「なぜ、90年代の美少女ゲームは濃い絵柄（略）」の続き（と、TVアニメ『YU-NO』3話の感想）

しろうと @sirouto

現に今も、3D化という流れが起こっている。トゥーンレンダリングの普及によって、アニメの作画、それも背景だけでなくキャラにも使われだした。話題になったアニメ『けものフレンズ』も3Dキャラだ。

しろうと @sirouto

さて絵柄議論とは別に、『YU-NO』が美少女ゲームの古典というのは、そんなにおかしくないと思う。客観的な基準として、売上ランキングなどを見るに、ユーザに支持されていた。

しろうと @sirouto

それとはぜんぜん別に、「廃盤になったけど通に支持されるレコード」みたいな感じで、PC98に幻の名作があって、それを発掘する……といった企画も考えられる。が、ここではやらない。

しろうと @sirouto

『YU-NO』は令和のタイミングでアニメ化したから、古典として平成の美少女ゲームなどのコンテンツを総括するのが、やはり分かりやすい。ので、私はそれをしたい。他の人が別の作品を深堀りするのは別にいいが。

しろうと @sirouto

さて、絵柄議論に夢中になってしまったが、アニメ『YU-NO』3話に関する感想も、忘れずに言っておこう。

しろうと @sirouto

3話は亜由美のキャラが立っているし、原作とはまたかなり違った印象になった。それにはアニメ独自の表現方法が関係している。前にも言った、空間、時間、声の要素。

しろうと @sirouto

亜由美は会社を代表して、（剣乃岬周辺の）海岸工事と事故の説明会で、住民に経緯を説明する。しかし、死者を出したこともあり、住民にはすんなり受け入れられなかった、というのがごく大まかなあらすじ。

しろうと @sirouto

ADVやノベゲと違い、アニメは空間的な表現ができるので、ある程度の人数から糾弾されるところが臨場感を持って伝わり、辛い立場がよく分かる。大人の世界の事情で、主人公が遠くから見守るしかないのも分かる。

しろうと @sirouto

また亜由美は、朝倉と共にテレビに映っていた直後に、玄関から酔って来るなど、公的な立場（テレビ）と、私的な立場（自宅）での、距離感が上手く出ている。わりと亜由美に感情移入しやすかった。

しろうと @sirouto

その辛い立場の亜由美に対して、主人公の「パンツ脱げ」は冗談にしてもどうか？　と思ったが、まったく意に介さないところが、もちろん酔った勢いもあるだろうが、親密な距離感が出ていた。

しろうと @sirouto

最初のうちはどうしても、原作「YU-NO」との違いが目に付いた。が、TVアニメ版の表現に慣れてくると、これはこれでアリでは、と思うようになった。テンポの早さが今の時代に合っている。

しろうと @sirouto

そろそろまとめに入りたい。平成から令和に切り替わるタイミングで、「YU-NO」がアニメ化されたのを記念碑的な契機とみて、コンテンツに見る時代の流れを総括しようと思っている。前回の絵柄議論はそのひとつ。

しろうと @sirouto

もちろん、竹井正樹氏をはじめ、活躍したクリエイターの印象は大きいし、実際の影響も大きいだろう。ただここで、私が語りたいのは、「多数の無名のクリエイター」まで含めた、歴史的な変化なのである。

しろうと @sirouto

どうして有名クリエイターではなく、無名の方に注目するかといえば、過去をふり返るだけでなく、未来を予測したいからだ。これから出てくる新たなクリエイターは後でどんな出世しても、最初は無名なのである。

しろうと @sirouto

というわけで前回反応へのコメントと、3話感想でした。さて、最後まで読んでいただいた方は、ありがとうございました。