがっているのだろうか。そこを観察して、考えることが不可欠になります。そして、今はどんな方法で要求をしているかを見ていくことも同時に大切になります。

2019-04-21 21:49:54
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喉が渇いた時にコップの絵カードを手渡され、持って行ったらお茶がもらえた。その時に絵カードは要求としてのことば、更にのどが渇きましたということを意味するようになります。そこで願いが叶えられると、ことばへの信頼が生まれます。

2019-04-21 21:54:20
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お腹が空いたら、のどが渇いたら、ぬいぐるみで遊びたくなったら、このカードを持っていくとそれが叶えられるという信頼です。信頼がことばを獲得するという大きな発達のパワーを後押しします。ことばによって人と繋がるというのは、この信頼の部分が大きいですね。

2019-04-21 21:56:16
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ここまで長々と書いてきましたが、ことばの裏側には子ども達の願いがあるんだよという話です。願いとそれが叶えられることには、やりたいけどできないという壁を乗り越える発達のパワーの後押しが詰まっているなあというお話でした。 おわり。

2019-04-21 21:59:43